アイドル紅白(MX)。ここでしか見られないドクターHIRO……。
— 内田名人 (@tuyama_30) 2015, 7月 26
画面は一見して妙だ。狭苦しいスタジオに固定カメラ。地下アイドルの下にはもっと下があったのかと思い知らされるルックスとパフォーマンス。司会者の下手な仕切り。なにより不可解なのはその司会者たちだ。総合司会を名乗る女と紅組白組それぞれに男の司会がいるのだが、白組の司会者が異様なのだ。スーツを着たでかい図体で仏頂面のまま微動だにせず、滑舌の悪いしゃべりで白組出場者に毒づくのだが、どういうわけか他二人の司会者はこの男を持ち上げるようなリアクションしか取らない。
『怪奇大作戦』に続いてTOKYO-MX2で始まった『第3回アイドル紅白歌合戦』という番組。いくら地下アイドル集めた超低予算企画だからといっても、このグダグダ感は凄いなあ。もう寝ようと思っていたのに気になってテレビ消せない(^_^;)
— Multipleman (@madroxist) 2015, 7月 26
第3回アイドル紅白歌合戦始まった(((о(*°▽°*)ο)))
SD画質なのが残念だが(*´ω`*)
#tokyomx
#アイドル紅白歌合戦 pic.twitter.com/RNH1njMwwU
— ノブりん (@nobrin19) 2015, 7月 26
MXでやってるアイドル紅白歌合戦って番組見てるんだけど、司会のおじさんとお姉さん見たことあるなあと思ったら、ナース物語や美人探偵Mでお馴染みのドクターHIROと須山るみさんじゃないですか!
— げぱお (@stoop_guepardo) 2015, 7月 26
ドクターHIROがアイドルをイジるんだけど滑舌が悪いために須山るみがもう一度同じことを言う
— ゴードン (@Gordon006) 2015, 7月 26
数年ぶりにドクターHIRO先生の素人丸出しのぐだぐだトークが見れて満足
— げぱお (@stoop_guepardo) 2015, 7月 26
TOKYO MXさんでのアイドル紅白歌合戦!見て頂いた方、録画して頂いた方ありがとうございました!\( *>ω<*)/
ソロと水森由菜withつるぴかりん、エンディングのチャレンジで出演しました(*´Δ`*)
#アイドル紅白歌合戦 pic.twitter.com/op3WZZx2fR
— 桐沢エマ*えまち (@ema1028) 2015, 7月 26
明らかに変だ。臭う。臭くて鼻が曲がりそうだ。番組のエンドロールで制作会社の名前が流れた。さっそくぐぐったところ、あっさり疑問が解けた。
会社案内に「映像スタッフ・タレント・俳優の養成所の経営」とある。ここに総合司会の女と仏頂面の男が所属している。白組として出演した無名のアイドルもいる。そしてこの制作会社の代表の名前で検索すると、やはり。あの仏頂面で素人丸出しなのにやたら持ち上げられていた男の画像が出てきた。あの男が社長だったのだ。自分の事務所の所属タレントを使い、しょぼいイベントを開き、自分で司会をして、それをU局のサブチャンネルの枠を買って深夜に流しているわけだ。この会社は他にも学習塾の経営をしているが、総合司会の女のプロフィールには「現役学習塾の講師でもある」と書かれている。自給自足か。
会社のサイトには出たがりらしくやたら詳しい社長の経歴が書かれているが、製薬会社を脱サラし、独立して調剤薬局を開き、あげく自分で自分につけた芸名が「ドクターHIRO」というのはなにやら物悲しくなくもない。
@ashibetaku @tuyama_30 司会が『美人探偵M』の社長なんですよ! たぶん、この社長が自腹で枠買い取って自腹で作ってるんですよ!「アイドル番組の司会やりたい」という野望を金で叶えた、現代の風雲児!
— 石川誠壱 (@ishikawasei1) 2015, 7月 26
これまでにも自分で番組を制作し、自分で枠を買って流しているらしい。これだけなら千葉テレビで「ハロー・ジャガー」を自腹で放送し続けていたジャガーさんと同じだから別に問題はない。
千葉テレビの枠を買った男がいた? ジャガーさん、「自分」を11年半放送(産経)
問題はこの仏頂面の男、去年7月に約3億円を脱税し、在宅起訴されているのだ。
横浜地検は2日、法人税法違反罪で、いずれも調剤薬局運営の「サードセブン」(横浜市金沢区、旧コスモ薬局)と「セカンドセブン」(千葉県市川市、旧ケイツー)を起訴し、実質経営者のY代表(49)=横浜市港南区=を在宅起訴した。起訴状によると、Y代表は2011年までの3年間で、2社の所得計約3億円を隠し、法人税計約8600万円を免れたとされる。(時事 2014/10/02-21:30)
コスモ薬局経営者 脱税してまで作った、お色気映像作品がヒドい!(TOCANA)
まだ自身の身銭を切りつつ、芸能事務所兼制作プロダクションを運営し、自身の目標をかなえたのならば、わからないでもない。しかし、制作資金のほとんどが、経営する会社で脱税し、得た「黒い資金」であるならば、微笑ましい話ではすまなくなるのは明白だろう。
旧UHF局もBSデジタル局も、枠を埋めるコンテンツを集めるのに四苦八苦している。その結果タイムテーブルは通販番組だらけになり、特に深夜は通販専門チャンネルと変わらない有り様だ。だからといって地上波ではとても放送できないような低クオリティのコンテンツでも、枠さえ売れたら流してもかまわないものだろうか。
まして、いくら金に色はついてないとはいえ、去年脱税で起訴され今年2月13日に懲役1年執行猶予3年の有罪判決を受けたばかりの犯罪者からの金である。
8700万円脱税で有罪 元薬局経営者に横浜地裁(産経)
国井恒志裁判官は「架空経費の計上や広告宣伝費の水増しなどさまざまな手段で所得を隠した態様は悪質」と指摘した。
MXは「試験電波を流しっぱなしにしている枠が少しでも金になるなら歓迎だ」という方針なのだろうか。監督官庁の総務省の意見を聞きたいところだ。
※2014.12.29放送 第2回アイドル紅白歌合戦オープニング(有罪判決前)