改めて考えてみると、想定読者は未来の自分だ。むかしあれについて考えたことがあったなーとか、あの出来事があったのはいつだったかなーとか、検索するとすぐに出てくる。ツイッターではなかなか蓄積ができない。一応Twilogというのはあるし便利に使っているけれど、Twitter社の公式サービスではないからいつどうなるかわからない。
なにしろブログというのは自分が興味のあることを書いているわけだから、一番楽しめる読者は将来の自分のはずだ。公開している結果として、どこかの誰かに何らかの感想を持たれることはある。でもそれはあくまで結果で、「メディアとしてのブログ」ではないフツーの個人ブログは、書き手当人に一番メリットがあるのだと思う。
私にとって振り返る機会がありそうで、それなりに記録しておくべきことがありそうなことというと、流通・チェーンストア・外食関連のよしなし事が多くなる。結果最近はご覧のようなエントリ群になっているわけだ。でもツイッターをやっていなかった頃は、もっとバラエティに富んでいた。日々の心象風景や芸能関係のニュースなどは、今はツイッターに書き捨てている。以前はブログに書いていたことだ。政治のことも少しは書いていた。この手の話題は「思い出すこともないから記録する必要もない」と判断しているようだ。
しかしこういった日常的な話題の中にも、将来思い出したくなるだろう出来事もある。久しぶりにツイッター開始前の気分になって、記録しておこう。
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Tomato n' Pineが解散を発表した。
Tomato n' Pineオフィシャルホームページよりお知らせ
2012年12月29日をもって、2010年5月からスタートしたTomato n' Pineシーズン2を終了とし、それをもってTomato n' Pineは散開致します。メンバーはそれぞれ、2013年から新たなステージに向かって進んで行きます。和田えりかよりお知らせ
2009年4月からのシーズン1から始まって約3年半の活動を見守ってきてくださったファンの皆さま、本当にありがとうございました。
みなさんお久しぶりです。和田えりかです。
突然の報告で驚かしてしまったと思うのですが、トマパイは12月をもって散開することになりました。
トマパイで芸能界に入って、たくさんの事を学び、いろいろな経験ができました。
たくさんの方と出会えてコミュニケーションがとれて嬉しかったです。
トマパイのWADA、そして事務所との契約も終了します。
今まで私を支えてくださったファンのみなさん、スタッフのみなさん、全ての方に感謝しています。
和田のブログはこれを最後に終了します。
今まで読んでくれて本当に本当に有難うございました。
残りわずかですが、トマパイをよろしくお願い致します。
最後に告知をさせてください。
@12.2 PS2U @12.29 ワンマンライブ
みなさん、一緒に盛り上がりましょう〜!
是非会いにきてください。
和田えりか
このニュースもツイッターで知ったわけだが、まず思ったことは「もったいない」だった。アイドル戦国時代などと呼ばれるようなガツガツしたシーンで、まるでガツガツしていないチルアウトアイドルとも言うべき独自のポジションだった。「ガツガツしてないからこうなったのかも」と思わないでもないが、だったら他のグループと同じようなノリになってほしかったかというと、まったくそんなことはない。
現場に足を運んだことはなく、またファンの自覚もなかったが、こんなに残念な気持ちになっているのが我ながら不思議だ。気がつかなかったけれど、もしかしてファンだったのだろうか?
「解散するとなると急にファン面する連中が出てくる」と揶揄する者もいるが、何かが終わる時(グループや組織、人の命も含め)に自分がそれを好ましく思っていたことに気づき、動揺を吐露することは誰しもあるだろう。元々のファンにしてみれば「こういう連中がお金を落としていれば解散しなくてすんだかもしれないのに」と言いたくもなるだろうし、その気持ちはわかる。しかし誰もがすべてのことに対応できるわけでもない。「こうなる前にどうにかしておけばよかった」という後悔は無念の解散には必ずついて回り、今まさに少なからぬ人が忸怩たる思いをしていることだろう。悔恨とともに別れを惜しんでいる人に冷笑を浴びせるのは、下衆なことだと思う。
当ブログの古くからの読者の中には覚えている人もいるかもしれない。08年にハレンチ☆パンチ(略称ハレパン)というグループが風前の灯になっている時に、こう書いた。
応援していたグループが、いつの間にかひっそり解散していたことに気づく。ちゃんとしたさよならも言わないままに。そんな経験を繰り返し、人は煤けた大人になっていく。あるいは遠巻きに見つめるウォッチャーとなっていく。私のように、とは言うまい。みんなそうなのだ。(あるガールズポップユニットの変遷)今の私は特に誰のファンということもなく、その時々の気に入った音楽を聴くだけだ。もとより党派性が嫌いということもあるが、あまり思い入れを持たないようにしているのかもしれない、と気づくこともある。
だから「実はファンだった」というつもりはない。ただ、長くトマパイのことを忘れず、折りにふれ曲を聴き返そうと思うばかりだ。
Tomato n'Pine(Wikipedia)
Tomato n' Pine(YouTube)