2009年11月19日

九州は興味深い流通企業がときどき出てきます

はてブで現在500ぐらいブックマークされているこの記事。うわー発見されちゃったかーという感じ。

ロングテールをリアルに実践〜九州に“凄い”ホームセンターがあった(日経ビジネスオンライン)

宮崎県を中心にホームセンターを展開しているハンズマンを取り上げた長文記事。この会社は実は興味を持ってウォッチ対象にしている会社のひとつであった。「発見されちゃったかー」とは、まだ今後の推移を見たい部分があるので、今までのように誰からも興味を持たれない存在でいてほしかったからだ。「こんな出来高の薄い銘柄がこんなに大特集されて世に知られてしまったら、値がふっ飛んでしまうではないか」と残念だったのである。

で、懸念しながら今日のハンズマンの終値を見てみたら、2.93%下がっていた。ズコー。日経ビジネスとはてなブックマークの無力を見た思いだ。ただ、こういう記事はテレビがすぐにパクるから(しかもすごく絵にしやすいし)、これからあちこちで取り上げられてしまうことだろう。多少水準が切り上げられるかもしれない。うむむ。

いちおう念押ししておくが、当ブログは投資を勧めるような文言は書かないことにしている。例外は昨年10月に一度きりと決めて、ある会社を推奨したことぐらいだ。このハンズマンにしても、地場企業との競合やらなんやら引き続き考慮しなければいけないことがあるので、じっとウォッチを継続していたということだ。推奨しているわけではないので誤解の無いよう。

それにしてもこの会社、「ロングテールをリアルに実践」というタイトルがつけられているだけあり、ネットにはぜんぜん力を入れていない。もちろん力を入れる必然性がないわけだから、これはこれでいいんだけども。それにしたって上場企業とは思えない。まるで個人サイトのようだ。

ハンズマン(公式)
Yahoo!ファイナンス ハンズマン
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2009年11月11日

森繁久弥・ブレイク以前

森繁久弥が96歳で亡くなった。芸能マスコミは今日はこのニュース一色である。それはそうだろう。演劇界初の文化勲章受章者の死というニュースバリューだけではなく、これまで芸能人の葬儀で惜別の辞を述べる大役を数え切れないほど引き受けてくれた、芸能マスコミの大恩人である。その本人の死を大々的に報じなければそれこそ罰が当たるというものだ。

死去の翌日でもあり、森繁の業績を称揚する報道になるのは当然だし、またそうあるべきだろう。ただ数日もすれば、森繁の仕事や彼が後進に与えた影響に関する客観的な評論も出てくるに違いない。

私は終戦直後の東京喜劇のことは知らない。せいぜい色川武大のエッセイで知る程度だ。だから自分の言葉で書く材料もないのだが、「森繁久弥の影響で日本における”お笑い”の地位がなかなか上がらなかった」という説は興味深い。これは小林信彦が有名にした説だが、あるいはもっと以前から言われてきたことなのかもしれない。ニュースでは「日本最高の俳優逝く」とテロップが出されていたし、そういう解釈でもかまわないのだろうが、森繁はまずコメディアンとして名を上げたのだ。その後しだいにペーソスを盛り込んだ人情喜劇路線にシフトし、「屋根の上のバイオリン弾き」に至る。Wikipediaの森繁久彌「人物エピソード」にはこうある。
・森繁の成功の影響でコメディアンの中からベテランになるにつれてシリアスな演技者となりたがる者が多発したため、作家の小林信彦は著書『日本の喜劇人』でそのような傾向の人々を「森繁病」と呼んだ。ただ小林は同書で森繁は元来シリアスな役者志望者であり、たまたまコメディアンとしての才能もあったため一時的にそのように注目されたのであってそのため彼の「転身」を他のコメディアンが単純に真似するのはおかしいとしている。
キャリアのスタートがたまたまコメディアンでのちに大物俳優になったため、コメディアンに「最初のステップ」という意味が生まれ、俳優に比べて一段低い地位になってしまったという説である。これを森繁個人の責任としてしまうのはちょっと無理があるし、むしろ安易な追随者の責任の方が大きいような気はする。逆にいえば、これだけの影響を与えるほど大きな成功をおさめた俳優ということだろう。

色川武大が阿佐田哲也名義で出したエッセイ集「無芸大食大睡眠」の中に、森繁についての言及がある。終戦後最初期の森繁久弥を実際に見て書き残した、今となっては貴重な記録だ。一部引用する。由利徹が新宿ムーランルージュで活躍していた頃の話。
 森繁久弥はこの少し後に入って、たちまち売り出した。しかし私はムーラン時代の森繁を、人がいうほど評価しない。彼が演じたのは、新派、乃至は大劇場現代劇を要領よく小劇場風にアレンジしなおしたものに過ぎなかった。もっとも当時、それだけの才気は充分目立ったが。
 私にとって、それよりも、ムーランに入る直前の(おそらく満州(現、中国東北部)から引揚げてきた森繁が、戦後はじめて東京の舞台に出たのではなかったか)、帝都座ショーのコント役者として登場したときのものが印象に残っている。
 彼はここでは、役者でなく、あくまでタイプコメディアンだった。カーテン前の一景で、トイレ(大の方)がひとつしかなく、女性が恋文を持ったまま入ってしまってなかなか出てこない。やっと出てきたと思うと、寸前、猛然たる気配の女性が突進してきて彼を突き飛ばして入ってしまう。そういうことが重なって、ついにズボンの中に洩らしてしまう。
 字にするとなんでもないコントであるが、ライトが消える寸前、ズボンの裾を押さえこむあたりの森繁に、なんともいえない滋味があって、いっぺんでこの名前を覚えた。ムーランで大向うを唸らせる芝居をした彼よりも、こちらの彼のほうが、今でも私はよっぽど好きである。
7年にわたって過ごした満州から命からがら引き揚げてきて最初に立った舞台である帝都座については、Wikipediaの経歴にも書かれていない。帝都座というのは日本ではじめてストリップ(当時は「額縁ショー」という、女性が半裸、時に上半身裸で名画を再現するという形式で、身動きもしないもの)を行なった劇場としてしか知られていないが、色川は「本来はなかなか高級なショー劇場であった」ことを活字に残しておきたいと、かなり詳しく書いている。そこでの森繁。
 森繁久弥が帝都座ショーに出演していたのは、たしか二公演ほどだったと思う。そうしてヴァラエティとファルスの二本立という番組だったが、オーナーの丸木砂土(引用者註・秦豊吉)氏好みのグランギニョール風なものも時折りやった。
 グランギニョールというのはパリの下町にある異端の小劇場で、偽悪的、扇情的な見世物芝居をやり、大戦前におおいに名を売った。怪奇劇も得意なレパートリーだった。今でいえばSM風グロ芝居で、決して上品なものではないが、グランギニョールと銘うたれると、なんとなくパリの香りがしてくる。
 満州から引揚げてきたばかりの頃とおぼしき森繁久弥が、顔の半分くらいを痣でおおわれた怪人に扮していた姿が眼に残っているが、こういう記述を彼はあまり喜ばないかもしれない。森繁は二公演ほどでこの劇場から姿を消し、すぐ近所のムーランルージュに移って、ここで後年の成功のきっかけをつくった。
49年にムーランルージュ入団、翌50年退団、そして55年、42歳の時にターニングポイントが来る。
1955年、豊田四郎監督の『夫婦善哉』に淡島千景と共に主演。この映画での演技は、それまで数々の映画に出演して次第に確立していった久彌の名声を決定的なものにした。同年、久松静児監督の日活『警察日記』で田舎の人情警官を演じこれも代表作の一つとなる。これにより、単なるコメディアンから実力派俳優へと転進する。(Wikipedia)
ここから一気に社長シリーズ・駅前シリーズとヒット作を連発して、押しも押されぬ大物俳優となっていくわけだ。我々が公的記録として知る森繁はこのあたりからである。


さて、もう少し時代を近づけてみよう。森繁が切り拓いたコメディアンから俳優への道。多くの人がそこを歩いていったが、その中には森繁に匹敵する成功者もいる。彼もまた東京のストリップ劇場の幕間コメディアンからスタートし、国民栄誉賞を授与されるほどの大俳優となった。ある意味森繁久弥の正当な嫡子といえるだろう。「寅さん」と言った方が通りがいいかもしれない、渥美清だ。

浅草フランス座に所属していたこともある渥美は、1969年41歳の時に「男はつらいよ」第一作に出演。森繁のブレイク作「夫婦善哉」が42歳の時だから、このあたりに一つのチャンスがあるらしいことがわかる。お笑い芸人年齢一覧表などを見て、いろいろ考えてみるのもおもしろい。小林信彦もそのあたりを意識して69年生まれのぐっさんの名を挙げているのだろう。それはともかく。

コメディアンから俳優へという道を拒否する芸人もいた。渥美清が売り出し中の頃には、売れるためにはともかくテレビに出なければいけないという風潮が強くなっていたが、「芸人はテレビになんか出ないものだ」というこだわりを持つ人もいた。渥美清と同時代に浅草フランス座で活躍していた深見千三郎などは、まさにその代表だろう。しかしこういった芸人たちが報われること少なく、名前もほとんど残っていないのは、やはり時代というものだろうか。深見は浅草六区の映画館に渥美が主演する映画の看板がかかると、その前を通らず遠回りをしたという。このエピソードを「売れなかった芸人のみじめさ」で片付けてしまうのは簡単なことだ。しかしその心中にあっただろう苦味も、今なら多少はわかる気もする。


ともあれ深見がもっとも可愛がった弟子、ビートたけしが森繁久弥について例の調子で「あの人いつも人の葬式に出てるけどさ、順番が違うだろ」と毒を吐いたり、たけしチルドレンである故ナンシー関が森繁をいじらずにはいられなかったのは、歴史的必然なのである。


と最後の部分を書きたかっただけなのに、長くなってしまった。これからは最後の段落だけをTwitterに書いて済ませようと思う。


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2009年11月02日

旧日栄が破綻

旧・日栄当時「腎臓売れ」で社会問題化 弁護団「破綻当然」(読売)
 地方銀行出身の松田一男・元社長(87)が京都市に設立した旧・日栄。96年に東証1部に上場し、ピーク時には営業収益が1000億円を超えたが、強引な取り立てが表面化。当初の融資額以上の保証責任を連帯保証人に負わせる「根保証」も批判を浴びた。
取り立ての際に「腎臓売って金を作れ」と債務者に迫ったのがこの日栄である。今年2月、一足先に破綻したSFCG(旧商工ファンド)の大島氏が、三井物産を退職して金貸しの修行をするために入った会社がこの日栄である。ここで学んだ泥臭い回収手順を「洗練させた」(大島氏の表現)のが、債務者に対して「根保証+公正証書」を受け入れさせるという手法だった。

どちらの会社も99年の商工ローンバッシングを機に社名を変更し、そのまま営業を続けたものの、グレーゾーン金利の撤廃などサラ金と商工ローン業者を狙い打ちにした法改正により、ついにどちらもギブアップということになった。

このような商法がまかり通ってきたのは、それを受け入れる土壌があるからだ。中小会社が運転資金を借り入れようとすると、この手の金貸しに行かざるをえない環境が今でもある。ほかには日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)のような公的金融機関か、土地担保がなければ追い返す銀行しかないのだ。少しは「ビジネスローン」といった名称の、多少高金利のローンを提供する銀行もあるものの、まるで力を入れていない。たまに「中小企業金融に力を入れます」なんて宣言をする銀行があったかと思うと、日本振興銀行だったりする。いったいどうしろというのだ。

亀井郵政担当大臣は中小企業への融資に郵政のカネをあてるなどと言っている。郵便局に企業金融のノウハウはないので、結局のところ公的金融機関にその任を負わせるということになるのではないか。そしてまたしても保証枠の拡大が大盤振る舞いされることになる。悪辣な中小企業向けローン会社がつぶれるのは結構だが、そのかわり政府セクターにさらに不良債権が増えるという流れか。

予想されるそういった環境に、個人が対応することはできる。円に価値があるうちに公的金融機関から金を借りられるだけ借りておいて、別の形にしておくのは悪いアイデアではない。ただ、そうした個人としてのやむを得ないサバイバル方法が、日本の未来には必ずしもプラスにならないことが問題なのだ。悩ましいことである。
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2009年10月24日

野菜先物を知っていますか

野菜の価格、一転お安く 8月以降の好天で(朝日) 
 夏の日照不足や長雨で高騰した野菜の小売価格が、一転して急落している。農林水産省の調査では主要8品目のすべてが値下がりし、うち5品目は平年をむしろ1〜4割下回る。8月半ば以降は、おおむね好天に恵まれ、生育が良好なためだ。
8月いっぱいは冷夏で野菜の価格は高騰していたのだが、その後は急激に値下がりし、今では平年より安いぐらいになっている。リンク先のグラフを拡大するとわかりやすいが、特に葉物野菜であるレタスの価格の値動きが極端に大きい。記事の終わりに農水省のコメントとして「農家が再生産できないほど下落している品目もあり、産地で需給調整の動きが出てくるかもしれない」とあるが、レタスのことだろう。レタスやキャベツをトラクターで潰す農家のことが時おり報道されるが、葉物野菜の生産コントロールというのはとても難しいものらしい。

市場に関わる人なら、これだけボラティリティが大きい商品を見ると「先物でリスクヘッジしたら農家の収入も安定するのではないか」と考えるだろう。もっともなことである。しかし野菜の先物なんて可能なのだろうか?大豆や小豆のような保存性のいい食べ物ではないのに。

昔ならここで話はポシャッてしまったことだろうが、米・CMEが主導した「商品価格の指数化」という潮流に乗り、横浜商品取引所が野菜の先物を開発・上場したのである。それが04年12月20日のこと。実際の商品のやり取りをせず差金決済のみで、葉物野菜を含めた14種類の野菜を指数化して売買する「野菜バスケット先物」の誕生だ。現物受渡しを伴わない野菜先物は世界初である。

横浜商品取引所(横浜市中区)、野菜先物取引がスタート(農業ビジネス)
 先物取引には、供給不足や供給過剰によるリスクを回避、もしくは減少させるリスクヘッジ機能がある。また、公正な価格を形成する価格形成機能、需要と供給のバランスを調整する需給調整機能があるほか、資産運用の場としての役割も大きい。

 このため、天候によって収穫量に大きな波が生まれる供給サイドと、安定供給を必要としている需要企業との間で、常に大きなリスクにさらされている野菜流通業からの期待が集まりそうだ。

 特に台風の最多上陸数を記録した2004年夏の影響を受け、今秋、葉物を中心とした野菜の価格が高騰したこともあり、投機家の注目を集めている。

 同取引所では、「リスクの高いギャンブル的な経営から脱却し、野菜先物取引を利用したリスクヘッジのための取引に興味を持ってもらいたい」としている。
この指数の詳しいスペックは日本商品先物振興協会のページに詳しい。
■商品特性
(1)野菜先物取引は、業務用、加工用などに供される主要野菜14品目を選び、その平均価格を取引します。取引は現金決済取引で行い、現物の受渡しはありません。気象条件で作柄が変化するため、価格変動が大きく、野菜を扱う当業者は価格変動リスクをヘッジするため、個人投資家にとっては投機商品として魅力のある商品です。

(2) 生産動向=国内生産規模を産出額でみると約2兆2千億円です。これは、米や畜産と並ぶ産出額です。
 気象条件により作柄や作期が変動しやすく、長期保存に適さず、出荷調整が難しいため、供給量や価格が大幅に変動するという特性があります。このため、野菜の輸入も増えているが、現在でも80%を超える高い自給率を保持しています。
米や肉と並ぶ巨大な需要、大きな価格変動をヘッジするという強いニーズ。これらがあいまって大きな期待とともに野菜先物取引は始まったのである。


しかし生糸・野菜・じゃがいもしか取引銘柄のない零細商取である横浜商品取引所は06年4月1日、東京穀物取引所と合併した。事実上の吸収である。そして野菜先物は 07年6月27日をもって取引休止となり、その後上場廃止となった。2年半の命だった。付け加えると、じゃがいもに関しては合併時に廃止され、115年の歴史を持つ生糸はこの10月1日付けで取引休止となり、今後廃止される。これで横浜商取の銘柄はすべて消えることとなった。ほんの3年前に合併した意味とは一体なんだったのだろうか?

なぜ野菜先物は失敗したのか。使い勝手が悪かったのなんのと、後付けの理由はいろいろ言われている。だが、新規上場銘柄がことごとく失敗している現状では、野菜先物独特の理由があったというより、商品先物取引をめぐる環境自体に理由を求めるほう適切だろう。長年行なってきた強引な営業・回転売買を強制し手数料を稼ぐ・一度金を預かったらお客の金なのに引き出させない、などなど悪評を数え上げたらきりがない。その結果、投資家はもちろん実需のニーズを持つ人々までが商品先物市場を敬遠するようになった。現在は厳しい勧誘規制により業界そのものが消滅しかねない勢いである。

今までこの業界に関わってきた業者は軒並み潰し、取引所は東工取・東穀取に集約、その後証券業界と統合することによって総合取引所構想を実現するつもりなのではないかと私などは疑っている。悲しむ者は直接の利害関係者以外はどこにもいなかろうし、実際それでいいんじゃないかという気もする。すべては身から出た錆であろう。
posted by kaoruww at 23:54| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月22日

大連商品取引所がアジアの一位から世界一を目指す

わりとあっさり消されることが多いので全文引用する。

ジム・ロジャーズ氏:大連商品取引所の成長戦略に「興奮」−顧問に(ブルームバーグ)

  10月22日(ブルームバーグ):著名投資家のジム・ロジャーズ氏が中国の大連商品取引所の上級顧問に就任した。就任の理由について、同取引所の成長への取り組みに「興奮」していると語った。

  ロジャーズ氏は22日、大連からの電話インタビューで「中国は通貨や経済を開放すれば世界の商品取引の中心になると期待している。3カ所の取引所すべてに強い魅力を感じるが、大連の取り組みには興奮している」と述べた。

  ロジャーズ氏は、上海先物取引所や鄭州商品取引所とも協議したことを明らかにし、中国に滞在するなら大連に住みたいと語った。同氏は投資会社ロジャーズ・ホールディングス(シンガポール)の会長を務める。

  大連商品取引所は21日の電子メールで、ロジャーズ氏が「上級顧問」に就任したと発表した。同取引所は1−6月(上期)の出来高から見て中国最大の商品デリバティブ(金融派生商品)取引所。大豆や大豆油、パーム油、大豆ミールなどの取引を行っている。同取引所の劉興強社長は12日のインタビューで、出来高拡大を目指しエネルギーや原料炭、生牛の先物を導入する可能性を示唆した。
大連商品取引所というのは日本ではほとんど知られていないが、中国の商品取引所は実需の強さを背景に急激に取引量を伸ばしている。それを知ったのはまだほんの去年の春のことだ。日本の商品取引所がほとんど死んでいることにいらだちを感じていたところにこの記事を読んで、絶望的な気持ちになったのだが。

大連商品取引所、世界で第2位の農産物取引所に(日中経済通信・ウェブアーカイブ)

米先物業協会(FIA)が発表した最新データによると、中国大連商品取引所は世界で第2位の農産物取引所となった。

統計によると、同取引所で取引される農産物は世界の農産物の先物・ワラント取引ランキングで、豆粕は先物取引高の第1位、トウモロコシは第2位、大豆は第4位をそれぞれ占めた。同取引所が占める世界農産物先物・ワラント取引総額に占めるシェアは29%に達した。

中国の先物市場は海外投資家に開放されていないが、農産物と金属の先物取引は世界市場に大きな影響を与え、大きなシェアを占めている。2007年、中国の先物市場は急成長し、取引高はは40兆元に達し、初めてGDP(国内総生産)を上回ったという。
大連だけではない。FIAが発表した09年上半期世界商品取引所ランキングでは、1位のNYMEXに続く2,3,4位が大連・上海・鄭州の3取引所なのである。日本で唯一それなりに機能している東京工業品取引所はギリギリ10位。アジアの商品取引の中心地はとっくに中国になっている。

ジム・ロジャーズという世界中の取引所の運営に精通したアドバイザーを得て、商品取引の中心の座をアメリカから奪う体制を整えたことになる。まだ管理通貨制度を採用していて外国の投資家が参加できない市場だからこの程度で済んでいるが、開放したら世界の中心的取引所になる可能性はかなり高い。中国政府が決める通貨制度に依存する話なので取引所の努力だけではどうにもならない部分はあるが、大きな方向としては遅かれ早かれ開放され、巨大取引所になっていくことだろう。

日本はハブ空港を外国に奪われ人がスルーしてしまい云々という話題が新聞紙面を賑わしているが、見えにくい部分では既に決定的な差をつけられてしまっていることは、あまりアナウンスされていない。
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2009年10月10日

9日の日記のはずが

本日は時間に余裕があって、のんびりしていた。久しぶりに日記的なことを。

食事をしていなかったので、14時頃街へ出る。チキンタツタが大好評につき前倒しで販売終了なるプレスリリースが出ていたが、そのかわりクーポン券をあげますだのなんだの話題作り臭がキツくて困るなー、そういや先日のエントリーでKFCのバーガーのことを書いたっけ、というわけで和風チキンカツサンド380円に決定。まー某タツタより60円足してこっちの方がいいんじゃねーのと思うが、そんなこと言い出したら松屋のオリジナルカレー味噌汁つき350円やフレッシュトマトカレー+生野菜380円などもあるわけで、未来永劫KFCには行けなくなってしまう。野菜の量が違うと一食の満足度がまるで違うし。しかしKFCでバーガー食おうという人は基本的には松屋とバッティングしてないと思うので、問題ないのであろう、たぶん。今でもKFCはどこかしら海外からやってきたファッションアイテム的なニュアンスを漂わせているものな。主にカーネル・サンダース的な意味で。実のところは親会社のヤム・ブランズが日本KFCの株を売っぱらってしまい(プレスリリース)、今では三菱商事が過半数を持つコテコテのドメスティック企業なんだけども。 


その後ブックオフを探索。チキンタツタ秘話を書いた藤田田(デンと発音してください)の本が店頭にあったらちょっと確認してみたかったのだが(いっぱい本を出してるからどれに書いてあったかわからないのだ)、なんと藤田の本が一冊もない。藤田が亡くなって5年。その遺伝子はユニクロ柳井正やソフトバンク孫正義に受け継がれているとはいえ、こうもあっさり無くなってしまうとは。はかないものであるよ。


帰り道、吉野家の前を通ると「今だけ!ヨシギュー祭り」と称して3杯食ったら1杯タダという恒例のキャンペーンをやるとの告知が。しかしこれまでと違うのは10月16日から延々1ヶ月もキャンペーンをやるところ。これじゃぜんぜん「今だけ」ではない。要は

380円×3÷4=285円  

と、25%引きで売りますよということ。主力商品の値下げを伴うキャンペーンはやったらダメだ。お客に価格に対する不信感を抱かせてしまう。「この値段でも出せるのか」という印象を与えると同時に、キャンペーンが終わった後に定価を高く感じさせることになる。結局、

キャンペーン終了後客数が減る→またキャンペーンをする→以下繰り返し

という、苦しまぎれにカンフル剤を打ち続けるような行動を取ったあげく、「なんかふだんの値段て高いよね」と副作用だけが残る。禁じ手である。

前エントリーで書いた客数減に対して、値下げで対応したいのだろう。しかし01年に牛丼並400円を280円に値下げ、04年のBSE騒動で販売休止、06年再開時に380円に値上げと定価をいじってきたために、また定価を下げることへのハードルが高いとみられる。だからたびたびこの3杯食べたら1杯無料キャンペーンを打ってくるのだが、これによって業績が良くなったかというとそんな事実はないわけで、とにもかくにも目先の売上げを作りたいだけである。苦しまぎれというほかない。


あれ、日記を書いていたはずがまた吉野家への苦言になってしまった。別に吉野家にうらみがあるわけではまったくないのだ。ただ、和食系ファストフードの雄がここまで凋落してしまったことを惜しんでいるばかりである。
posted by kaoruww at 01:01| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月09日

吉野家が本業の競争力低下により、本格的な業績悪化フェーズに突入

吉野家が業績予想を下方修正した。その内容がひどい。記事を抜粋する。

吉野家HD8月中間、赤字3億円 子会社の食中毒問題、直撃(フジサンケイビジネスアイ)

 吉野家ホールディングスが8日発表した2009年8月中間連結決算は、最終損益が3億円の赤字(前年同期は5億円の赤字)となった。吉野家の既存店売上高が低迷したほか、同社が51%超を出資するステーキのどんが食中毒問題などで約8億円の営業赤字に陥ったのが響いた。

 売上高は、ステーキのどんの連結子会社化により同16・6%増の928億円。ただ、どんの営業赤字に加え、吉野家の既存店売上高が4%減少したため、本業のもうけを示す営業利益は88・4%減の2億円、経常利益は83・7%減の4億円と大幅な減益だった。
ステーキのどん(旧ダイエー系フォルクスが主体)はもともと業績が悪いので、食中毒云々とアクシデントを強調するのははっきり言ってミスリードだ。これが中間決算に関する部分。次の部分が本決算に関する予想。
 中間業績の低調を受けて、同社は8日、10年2月期の連結業績予想を下方修正した。売上高は1870億円(4月公表時点は2000億円)、営業利益は5億円(同42億円)、最終損益を13億円の赤字(2億円の黒字)にそれぞれ減額した。吉野家の既存店売上高が通期で5%減少する
既存店売上げが5%減とは…これは大きい。ちなみにこちらが吉野家の月次報告。ここにきて既存店の客数がさらに落ち込んでいる。直近の9月は前年同月比93.2%だ。再度の下方修正の可能性は少なくない。


これまでの業績悪化は、吉野家の業病ともいえる「多角化の失敗」によるところが大きかったのだが、今回は様子が違う。圧倒的な主力業態である「吉野家」自体が競争力を失いつつある。デフレへの機動的な対応によりどうにか踏みとどまっている松屋とは好対照だ。最近のストアコンパリゾンでは、吉野家の店舗オペレーションが非常に悪くなっているのを確認した。ここでは控えるが、本社へのクレームレベルのひどさだった。これまでにないことである。

グループ経営が下手というだけなら、切り離すなりなんなりのリストラクチャリングによる大幅な業績改善もありえるが、本業の劣化による競争力低下は根が深い。吉野家経営陣の現在の経営環境への対応は、当事者能力を失っているようにすら見える。この期に及んでの、
「商品やサービス向上に向けた取り組みを強化したい」
との安部社長の言葉もむなしいばかりだ。業績回復の糸口がまるで見えないのだから。

多角化を志向して買収を繰り返し、中途半端に大きな儲からない企業グループを作ってしまった。手足に重りをつけて泳ぐようなものである。なにより中心事業に浮上の目が見えないとあっては、それこそお先真っ暗だ。外食の低価格カテゴリにもかかわらずデフレ環境で競争力を失っているようではどうにもならない。財務はまだまだ頑丈とはいえ、このまま手をこまねいていては大きな傷を残すだろう。現経営陣は同じことを繰り返すことしかできないということは、とうに証明済みだと思うのだが……ずいぶん寛容な株主に恵まれているというほかない。

<関連エントリー>2008年10月06日 吉野家は潰れはしないが今のままではダメかもわからんねの件
posted by kaoruww at 10:41| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月07日

総裁にトマトをぶつけないでください

夏の気配もとうに消え、季節はすっかり秋です。ちょっと肌寒いほどですが、皆さまいかがおすごしでしょうかとガラにもなく時候の挨拶から始めたのは、松屋のフレッシュトマトカレーが夏限定でないことに今さらながら気づいたからである。

前回のデフレ局面をはるかに上回るスピードと深さで物価が下落しているが、一切の規制が無いため非常にビビッドに市場動向が反映される外食産業では、底の見えない低価格競争が始まって久しい。一例として春以降の松屋の価格政策とその結果を見てみよう。

5月の既存店客数比が94.7%と不調であり、客単価は維持できているものの売上高が前年比95.9%と大きく減ったことを受け、290円というデフレ対応メニューの投入を決断したと見られる。つまり客単価を落としてでも客数を回復させ、売上げを確保しようというわけだ。その戦略商品であるトマトカレーの発売開始は6月25日だった。

トマトカレー効果が全面に現れた7月は、客単価は95.4%と下落。客数は100.6%と前年を上回った。しかし売上高は96.0%で、5月とほぼ同じである。

松屋月次

結局上期の既存店売上高は96.6%、全店売上高が100.3%ということで、新店オープン効果によりどうにか前年の売上げを維持している格好だ。

では肝心の利益はどうか。最新(7月31日付)の平成22年度3月期 第1四半期決算短信(PDF注意)には6月30日までの数字しか出ていない。デフレ対応モードに切り替える前の時期の数字である。売上高0.4%増、通常の営業活動による利益を表す経常利益は2.7%増と、ほぼ横ばいである。しかし残り9ヶ月を足した平成22年3月末までの1年間の業績予想になると、売上高2.4%増に対し経常利益5.6%減としている。通常、客単価が落ちれば客一人当たりの利益も減るので、客数が大幅に増えないと利益高は維持できない。売上高が横ばい程度では減益になってしまうわけだ。

トマトカレー投入の適否については見方が分かれるだろう。6月までの価格政策のままだったほうが利益は確保できていたのではないかという意見もあるだろうし、逆にデフレの深化が予想されるのだから一足早く対応して、価格面でのリーダーシップを取ったほうが顧客を繋ぎとめる効果があったという見方もできる。

いずれにせよ、デフレによる低価格競争には遅かれ早かれ参加せざるをえない業態なのだし、この局面で利益を増やすのは至難の業である。むしろよく5%程度の減益でとどめられると、前向きに評価した方がいいのかもしれない。


ともあれデフレは経済活動における死に至る病である。久々に復活した暗黒卿こと高橋洋一氏は新刊で、このまま需給ギャップを放置したままデフレが続けば、物価も収入も3分の2から半分まで落ちるなどと恐ろしいことを言っている。日本国民総体としては成長戦略よりも政権交代を優先したことになるが(もっとも自民党にも成長戦略らしきものはなかったのだが)、このまま次の総選挙まで4年、いやな偶然だが白川日銀総裁の任期切れまで4年の2013年までデフレスパイラルが続くことは、残念ながらほぼ確実だろう。財政が身動き取れないのだから、せめて実質金利を下げるような施策を打ってもらいたい。しかし白川総裁の生みの親である民主党政権にそれを望むのは、ないものねだりが過ぎるだろうか……?
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2009年09月30日

チキンタツタを食べてきた

日本発のオリジナルバーガーとして04年までマクドナルドのレギュラーメニューだったチキンタツタを食べてきた。挟んであるのは醤油風ソースがかかった大きめのチキンナゲットとキャベツのせん切り。ナゲットというのは通常の鶏肉ではなく、大豆タンパクその他その他を加えて形を整えたものであるから、「大型成型肉バーガー」といっても差し支えない。いや、いろいろ差し支えるか。

急速に進行するデフレを背景に外食業界では激しい低価格競争が行われている。チキンタツタは単品だと320円なのだが、松屋のトマトカレー290円吉野家の豚丼330円、あるいは大手スーパーで売られはじめた298円弁当などと競争しなければならないわけだ。そう考えると、いかにも満足度は低い。元々マクドナルドは味を云々するたぐいの店ではないことを踏まえたとしても、前述の大型ナゲットなり旨みも香りも無いキャベツなりを思うと、とても競争には耐えられそうにない。

ただ、多くの客がケータイのクーポンを利用してメニュー価格より安いセットを注文していること、女性は丼系ファストフードには行きにくいことなどの理由で、直接の競争はある程度回避できている部分はあるのだろう。もっとも最大のアドバンテージは藤田田(デンと発音してください)の「子どもの頃に覚えた食べ物は一生食べ続けるから子どもを狙え」という長期洗脳計画が実を結んでいるということだと思う。食べた人の感想を読んでみると、「久々で懐かしい」といった感想だけでなく、「すごくおいしいからレギュラーメニューに戻せばいいのに」なんて声もあるようだ。それらの人々は、すでに舌の感覚がかなりアメリカ人に近くなっているものと思われる。

ファストフード店を使う時には使うなりの理由があるわけで、ご立派な方々の「ファストフードはけしからん」という意見には賛同しない。しかし「肉」と表現するのも躊躇するような成型肉もどきを食べるぐらいなら、同じファストフードでもあと60円足せば、一枚肉を使った似たような味付けのKFCのバーガーが買えるので、どうせ食べるのならそっちの方がいいんではないかなあ、と思った次第である。

ともあれ以前はこの程度のバーガーをこれぐらいの値段でなんの疑問も感じずに受け入れていたものだった。しかし外食の低価格化が進む昨今では、過去の値付けのままでは割高感を覚えてしまうのは当然のことだろう。マクドナルドの洗脳アドバンテージがいつまで効き続けるかは、まったくの未知数だ。


<関連エントリー>8月15日@マクドナルド吉祥寺南口店
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2009年09月26日

野村ホールディングス、またしても大型増資により株式希薄化へ

24日(木)の夜、野村證券を傘下に持つ野村ホールディングスは今年2回目となる大型増資を発表した。

野村が公募増資(産経)

一度目は3月に2800億円、そして今回は最大8億株を発行し、首尾よくいけば5113億円を調達することになる。ただ8億株を発行した場合、発行済み株式数は3割近く増える。明けて金曜日にストップ安をつけたのも当然だろう。日経平均大幅安の原因のひとつとなった。

しかし時価総額が1兆8000億円を超えていた大型株がストップ安をつけるというのは尋常ではない。やり方があまりにも悪質だったために株主が持ち株を放り出した面もあるだろう。なにしろ増資を発表した24日は、中間配当の権利落ち日だったのだ。会社四季報の予想によると、ほんの1〜2円ぽっちだそうだが、権利は権利である。株主が株を売りにくい日の取引終了後にいきなり発表、翌金曜日には売り殺到で値がつかずというわけで、株主が怒るのは当然だ。証券最大手がこんなマネをしていたら、証券業界全体が「株屋」などと蔑まれてしまうといった危機感は野村には無いようである。

今回の増資は「金融機関の国際的な規制強化に伴い自己資本比率を向上させるため」との説明がなされているが、それすら疑いの目で見る向きもある。なにしろ自らが資本を投入して行ったプリンシパル業務がことごとくうまくいっていない。

野村プリンシパル・ファイナンス 投資実績一覧

・先ごろ損切りする計画が流れた長崎ハウステンボス(現在6回まで続いているデータマックスのハウステンボスウォッチングに野村プリンシパルに関する興味深い記述あり)。
・当ブログでも何度か取り上げたすかいらーく(08年08月02日 すかいらーくのインチキMBOについて・08年08月15日 野村はなぜすかいらーくなどという筋の悪い会社を買収したか)

この二つが投資額からいっても大きく、しかも手ひどく失敗している。成功といえるような案件など、セブン&アイ・ホールディングス独裁者の拡大志向と「流通の王様であるデパート事業が欲しい」という虚栄心を利用して、ミレニアムリテイリング(西武・そごう)を売りつけたことぐらいではないか。


リーマンショック以降、アメリカの投資銀行がすべて商業銀行に転換したために、野村を「世界で唯一の投資銀行になった」と持ち上げる向きもあった。しかしリーマンブラザースのアジア・ヨーロッパ・中東部門を買収して1年経った今に至るも両社は融合する気配を見せず、結果を出せないでいる。なにより手金で行った投資が軒並み失敗している現状では、今回の大型増資も体力増強のためでなく「単に赤字の穴埋めに株主の金をつぎ込むだけではないか」という疑念を持たれてしまうのはやむをえないだろう。希薄化された株式の価値を高めるには増資で得た資本をフル回転させて有効に活用しなければいけないはずだが、これまでが前述のような体たらくで、なおかつこの経済状況で素晴らしい案件など見つけることができるのだろうか?けだし見ものといえる。もっともそれ以前に見ものなのは、月曜日に野村株に値がつくかどうかだけども。


<追記>結局週明け月曜日は、33円安(-5.76%)の540円で引けた。おめでとう!
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2009年09月24日

これから4年続く大きな政府路線への対抗軸が必要なのだが……

いま思いついたことを、記録として残しておこう。Twitterじゃ流れて消えてしまうから。

「みんなの党」ってへんな名前だなあと思っていたのだ。今でも思っている。新しい自治体でも立候補者でも、平仮名にすりゃいいってもんじゃねーんだよと。「平仮名のほうが親しみやすい」と言うけど、もしかして国民を文盲に近いと思ってんじゃないの。いやそういう連中もたくさんいるのかもしれないけど、でも役所関係のネーミングって平仮名が多過ぎないかなー、と思っていた。「みんなの党」ももうちょっとよさげな名称はないもんかと。まさか比例の投票で平仮名を書かされるハメになるとは思わなかった。

でもこの名前、なんとなく既視感があったのだ。政党らしくない政党名で、なんじゃそりゃとツッコみたくなる衝動。確かにこの感覚はむかし味わったことがある。なんだったっけ。

そのモヤモヤを掘り下げることなく選挙が終わってしばらく経ったのだが、いま突然気づいた。フォルツァ・イタリアだ。初めてこの名前を聞いたときは「”がんばれイタリア”って、これが政党名なのかよ、ふざけてんのか」と思った。その感覚と同じだ。

フォルツァ・イタリア(Wikipedia)
第二次世界大戦後、イタリア政界はキリスト教民主主義(DC)・イタリア社会党(PSI)による長期連立政権が運営されていた。しかし1990年代前半に発覚した政界汚職(タンジェントポリ)の摘発により、イタリア政界は大混乱に陥り、国民の政界不信は頂点に達しキリスト教民主党は分裂に追い込まれた。

そのような状況下、イタリアを代表する実業家であったベルルスコーニは1994年1月、新党「フォルツァ・イタリア」結成を突如発表し次期総選挙への出馬を表明した。
先進国の中でも、イタリアと日本は短期間にコロコロ政権が変わるという悪しき共通点があった。むしろイタリアのほうがひどかったぐらいだ。1991年12月、ソ連消滅により冷戦が終わり、ソ連崩壊過程でヨーロッパ諸国も次々に政権交代が起きたのだが、イタリアも過去の諸々の暗い遺産が明るみに出て政界は大混乱に陥った。そこに躍り出てきたのが民放4局のうち3局を支配するベルルスコーニである。結局それから15年、しょうもないスキャンダルや舌禍を起こしつつ、今に至るもイタリア政界はベルルスコーニ中心に動いている。

ここまで書いて「フォルツァ・イタリア」と「みんなの党」とでは、マスコミへの影響力、最初の選挙での獲得議席数、トップの女性からのモテ加減など、似たところがまるでないことに気づく。しかしひとつ重要な共通点があるのだ。「冷戦崩壊後にようやく左右のイデオロギー抜きに出てきた政党である」ということ。それまでは「自由主義か、しからずんば社会主義か」というイヤな二者択一しかなかった。つまり日本では、特殊な政治志向を持たない人にとっては事実上自民党一択だったのであり、その監視勢力としての社会党が増えたり減ったりしていただけだった(その実社会党は裏で自民党から金をもらって、台本通りのケンカを国会で繰りひろげていた)。それから新進党だの小泉総理だのあれやこれやがあって、ようやく自民党以外の保守の選択肢ができたと国民が選挙を通じて認めたのが、このたび成立した民主党政権ということになる。

しかしこの政権は、官僚から国民の代表である政治家に権力の主導権を移すということを標榜しながらも、最大の支持基盤が公務員の労働組合である自治労だという矛盾を抱えている。必然的に、政府の役割が大きくなる「大きな政府志向」にならざるをえない。すると左右のイデオロギーが無い場合、「小さな政府志向」の政党がカウンターとして生まれるはずである。みんなの党という、まだギリギリ政党要件を満たしただけに過ぎない小さな政党は、ほかに小さな政府志向の政治勢力が議会にいないため、今後の展開しだいでは二大政党制における民主党のカウンター、つまり大政党になる可能性がある。


思えば冷戦が終わってから、長い長い時間が流れている。実に20年近くだ。右だ左だという視力検査みたいなことが国民を分断する時代が、東アジアの片隅で2009年にようやく終わったということなのだろう。国家財政は苦しく、人口は減る一方というこのろくでもないタイミングでようやく世界史的潮流に追いついたわけだ。しかしこれからまだまだ、おそらく10年ほどは過渡期としての混乱が、私たちを待ち受けているに違いない。

腐らず、諦めず、暮らしやすい場所を作る意思を持ち続けるほかないだろう。
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2009年09月21日

おもしろかった流通関連記事

月刊「販売革新」09年09月号

特集は「増殖する低価格PBの研究」。その中の
≪商品比較≫
「トップバリュ」「ベストプライス」「セブンプレミアム」「ザ・プライス」
 比べて分かった!品質・味の格差と低価格化の努力
は思いつきや印象批評ではない、味の客観評価はどういう視点から行うかという問題意識を持っている人におすすめ。


週刊エコノミスト9月29日号

裏表紙から2枚めくったところにある「マツコのデパート放浪記 西武池袋本店」。なんでマツコ・デラックスがエコノミストで連載を持っているのかわからず、流通に詳しいのかもわからない。しかし今回の「なぜセブン&アイ・ホールディングスは西武・そごう連合を手に入れたのか?西武百貨店をイトーヨーカ堂にしてどうする」というツッコミは、まさに正当なものである。

そういえばこのあいだ珍しくヨーカ堂、というかセブンイレブンの独裁者がテレビに出ていた。カンブリア宮殿だけど。あの番組での村上龍は完全に太鼓持ちなので、持ち上げられて実に気分良さそうに話していた。VTRも見事な太鼓持ちっぷり。幹部たちが雁首揃えて会議しても、まるでいい案が浮かばない。そこにやってきた独裁者。靴だかなんだかの下取りセールをやるように指示をする。するとお客がわんさか押しよせて大成功、と。まるで将軍様が「ここを掘れ」と命じたら水が噴き出し、喉が渇いて死にかけていた人民の命が救われましたみたいな話だった。神格化の歯止めがかからない。そのうち会長先生が手をかざしたら、体調を崩して倒れたパートのおばちゃんが元気になったなんて話が出てくると思う。
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2009年09月17日

どうしてこうなった

ドラえもん
猪口邦子 第三次小泉内閣少子化担当相(05年10月31日)
(クリックすると無駄に大きくなります)



とくいがお
福島瑞穂 鳩山内閣少子化・消費者担当相(09年9月16日)



こうでなければ女性政治家は務まらない。
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2009年09月11日

O-157・アクアスキュータム・SFCG

しばらく経済関連ニュースについて書いてなかったので少々。

・O-157ひそかに流行る
お客を監禁・強姦、求人広告会社の営業マンに暴行と、普通の意味での外食業のブラックさとは意味が違う極悪さで知られるペッパーランチで食中毒が発生。今のところ12都府県の16店舗で食事をした30人が被害を訴えているが、患者が日に日に増えているので予断を許さない。生の成型肉をお客が自分で焼くという人件費節約モデルの影響とも言われていたが、昨日はステーキのどんが埼玉県から営業停止処分を受けた。どのニュースを見ても親会社の吉野家との関係に触れていないのはさすが大スポンサーといったところだが、ここはお客が焼く店ではないし流通ルートもペッパーランチとは別。つまり特定の食肉加工場から広まっているわけではない。インフルエンザに目を奪われがちだが、気になる話だ。


・レナウン、アクアスキュータムをついにあきらめ大損して売却
1990年のバブル最末期に英王室御用達ブランドのアクアスキュータム(Wikipedia)を197億円で買収したはいいが、その後赤字を垂れ流し続け、結局40億円ほどで売却した。アクアスキュータム関連の赤字は100億にのぼると見られ、トータルでは260億円ほどの損を出したようだ。株価が3年前と比べて10分の1になっていること以上に、今後の展望が一切ないというのが厳しい。風説の流布とかなんとか言われるのかもしれないが、今回のデフレから脱する前に潰れると確信している。ここ何代かの経営陣は過去の遺産を食い潰すだけだった。ついでに言うと、このデフレ局面でアパレルとデパートという2大ボッタクリ業界は特に厳しい。誰もが知る企業がいくつも潰れることだろう。指摘する向きは少ないようだが、ヨーカドーの独裁者も早く自らの間違いを認めて百貨店事業を切り離さないと、屋台骨にヒビが入りかねないよとコソッと書き留めておく。間違いを認められないのが独裁者なんだけども。


・SFCG大島氏のルポが週刊現代に
現在発売中の週刊現代9/19・26合併号に「金貸し一代・大島健伸 破滅への逆走 前編」が掲載されている。まだ半分だが、労作だ。大島氏の出自が公になったのはこのルポが初めてのはず。当ブログでは、大島氏と深く関わっていた人物から聞いただけで特に証拠になるソースもなかったし、本人も公言してないしということで直接の表現は避け、「「日本国の法律など知ったことか」という、この独特の感覚の理由は大島氏に近い人から聞いたことがある」という表現に留めていた。17歳のときに帰化したとのこと。戦後の混乱期にドサクサにまぎれて上野アメ横の一角に居ついた父親は、不法占拠を怒る地元の人たちとトラブルを起こしていた。「小額の金を貸すことにより保証人の財産を奪い取る」という、反社会的というより日本人に害を成すこと自体を目的としたようなビジネスモデルが形成された理由が、前・後編を通して描かれるのだろう。この手のオヤジ系週刊誌には通常読むところがないものだが、このルポは読ませる。おすすめだ。
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2009年09月10日

えっ!9月初めての更新!?

中高年男性の自殺、飲酒も関係 衝動性高める危険指摘(朝日)

いえーい。いえーいじゃねえよバカ。
中高年(30〜64歳)の男性26人のうち、9人がアルコール問題を抱えていた。平均飲酒量は1日あたり日本酒換算で3.5合。大半は依存症にあたる状態で、うつ病にもかかっていた。
30歳は日本国政府が認める中年なんですよ、というのはどうでもよろしいが、「依存症にあたる状態で、うつ病にもかかっていた」というのは原因と結果を取り違えている。これだけ読んだらなんだか鬱病だから酒に走ったと解釈されかねないではないか。逆だ。アルコール性鬱病というのは医学的に定着した考え方で、むしろ酒が鬱を誘引したと考えるのが妥当だろう。政府が認めているドラッグだから安全だなどと考えるのは大間違いである。

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「非・匿名」の羊はそっと眼鏡をかける  誰もが石で打たれる場所で(日経ビジネス)

 最後に、「石で打たれる」のネタ元である、ボブ・ディランの作品を引用して、長くなったテキストに幕をおろしたい。

 タイトルは、「雨の日の女」。1966年にリリースされて、全米ヒットチャート(ビルボード)の2位になった曲だ。

 なお、歌の中で連呼される「get stoned」がドラッグによる鬱状態を指すスラングでもあるため、当作品は、アメリカのラジオ局やBBCでドラッグソングに指定され、放送禁止になったという。
狂人たちに濡れ衣を着せられたオダジマの諦観。長すぎ、というか記事を割りすぎ。いくらページビューを増やしたいからって10ページに分けるとか、日経ビジネスはどういう了見なのか。しかし読んで損はない。もしクリックするのが面倒でなければ。
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2009年08月31日

選挙結果・それはそれとして自分のことは自分で

選挙結果を簡単に振り返ると、

自民300→119
民主115→308

と、議席はそのままに立場を入れ替えた感じ。あと、

共産9→9
社民7→7

となり、「選挙なんてあったの?」みたいな。
そして地味ながらこれが光る。

公明31→21

小選挙区8人全敗、1967年の衆院選進出時の25議席を下回る、結党以来最低議席となった。また、みんなの党は小選挙区からの復活に必要な有効投票総数の10分の1を得ることができなかったため、2議席を無駄にした。この重複立候補だの議席譲渡だのは、明らかに民意を無視したタナボタを生む制度なので、速やかに改正すべきだ。

民主と「みんな」の比例議席、他党へ 4議席「譲渡」

どう考えてもヘンな制度だ。リストに足りない分などは後から足すわけにはさすがにいかないから、欠員にでもしなければしょうがないだろう。始まったとたんに欠員というのもおかしな話だが、民意と無関係に議席配分が決まるほうがもっとおかしな話だ。


さて、さっそく民主が補正予算の凍結を言い出している。いろんなことが変わっていき、その一つ一つに摩擦熱と混乱が起きることだろう。こうなった以上、ある程度の混乱は多くの人が覚悟しているはずだ。10年遅かったかもしれないが、いつかはやらなければいけないことだし、10年後にやったらなおさら大変になる。次の選挙もまた振り子が逆に大きく動くかもしれないが、その繰り返しで振り子の揺れがだんだん小さくなっていくのは、実際の振り子と同じである。

政治参加については必要なことを淡々と行いつつ、普段の生活と今後の人生設計については、それぞれに考えそれぞれに実行していく、と。さらなるデフレであと数年は苦しみ、ふと気づいたらけっこうなインフレでささやかな蓄えも大きく減る、というのが私の持つ未来の日本家計のイメージだが、そのあたりについての見方は分かれよう。ともあれ、自分の考えるプランに沿って行動していれば、たとえ外しても後悔は少ない。人様にあれこれ言うのは苦手なので、自分は自分でどうにかこうにかがんばっていく所存であります。
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2009年08月30日

最高裁判所裁判官国民審査は「右から3と6」で

衆院選に併せ、最高裁裁判官の国民審査も行われる。前エントリーで触れた棄権者が多いということの背景には、一票の格差が大きいということもあるかもしれない。なにしろ都市部の票は田舎に比べ、衆議院で0.5票・参議院では0.2〜0.3票ほどにしかならない。「こんな選挙は無効だ」と訴えても、最高裁は合憲だと認めてしまう。一人一票にならなければ、国民の意思が反映されない歪んだ議会構成になってしまう。日本は今までずっとこういう異常な状態できたわけだ。

今回、新聞に一面広告を出したり、活発に活動している組織がある。

一人一票実現国民会議

別に怪しげな組織というわけではない。発起人・賛同者も左右関係なし。連合・森ビル・櫻井よしこ、なぜか長嶋一茂まで入っている幅広さだ。

ここは民主主義の根幹を歪めた選挙制度を合憲とする裁判官にバツをつけようと主張している。過半数のバツがつけば罷免ということになるが、多くの人は誰にバツをつけていいのかわからないし、実際に罷免までいくことはないだろう。投票の仕方もわかりにくくできている。しかし、「合憲とした裁判官がバツをつけられた割合が明らかに高い」ということになれば、裁判官にかなりのプレッシャーをかけることができるし、それ以上に立法府に選挙制度の見直しを迫ることになる。上記リンクをクリックして、自分の票が何票なのか確認してほしい。

2007年最高裁判決の中で、
一票の不平等を定める公職選挙法は、憲法に違反せず有効である
とした裁判官は那須・涌井の2人。審査用紙のサンプルはこちら。右から3番目と6番目だ。私は名前を忘れちゃいそうだったのでメモしていったが、「右から3と6」で覚えておけば楽だった。こっちの投票も大事なことなので、軽く予習をどうぞ。
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2009年08月29日

選挙前日

ケータイを持たないおじさんがいるだろう。なぜかこういうおじさんは「なぜ自分がケータイを持たないか」について、聞かれてもいないのに滔々と語りだす。いわく「こんなものに縛られたくない」、いわく「こんなものは非人間的だ」などなど。うむそうですか。でもなあ、残念だけど私はあなたのこと、ぜんぜん興味ないんだ。第一そんなこと質問したわけでもないのに、なにいきなり憑かれたように喋りまくってんの?なんか気持ち悪いんだけど。なにか負い目でも感じているのだろうか。

まああんまりそういう人とは関わりあいになりたくないものですね、というのが話の枕で、本題に入ろう。選挙の話である。はてなのホットエントリーで「なぜ自分は選挙に行かないか」という話題が盛り上がっていたらしい。開けてないから内容は知らない。だから内容についても触れない。思うのはただ「なに人から聞かれてもいないのにグダグダ言ってんの」ぐらいなものか。しょうもない長文書いてる時間で投票所行って帰ってこれるけど。ハタチを過ぎて中二病みたいな人間と関わるほどヒマでもないし。

この手の話でよく言われるのが「自分が投票してもなにも変わらない」ということ。これは裏を返せば「自分が投票することで変わるのなら行く」ということだ。こういうことを言う人の本音は「社会の方が自分に合わせるべき」ということだろう。結局のところ「世の中なんでも自分の思い通りになればいいのに。でもそうじゃないからスネてやる。行かない」だ。子どもか。けっこうなおっさんおばさんでもこういう幼児性丸出しのことをなぜか得意気に言ったりする。自ら権利を捨てているのだから、ほっとくだけであるが。

これらの人も一応知っておかなければならないのが、「棄権も投票行動のひとつで、結果に直接的な影響を与えている」ということ。機械的加算効果というもので、要は選挙結果の議席配分どおりに投票したのと同じことになる。例を挙げると、棄権者は民主に0.6票・自民に0.2票・公明に0.1票・社民と共産に0.05票、投票したことになる。繰り返すが数字は例である。よほど世間とかかわりを持たないぼんやりならともかく、ここに挙げた政党の中で「自分の票はたとえ0.01票でも絶対に入れたくない」というところがあるものだ。しかしそれでも「なんかめんどう」といった人が多いために、その怠惰と無関心を利用して、勢力を拡大しうまい汁を吸ってきた連中がいる。民主主義の落とし穴の一つだ。

「でも投票したい政党がない」とも彼らは言う。いい大人にオムツを替えるような言い方はしたくないが、この世に理想の政党や理想の政府なんてものがあると思っているのか。あるわけがない。現実はユートピアでないということを、そろそろ受け入れたらどうか。ベストな政党ではなくベターな政党を選ぶのが選挙だ。「ここしかない」などと目を三角にしている連中はヤバいだろう。「いろいろ問題はあるけど比較的マシ」と思えるところに投票する、ぐらいのスタンスが一番健全なのだ。政党なんて道具なのだから。包丁の切れ味が鈍ったら研ぎなおすなり、それでも無理なら捨てるなり、ともかく没入するような対象ではない。道具選びに失敗したら、また選びなおす。その繰り返しでしか、暮らしやすい国にしていく方法がない。「繰り返す余裕があるのか?」という疑問はたしかにある。でも、そう思うほかない。他に方法がないんだから。60年代みたいに暴力革命でも目指してみるか?投票所にすらめんどうで行きたくない連中が、機動隊にぶん殴られるようなことはもっとしないだろう。

選挙とは、制度化された革命といってもいい。平時における戦争といってもいい。そこまで大袈裟に言わなくても、政(まつりごと)の中で一番派手なお祭りだ。単純に「税金を払ってるのに参加しないのは損だ」ぐらいの感覚でセカンドベストを選べばいい。選挙特番だっておもしろく見られるしね。
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2009年08月28日

期日前投票に行ってきた

とりあえず東京都多摩某市、木曜日の期日前投票所の様子をリポート。

前回衆院選に続いての期日前投票をしてきた。前回よりも明らかに混んでいて、3分ほどだが並ぶことになった。石原政権が少数与党に転落した都議会議員選挙が行われてからさほど日が経っていないこともあり、東京都民に関しては一定のガス抜きが行われたかとも思ったが、どうもそういう雰囲気ではない。あくまで私が感じた印象だが、いまだに「なんとしてもふんぞりかえったあいつらをソファーから引きずり降ろしてやる」といった熱気があった。つい最近一度選挙をすませた東京ですらこうなら、実質4年も待たされているほとんどの地域はどうなるのか。かなり強烈な結果になるのかな、と。

きょうはとりあえずこれだけ。最高裁裁判官国民審査のことも含めて、土曜日に改めて書こうと思う。
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2009年08月21日

古色蒼然たるファミレスにも生きる道はあるのかもしれんねの巻

ついったーで知ったのだが、JR東日本が経営するホテルメッツ日本ホテル株式会社会社概要)の中に、デニーズが入っているとのこと。検索したかぎりでは、津田沼・駒込・浦和のホテルメッツに入っているようだ。

ホテルの飲料部門というのは、多くのホテルにとって常に悩みのタネだ。たいてい利益が出ない。よほど大規模かつ人件費を抑えたバイキング形式(品川プリンスのハプナとか)ならともかく、うまくいってトントン、悪くすれば赤字。なんとかまとめて売り上げを作りたいから婚礼に走る。しかし少子化で婚礼需要も先行き暗いということで、いまシティホテルがセールスに力を入れているのが葬式だったりする(通常「お別れの会」とかいう)。苦労が多い部門である。

シティホテルのメインダイニングはきまってフレンチだ。客単価は高くても、そうそう儲かる業態ではない。最近の会計本にも「餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?」なんてのがあるが、じっさい餃子屋のほうがフツーに儲かったりする。ではなぜやめないのか。日本のホテルはもともと宿泊施設というより、外国からの賓客を招く民間版鹿鳴館みたいなものから始まっている。世界的に正式な晩餐会はフレンチと決まっているから、やめたくてもやめられなかったのだ。しかし帝国ホテルがメインダイニングであったフレンチのフォンテンブローを閉店、その跡に鉄板焼きの嘉門を入れたことで流れが変わった。いまではメインダイニングがイタリアン(フォーシーズンズ椿山荘東京のイル・テアトロ)というホテルもあり、建前よりもお客のニーズに合わせなければやっていけない厳しい現状をあらわしている。

これを推しすすめると、儲からない飲料部門なんかなくしてしまえばいいじゃないかということになる。さすがに宴会の売り上げが欲しいシティホテルでは難しいようだが、宴会需要が見込めない宿泊主体のビジネスホテルの場合は、自社で運営せずにレストランを入れて家賃をもらうという方向にシフトしている。ホテルメッツは駅近というより、駅の施設の一部として旅行者の宿泊に特化したホテルチェーンだから、飲料部門に力を入れていない。もしやと思い個々のホテルのサイトを見てみたところ、ホテルメッツ国分寺には飲食施設自体がない。やたら割りきりがいい。

逆に外食の側からホテルの飲料部門に積極的に関わっていこうというケースもある。ロイヤルホストを展開するロイヤルが、大和ハウスのホテル子会社に出資しロイネットホテルの経営をしていた。現在は大和ハウスと切れ、リッチモンドホテルとなっている(アールエヌティホテルズ株式会社会社概要)。

ロイヤルはこればかりでなく、ホテルのすぐ近くに出店して勝手に近隣ホテルのコーヒーショップになってしまうのだ。西新宿にシティホテルが集中している場所があるが、この中心にある三井ビル内にロイヤルホストとシズラーを出店している。


大きな地図で見る

この地図でいうと、三井ビルのすぐ下にロイヤルホストの文字がある。1Fにロイホ、2Fにシズラーがある。緑色の建物がホテルだ。下に京王プラザホテル・左の住友三角ビルをはさんでハイアットリージェンシー東京・その上にヒルトン東京。そのすぐ右にはロイヤルホスト新宿店がある。こんな狭い場所に3店舗も集中させているわけだ。


デニーズはもともと旅行者向けのコーヒーショップという業態からはじまり、ロイヤルホストは高級レストランの廉価版としてはじまったという違いはあるが、今ではどちらもあまりパッとしないファミレスという印象が強い。ファミリー向けというターゲットや料理の専門性の低さなどが、時代とズレてしまったのだろう。しかしそのどちらも必要とされないシーンは今でもある。たとえば旅行者や一人客向けというターゲット、専門性より24時間営業やバラエティの豊富さといった利便性。ニッチも積み上げればビジネスになる。ファミレスはお先真っ暗みたいな話しか出てこないが、必要とされる場は意外とまだあるのかもしれない。


<関連エントリー>日本人なら日本茶を飲めというのはネット右翼の発想ですよ!(グダグダなので注意)
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2009年08月15日

8月15日@マクドナルド吉祥寺南口店

マクドナルドが「NIPPON ALL STARS」と称し、日本オリジナルメニューを期間限定で販売するキャンペーンを行っている。だからというわけでもないが、久しぶりに行ってみた。現在は「たまごダブルマック」、「チーズたまごダブルマック」を売っている。

9月25日から10月15日は、1992年から2004年までレギュラー商品だった「チキンタツタ」を出すとのこと。そうそう、日本の惣菜である「竜田揚げ」をハンバーガーにした商品の名前をつける時、当時の社長藤田田(デンと発音してください)は「日本の食べもんなんやから日本を象徴する名前にせなアカン!」と強く主張したのだ。そして考えた名前が「チキンヤマト」。戦艦大和からの発想だという。だめだろそれは。結局幹部たちの必死の説得によって穏当な名前に落ち着いたのらしい。たくさんある藤田おもしろエピソードのひとつだ。

油ギトギト、一個604kcalのたまごダブルマックを食べながら、トレーに敷かれた紙を読む。メガネをかけた外国人が、カタカナでカタコトらしさを表現しながら、なにやらおどけた商品説明をしている。Mr.ジェームスという新キャラクター。プレスリリースによると、こういうキャラのようだ。
ジェームス・アーレン
アメリカ、オハイオ州生まれの43歳。男性。 クリーブランドで、妻とジュニアハイスクールの一人娘と家族3人で暮らしている。 特技は手品。趣味は旅行。ご機嫌になると、知らない人にも、おごりまくる癖がある。 おいしいものを食べて、幸せな気分になると「タマランデス」と言うのが口癖。
そうですか。こんな人だ。
おどけ白人

オフィシャルブログもある。「Mr.ジェームスの食べある記」だそうだ。内容については特に触れるまでもない。ああ、おどけてますね、ぐらいな。


藤田がハンバーガーを日本に持ち込んだのは1971年。この馴染みのない食べ物を普及させるために、藤田は細心の注意を払った。屋号を日本人が発音しやすいように「マクダーナル」にしなかったことは有名だが、それ以上に特に気を使ったことがある。それは「アメリカを意識させるものを使わないこと」だ。絶対に店内に星条旗を飾ったりはしない。広告に白人を使わない(ドナルドの白塗りはピエロだからOK)。この方針は徹底していた。藤田は「日本人の民族意識を刺激せず、昔から日本に存在していたような会社にする」という考えで事業を展開した。

サミットなどの国際会議でグローバリズム批判が起きると、決まってマクドナルドにデモ隊が押しかける。グローバリズム批判というのは大抵アメリカ批判となり、そのアメリカの象徴としてマクドナルドが狙われるわけだ。コカコーラの缶を踏みつぶすぐらいではデモ隊の暴力衝動は消えないらしい。また、アメリカと途上国の間にトラブルが起きると、警備の厳しいアメリカ大使館ではなくマクドナルドが焼き討ちにあう。理不尽といえば理不尽な話だ。しかし日本ではそういう話は一向に聞かない。エコだロハスだフェアトレードだと流行りのバズワードにはなんでも食いつく人たちが世界中にいて、彼らはきまってマクドナルドを目の敵にするのだが、日本ではそうならない。なぜなら日本においてマクドナルドは「アメリカの象徴」ではないからだ。

青年時代に敗戦を迎え、米軍通訳として彼我の差を痛感し、輸入商として円の弱さに苦しんだ藤田は、アメリカに対するアンビバレントな気持ちを持ったままアメリカ資本と手を組んだ。彼の露悪的な発言と事業の進め方を見ていると、「アメリカを利用して日本を強くするしかない」という、日米安保と歩調を合わせた覚悟が浮かび上がる。しかし藤田が多くの日本人と違ったのは、そこに臥薪嘗胆の決意を隠し持ち続けたことだろう。このままアメリカにやられっぱなしではないぞと。これは敗戦直後のインテリ青年には珍しくない考え方だったのかもしれない。しかし敗戦から60年を超え、もはやアメリカとの主従関係は考えるまでもない前提となり、定着している。


現在日本マクドナルドのトップを務める原田泳幸氏は外資系企業を渡り歩き、本社の意を汲みとることにかけては超一流の人物だ。「名ばかり管理職」で訴えられるわヤラセの行列作りをするわと悪評を振りまきながらも、業績は絶好調である。マクドナルド本社の覚えもめでたい。本国にしてみれば、植民地管理者として理想的なのだろう。苛烈な統治は、本国からの人間より現地人にまかせた方がいいからだ。

03年に藤田は社長を辞め04年4月に亡くなった。ほんの数年前のことだが、なんだかずいぶん昔のことのようだ。広告に白人男性のおどけた姿が出てきても、違和感を持つ人はさほどいないのだろう。藤田が日本人にかけた魔法(もしくは洗脳)が解け、反米デモ隊がマクドナルドを襲撃するような「普通の国」に、いつか日本もなるのだろうか?
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2009年08月13日

電波とボンボンどっちがマシか

日々流れては消えてゆくニュースを見ていると、ふと妙な連想が働くことがある。今日見たニュースでは、最も難しいとされる大学を出た人と、最もアレな大学を出た人が話題になっているなあ、と。いや、アレな方はマスコミにはまったく取り上げられてないから、こんな連想をするのは私だけなのかもしれないけど。


大川隆法という人が世間に名前を売り出した頃だから、もう20年近く前になるか。「学歴コンプレックスがひどい」という批判が多かったことを覚えている人もいるだろう。一浪して東大法学部に入学、しかし官僚にはなれず民間へ、しかも一流商社には入れずトーメンへ。田舎の誉れだった青年が次々にプライドを傷つけられ、ついには頭に霊界からの通信が入ってきてしまうという残念な顛末が話題になった。その頃一番揶揄されたのが、「幸福の科学の幹部になるためにはペーパーテストをクリアしなければいけない」ということだった。宗教とペーパーテストの組み合わせが滑稽すぎて、「人に点数をつけることができてうれしいんだろう」とさんざん笑われていた。今でも

「宮沢喜一首相以来、東大法学部卒の首相が出ていない。このことが官僚を使いこなせていない一因だ。そろそろ大政奉還していただきたい」と述べ、東大法学部卒の自らが首相を目指す考えを示唆

幸福実現党・大川出馬「宇宙人に日本支配させない」(ZAKZAK)
している。実のところ霊界からのお告げがどうとかより、学歴へのこだわりが強いことを率直に吐露しているのだから、正直といえば正直なのかもしれない。

その後は講談社への抗議と称する業務妨害など、オウムに隠れていたものの微妙な暴力性や反社会性を垣間見せつつ、しばらくは鳴りをひそめていた。ひさびさに話題になったと思ったら、お笑い泡沫政党として華々しくデビューである。久しぶりに見た大川はずいぶん痩せていた。今回の選挙で一気に政権を取るために、全選挙区に候補者を立てると聞いた時、「焦らなければいけない理由でもあるのかな」とふと思った。

党首が急遽変わったり、突然大川本人が立候補すると言ってみたり、まるっきり行き当たりばったりなのだが、いくら東京ブロックが石原を3期連続で知事にしてしまうような民度であっても、比例で大川が当選することはありえない。都議選に幸福実現党が出てしまったために、そのショボイ実力を満天下に晒してしまった。都議選に出なければ、まだ「不気味な存在」として買いかぶってくれる人もいたかもしれないのに。大川の日本支配の夢もあっさり潰えるわけだが、さてこれからどうなるか。全選挙区に立候補するという方針は覆したようだが、まだドタバタするのではないか。

以前「オウムとのアナロジーは、オウムがあまりに突き抜けていたのであんまり意味がないよ」みたいなことを書いたけれど、いちおう警察も国民も、選挙後の観察を怠らないでおきたいものである。女房と仲悪いらしいし、惨敗のあげくに縮小もしくは女房派と分裂という予想が妥当なところか。


一方、日本一アレな大学(婉曲表現)のOBで、現在一部で話題といえば、某大手下着メーカーの社長だ。ここから固有名詞が多少少なくなるが、いちおう形ばかりでも民間人に気を使っているのだと思っていただきたい。丸わかりだけど。

芸能人がMDMAを服用し、一緒にいた女が死亡したという事件。この芸能人のことはどうでもいいが、事件が起きた部屋の持ち主がピーチジョン(pj)の社長である。六本木ヒルズに複数の部屋を持つといわれる資金力は、現金と株式交換の2度に分け、計237億円でpjを大手下着メーカーに完全売却したことによって得たとみられる。

問題は、大手下着メーカーが最初に現金で49%の株を買った時は150億円払っているのに、1年半後に残りの51%を株式交換で得たときの評価額は87億円だったということ。短期間にpjの価値が半分近くに下がったということだ。実際にpjの業績が悪くなったのだから当然と見ることもできる。あるいは非上場企業であるpjを一回目の株式取得の際に高く評価しすぎた、という見方もできる。いずれにせよ、経営能力の低さに定評があるこの大手下着メーカーの二代目社長が、とてもマトモとは思えない行状を吹聴していたpjの女社長を高く評価していたことは間違いない。その結果この大手下着メーカーの金は、pjを通じて怪しげな世界に流れ込んでいったというわけだ。

創業者の父はすでになく、母は今年4月に亡くなった。不肖の息子であるこの社長は、今後の事件の展開しだいでは、イメージ商売である下着屋の屋台骨を折ってしまうかもしれない。両親は心配で死んでも死にきれなかったのではないだろうか。もっとも、能力のない人間を「跡継ぎだから」という理由だけで上場企業の社長に据えてしまったのが悪いといえばそれまでであるが。


学歴で人を判断する者は「学歴厨」と呼ばれ、最大限に蔑まれる。まったくその通り、人を学歴やどの学校を出たかで判断することはよくないことだ。なによりあまりにもリスキーである。難関大学を出たって電波と交信してしまうこともあるし、悪い噂しか聞かない大学に行ってもいい仕事をすることも……あれ、どうも話の持っていき方を間違えたようだが、ともかく学歴だけで人を判断するのは危険だ。例に挙げた二人の偏差値はダブルスコアどころかトリプルスコアかもしれないが(下着屋の方は測定不能という説もある)、どっちもヤバいことには変わりないのだから。


人はなぜ学歴にこだわるのか。 (知恵の森文庫)
人はなぜ学歴にこだわるのか。 (知恵の森文庫)
おすすめ平均
stars小田島節炸裂!
stars日本で最も大きな階級差別
stars結論はやはり出ない。
stars本質論を言うならば、問題は「学歴コンプ」ではない。
starsこういう本は、ありそうでないと思う。学歴の話はむずかしい。

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2009年08月11日

覚醒剤騒動補遺

7日の夜に前エントリーをupしてからというもの、「覚醒剤 毛髪」だの「覚せい剤 セックス」だのでググられ、たくさんの人がきた。「あんたも好きねえ」といったところだが、しかしもっと高尚な検索ワードで人がこないものだろうか。そりゃ高尚なことをまるで書いてないんだから無いものねだりということはわかっているが。当ブログの品位が下がる一方でかなしい。うそだけど。

ようやく今日になってかなりアクセスも落ち着いてきたし、報道も一段落したようだしということで、その後のことを簡単に付け加えておこう。

前エントリーをupした約22時間後、酒井は弁護士その他に付き添われて警察に出頭した。尿検査の結果は陰性。ナイスデトックスというわけだが、狙いどおりのはずなのに、これが意外と厄介なことになっているのだからおもしろい。なぜおもしろいか。立件できない、つまり法的に罪に問えない可能性が出てきて、逆に酒井サイドが困る展開になっているからだ。

酒井容疑者起訴できない可能性も 所持微量、物証乏しく(47news)

「所持」と「使用」の容疑がかかっているのだが、所持についてはあまりに微量すぎて起訴猶予、つまり立件見送りの目が出てきた。使用に関しては、本人の自供があっても一番重要な尿検査がシロ。DNA鑑定や毛髪鑑定は使用時期の特定ができない。すでに毛髪鑑定はおこなってはいるようだが、こんな弱い材料では公判維持が難しいというのだ。

狙いどおり、のはずだった。夫の逮捕の時に参考人として警察署に行くのを子どもをダシにしてぶっちぎり、きれいな体で潔白をアピールする予定だった。しかし留守中にあれやこれやがボロボロ出てきた。レイブでラリっていただの、死んだ父親がヤクザだっただの、弟も先月覚醒剤で捕まったヤクザでしただのと報道されては、これまでのキャラを維持するための潔白への努力も無駄である。もはやこれまでと、出頭して使用を認める作戦へと変更したわけだ。なのに警察は立件するかどうか迷っているのだという。「話が違う」と言いたいのではないか?

ことここに至って、法的にまったく罪を問われないとどうなるだろう。「そんなことが許されるのか」という声が澎湃と巻きおこるに違いない。有罪になったところで、初犯だから懲役1年半執行猶予3年が相場である。逮捕状が出た翌日に出頭しているから長期の逃亡ということにもならず、酒井が販売したという事実でも出てこない限り、実刑はまずない。

となると、事実関係で争っているわけでもなく、数日後に保釈されて事実上自由の身になるという点では、有罪だろうが起訴猶予だろうがどちらも同じなわけだ。いちおう有罪になれば「罪を償った」という形式は整うし、芸能マスコミあげての復帰作戦でキャラ変更による復活も不可能ではない。だが、起訴猶予で法的にはお咎めなしということになれば、「うまいことやりやがったな」という世論をどうやってもくつがえすことはできまい。いまや酒井の利害関係者は「頼むから立件してくれ」と祈るような気持ちだろう。

「警察に任意で同行を求められたらどうすべきか」「クスリを短期間で抜くためにはどうすべきか」、これらのことは酒井も、その周辺に蝟集する人々も知っていた。そしてちゃんと、渋谷の路上で2時間以上も警官たちに取り囲まれながらも、無理やり脱出することができた。デトックスも成功した。オペレーションはすべて完璧だったのだ。なのにというか、だからこそ、今は逆に芸能生命の危機に陥っているわけだ。


やはり渋谷の路上で王手を打たれていたのである。策士策に溺れる。立件していただけることを必死に祈るがいい。
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2009年08月07日

やはり出家して剃髪か

どうも松田聖子といい岡田有希子といい、サンミュージックのタレントには興味がわかないんだよなーという私であるが、世間を賑わしているニュースには興味がある。なぜなら、私もまた薬物中毒の甘い誘惑と日々戦っているからだ。ついったーでツマミ報告などしているのを読んでいるとぜんぜん戦っている感じがしないかもしれないが、戦ってるんである。いやマジで。ついドラッグ関連のニュースや裁判記録などをじっくり読みこみ、そのたびに「アルコールが違法なイスラム国家に生まれないでよかった」と胸をなでおろす日々である。

意識に変化を与える薬理効果を持つ物質を、合法か非合法かを問わずにここでは「ドラッグ」と呼ぼう。アルコールというドラッグはあまりセックスとは相性がよくない。「飲んだ勢いで」などという人もいるようだが、基本的には男性のポテンシーに悪影響を与えるドラッグだ。

覚醒剤(アンフェタミン・メタンフェタミン)はその名の通り「楽しくなる」「テンションが上がる」といった覚醒作用を持つが、まず第一にセックスドラッグである、という部分を押さえておかなければいけない。ヤクザがなぜ情婦にシャブを打つか。禁断症状により自由意志を奪いコントロールするためという理由もあるにはあるが、一番の理由は強烈なセックスの快感で支配下に置くという効果を狙っているからだ。ヤクザにとっては一石二鳥のドラッグなのである。

容疑者を逮捕した場合、警察が必ずそのパートナーに尿検査の協力を求めるのは、覚醒剤がセックスドラッグだからだ。任意だから拒否することはできるが、非常に心証が悪くなるし、交友関係など外堀からきっちり調べられることになる。だから酒井容疑者が事情聴取も受けずに失踪という段階で、もう警察は完全にクロという前提で動いていたはずだ。1つだけ危惧があったのは、息子も一緒に行方不明になっていたということ。いちおう「行方不明者の捜索」という形を4日も続けたのは、無理心中の可能性を考えたからだろう。しかし息子が都内で発見されたことにより、通常の「被疑者を逮捕」という方向になったわけだ。


さて、逮捕状が出ても姿を現さない酒井容疑者、あるいはその逃亡幇助者がいま何を考えているのか、推理してみよう。覚醒剤を連用していた場合、最大2週間は尿から残留反応があるとされるが、実際の運用では1週間を超えると検出は非常に難しくなる。3日に失踪しているので、(逃亡中に摂取していなければ)10日過ぎには姿を現しても大丈夫と判断するのではないか。尿検査を受け残留物が発見されなかったその上で「摂取はしていない、薬物も吸引器具も夫のもの」と裁判で主張するという手がある。現在水を大量に飲み、風呂に入り、人生を賭けたデトックスを行っているはずだ。

しかしここまで騒ぎが大きくなってしまった以上、尿検査で反応が出なかった場合でも、警察はおとなしく引き下がらないだろう。こんなニュースがある。去年6月、日本人が大きな賞を受けたのだという。

毛髪1本から覚せい剤検出 浜松医大・鈴木教授に「法中毒学」最高賞
2008年6月23日

血液や尿、臓器から薬毒物を検出し、事件の解明に役立てる「法中毒学」で世界最高の賞「アラン・カリー賞」を、浜松医科大法医学教室の鈴木修教授(61)が受けた。日本人の受賞は、1996年の九州大教授永田武明氏(現名誉教授)以来2人目。
鈴木教授は浜松医科大の助教授だった84年、毛髪1本から覚せい剤を検出することに世界で初めて成功。その後、つめ切りで切ったつめの一片から覚せい剤を見つけ出すことにも成功した。
伸び続ける毛髪は何カ月前に覚せい剤を使用したかも分かるため、この毛髪鑑定は世界各地で行われている。
毛髪から覚醒剤を検出する技術を生み出したのは、皮肉なことに日本人だったのである。

思い切って全身の毛を剃ってから出頭するか。そこまでしたらたいしたものだが、それではもし裁判に勝てても、「やってました」と告白するに等しい。今後のことを考えればありえない選択だ。渋谷の路上で夫が捕まった段階で、もうチェックメイトだったのだろう。覚醒剤で逮捕されながら、しれっと活動を続けている芸能人などゴロゴロいる。酒井も逃亡幇助者も、あきらめが肝心だ。
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2009年08月01日

トリドール業績上方修正

30日にトリドールの業績発表があったんだった。PDFにリンクしておく。

業績予想の修正に関するお知らせ

平成22年3月期 第一四半期決算短信(非連結)

第一四半期は前年比で、営業利益・経常利益ともに80%増。純利益68%増。現在がまさに成長期にあたる。
posted by kaoruww at 14:24| 東京 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月28日

コナもん屋で客単価が高いって最強だよなあ

吉祥寺に行ったので、ついでにはなまるうどんで食べてきた。最後に行ったのはもう2、3年前になると思う。

16時ごろ入店。地下1階の店内には15人ほどのお客がいる。特筆すべきは女性比率の高さで、10人いたか。なんか肩身が狭いくらい。セルフの列に並んでいる時、前後が女性だったのだが、どちらも大・中・小とあるサイズから小を選んでいた。女性が小腹がすいたときにちょうどいいサイズらしい。しょうゆうどんの小189円に天ぷら1つ100円ほどで300円を切るというあたりが、この時間の女性客の客単価のようだ。

私はしょうゆうどんの中294円。これは大根おろしがデフォルトで入っているので、丸亀製麺の「おろし醤油うどん」と同じ仕様。もっとも、こちらの大根おろしの量には特に文句はない。天ぷらはちょっとそそらなかったのでパス。

食べてみると、いかにもさぬきうどん!という感じのコシの強さ。うどん好きには「コシは強ければ強いほどいい派」という人たちがいるが、そういう人向けか。最後に食べたときの味を正確に覚えているわけではないが、けっこう変わったのではないかな。こういう印象はなかった。私は特にそういう一派ではないが、おいしくいただきました、はい。

でも店の活気みたいなものは比較にならないな。雰囲気も味のうちというか。同じ駅にあったら丸亀製麺に行く。それともう1つ苦言がある。このメニューのページの一番下。「カレー(小)+うどん(小)」「ミニ牛丼(小)+うどん(小)」というやつ。ミニ牛丼に(小)はいらんだろという揚げ足とりをしたいわけではない。吉野家はこういうところがダメなのだ。来店動機を増やしたいということだろうが、どうしてこういう馬鹿なことをするのか。専門店ひしめく外食市場で、総花的な店など誰も魅力を感じないのである。なに屋だかわからぬファミレスの苦境を知らないわけではあるまい。特にカレーだ。吉野家はけっこう店舗網を広げていたカレー専門店POT&POTも結局亡くしてしまったし、BSE騒動で牛丼が出せなくなり苦しまぎれにいろんな丼ものを出した時も、カレー丼が一番評判が悪かった。なのにどうしてカレーを出したがるのか。客から拒否されてるんだからよしなさいよ。ここらへん本当に不思議である。


その後オサレパン屋ダン・ディゾンへ。ここはうまいが高い。ついでにHPの画像では大きさがわからないが、ちっちゃいんである。丸いパンに関しては、鶏卵の一回り大きいぐらいをイメージしてほしい。最初は内装代かYO!と思ったが、パンも自分でトングで取るわけではないのだ。おねえさんが取ってくれる。コンビニ袋になんか入れない。手さげの紙袋に入れてくれる。そんなようなわけで、ちょこっと買うだけで1000円ぐらいしてしまうのだが、だからといっておなか一杯になるわけでもない。こういうのはおなかいっぱい食べるものではないのだろう。吉祥寺のマダムがおちょぼ口で紅茶と一緒に食べるものなのだ。おいしいからつい買ってしまうけど。


同じコナもん屋だというのに、この店とうどん屋ではえらい違いだなあと思ったことであるが、心情的にはむろんオサレパン屋よりもチェーンのうどん屋を応援している。丸亀製麺は早く吉祥寺に出てくるように。吉野家もまあそれなりにガンバレ。
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2009年07月27日

丸亀製麺・恒例の吉野家に大きなお世話

土曜日に丸亀製麺に行ってきた。

15台ほど収容できる駐車場があり郊外としては標準的な面積だが、収容人数はかなり多い。4人がけの対面シートや座敷席も少々あるものの、カウンターが主体で100席弱はあった。入口と出口が分かれている。トレーを持ってセルフ方式で注文、最後にレジで支払い、勝手に席について食べ終わったらトレーを下げて逆方向の出口から出て行く、というシステムだ。

この店の最大の特徴はオープンキッチンであることだ。目の前で製造工程を見せるスクラッチ感、できたてを供するシズル感が、立ち上がる湯気とともに客に強調される。基本的に店舗の従業員はすべてP/Aなのだという。機械によるうどん作りと天ぷらを揚げることに絞っているから、練度の高い正社員は必要ではないらしい。テーブルサービス業態ではなく、お客が商品を持っていくわけだから、ウェイター・ウェイトレスもいらない。従業員の配置はドトールやスタバと同じ構造になっている。

私が注文したのは、暑かったこともありおろし醤油うどん並(330円)と、これだけじゃなんかさびしいということでキスの天ぷら(100円)。テーブルに着き、備え付けのだし醤油を好みの量かける。

味はというと、普通においしい。「値段のわりに」とか「チェーンのわりに」ということではなく普通においしい。グルメごっこブログなどを目にする機会もあるかと思うが、そういったところに出てくる「職人技」がどうとか「愛情がこもってるからおいしい」とかの神秘主義的記述を当ブログでは控える。「ウチの近所にあったらいいな」と思える店だ、という評価で十分だろう。キスに変な臭みがなくおいしかったのは、少し意外ではあった。

店内は16時過ぎという中途半端な時間にもかかわらず、けっこうお客が入っている。30人ほどか。うどんという日常的な商品であること、ちょっと小腹がすいた時に気軽に入れる価格であることが、ピークタイムとアイドルタイムの客数の差を小さくしているのだろう。このあたり結果として人件費率の低さにつながっているはずだ。

滞店時間は15分。椅子に背もたれもなく、そう長くいられる作りにはしていない。せっかくだから熱いものも食べてみようかと思ったのだが、トレーを置いて出口を出て、すぐにまた入口から入るのがなんだか恥ずかしいような気がし、またの機会にということにした。もっとも、文句がないわけではない。外食企業にはよくあることとはいえ、メニューに掲示された商品写真と実際の商品の落差が大きすぎる。おろし醤油うどんの大根おろしがメニューではこんもりのっているのに、実際には小さなスプーン一杯。貧弱すぎる。「コレでおろしうどん?」という感じだ。超小粒のかぼすが4分の1入っているとはいえ、これでぶっかけうどんとの価格差50円は、低価格業態なだけにかなり印象を損ねる。メニューと実態を近づけるべきだろう。


帰り道つらつら思ったのは、吉野家のことだ。子会社化したはなまるうどんのことである。社長が豊田商事に勤めていたことで株式の公開に失敗したはなまるを04年に傘下におさめたはいいが、どうもパッとしない。吉野家は「はなまるの業績は回復している」と強調するものの、最新の平成22年2月期第1四半期決算短信(PDF)には、うどん関連事業の店舗総数268店舗とある。うちはなまるが6店舗増などとどうにもさびしいことが書かれているが、丸亀製麺はここ1年で100店舗増やし、現時点ですでに250店舗を超えている。来年再来年と120店舗づつ増やす計画だ。

トリドール、丸亀製麺が250店を達成、300店も目前に(外食日報)

 トリドールは14日、「丸亀製麺千葉ニュータウン白井店」など4店舗をオープンし、「丸亀製麺」の店舗数が250店舗を超えた。3月に200店舗を記録、約4カ月間で250店舗に到達。全業態合計の店舗数は334店舗となっている。今期末には「丸亀製麺」のみで297店舗となり、300店舗規模も目前だ。

 同社は外食チェーンのなかでもっとも出店意欲が強い外食企業といえ、「丸亀製麺」の出店を積極化している。今期(3月期)は「丸亀製麺」95店舗を含めた100店舗を出店する計画を掲げる。中期的にも意欲的な出店を維持して、来期からの2カ年は年間120店舗に出店ペースを上げる。
吉野家の子会社がことごとくうまくいかないことの理由として、牛丼があまりに儲かるものだからその利益率を基準に考えてしまい、他業態では妙なことになってしまうのではないかという見方がある。たしかにはなまるはシステマティックで、丸亀製麺のような店舗でのスクラッチ感に欠ける。上記リンク先の記事にもあるが、丸亀製麺は今後都市部への進出をはじめる。はなまるは都市部の店舗がけっこう多いのだが、バッティングしたらまるでかなわないだろう。吉野家の前期売上高1740億円の中で、うどん関連事業の130億円は小さなものだ。この子会社群の存在感の小ささも、吉野家が口とは違い今ひとつ子会社経営に力が入らない由縁とも言われる。

多角化と称し会社を買うときだけ勇ましく、数年経ったら話題にものぼらなくなるという展開に、いつか終止符が打たれる日は来るのだろうか。
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2009年07月23日

今になってハレパンの呪いがこっちに来たようだ

6月20日についったーで、Perfumeがらみの話題としてこんなことを書いたのだった。

aira mitsukiの人気が地味に高まっているとかいう出所不明の噂を聞く。ハッ!もしかして地味にパクり続けてきたのは今回のような敵失を待っていたのか?!いや敵失て。

3:59 PM Jun 20th webで
そんでもってさっき配信されたナタリーの記事。

Aira Mitsukiが本日7月22日にリリースしたニューアルバム「PLASTIC」が、タワーレコード渋谷店の売り上げチャートで1位を獲得した。

Airaの新作「PLASTIC」は、同じく本日発売されたユニコーンのリミックスアルバム「URMX」などを抑え、堂々の首位獲得。その他のタワーレコード主要店でもトップ3をキープしている。

Aira Mitsukiアルバム「PLASTIC」で渋谷系の頂点を極める
むむむ、そうなんですか。

で、この事をついったーで触れようかと思ったら、Airaオフィシャルついったーにフォローされ返されているのに気づいた。げっ。向こうに見えてしまうではないか。うーん、そっそれはちょっと気が引けるんだぜ……(←弱気)

そういうわけで、さっきブログを更新したにもかかわらず、またこちらに書くハメになった。あんまり人を気軽にイジってるとこういうことになるという戒めであろう。いやパクってるのは本人じゃなく事務所なんで、とか、見られるかもと思うと急にフォローしはじめるのもアレだが、まあ人前に出る仕事の宿命と思ってあきらめてください。
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ウチの近所の話二題

幸福実現党・大川出馬「宇宙人に日本支配させない」 (ZAKZAK)

いやまあZAKZAKはどうでもよろしいんだが、このあいだ小選挙区から比例代表東京ブロックに女房が移動したと思ったら、今度は自分が東京ブロック1位に立候補と。ドタバタしっぱなしというか、完全に思いつきだけでやってるな。そりゃ日常的に思いつきで霊界からのお告げとやらをしゃべってるんだから、こんな時だけ計画的にやれと言っても無理か。そう考えると都議選のあの逆風の中で全員当選させた学会の票割りの正確さというのは、改めて怖ろしいというか、ある意味たいしたもんだとは言える。ヤだけど。

先日駅前でこの党の候補者が演説してたなあ。タスキにトラメガという、トラディショナルすぎて演説コントみたいな格好で。まだ20代なんだろうな。細身でメガネで、服装は悪い意味でユニクロっぽい。アキバによくいるのび太系といったところ。足も止めなかったが、聞こえてきたのは「北朝鮮にミサイルを撃ちこもう」というやつ。自衛隊の対北攻撃能力とか、仮に基地を叩けたとしてその後の中国への対処とか、そういうことはどう考えてるんだろう、とチラと思ったものの、考えてたらこういうことは言わないわけで。でも居酒屋でこういうクダ巻いてるおっさんとか多いんだろうなあ。たぶん「今の若い連中はだらしないから自衛隊で鍛えてやれ」とか言って、悦に入ってる手合いと同じ人たち。そういう連中に向かってピンポイントで演説してみたらどうだろうか。居酒屋行って。のび太君叩き出されそうだな。

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そうだ、都議会選挙の時に行きそびれたインディーズ1000円理髪店にこのあいだ行ってきたのだ。10分で終わってしまうために余計な口をまるできかない、一般的な美容院が大嫌いな私のサンクチュアリ。だが、今回はこちらから話しかけてみた。

「最近すごく混んでますよね」
「はい、2月頃からですかね、すごく混んできて…サブプライムローンが話題になってからですねー」と担当の女の子。

今年2月とサブプライムの関係はよくわからないが、ともかく美容師の女の子の口から唐突に出てきた単語に意外の念を禁じえなかった。こんな本来マイナーな、アメリカのクレジット市場周縁部にある言葉がフツーに人口に膾炙している状況は、いいことでないのは間違いない。たしかに異常な経済状態といえる。

ともかくまだあの店はしばらくは潰れないですみそうで、それはよかったけれども。
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2009年07月22日

丸亀製麺・モス・羞恥プレイアイスクリーム屋など

マザーズから東証一部に行った数少ない企業、トリドール。このご時勢にものすごい勢いで店舗を増やし、増益率もすごい。その出店のほとんどが、うどん屋・丸亀製麺なのだが、なんとなく地方主体の展開だと思っていた。ストアコンパリゾンに行けないなあと思いつつ今HPを見てみたら、ウチから普通に自転車で行けるところにあった。あらま。今週中に行ってみよう。やっぱ不況時には原価率の低いコナもん屋が一番やで。それで、よくよく読んでみたら本当に「粉もん屋」という店もやっていた。うーむ確信犯。

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すごく久々にモス。期間限定カレーチキンバーガー。250円ならこんな感じかなーぐらいな。ちょっと小さいような。おやつですね。

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そういえば最近外食がらみでちょっと話題になったニュースといえばロッテリアのこれか。

まずかったら返金 ロッテリアが「絶妙ハンバーガー」(日経)

ロッテリアといえばリヴァンプ(Wikipedia)が株を引き受けつつ再建中なのだが、事業のネタをアメリカから持ってくるばかりでなく、どうもやり方までアメリカンというか。これは話題作りという事ももちろんあるが、基本的な発想はアメリカ流通業では必須の「100%満足度保障」というやつだろう。さんざん使った服や家電でも30日とか90日以内なら返品の理由をまったく問わずに返金するというやつ。だからモラルハザードがひどくなってしまうわけだ。

外食からは離れるが、ちょっとぐぐったら液晶テレビの返品に関するエントリーがあった。「家電業界全体の返品費用が138億ドル」、「製品の不具合による返品は全体の5%だけ」とか、なんだかむちゃくちゃだが、徹底して競争をやるとこうなってしまうということらしい。だが、これは客にとってそんなにいい話ってわけでもないのだ。結局これらのコストは必ず、客が払う価格に上乗せされるわけだから。モラルハザードを起こす連中のコストをまともな人たちが負担するのである。もっともこれは仕組みの問題というよりも、国民性なり国全体の民度に関わる話なのかもしれないけれど。日本だってそんなにアメリカのことを笑えないような気がするし。

で、話をリヴァンプに戻すが、ロッテリアは非上場なのでこれまでの再建プランがうまくいってるのかどうか、客観的に測定することができない。そんなによさそうな話は聞かない。同じくロッテが資金を出しリヴァンプが運営する、クリスピークリームドーナツの行列もすっかりなくなった。店内に収まる長さだ。あとアイスクリームを注文する客に、歌を歌って聴かせるコールド・ストーン・クリーマリー。このあいだ初めて新宿駅ビル・ルミネエスト店の前を通りかかったのだが、客が3人ぐらいしかいない。もしかして歌いはじめるのではないかと興味津々だったわけだが(じっさい私の目の前でこんなふうに歌われた日には、身の置きどころがなくて逃げます)、張り紙に「インフルエンザ予防のため歌のサービスは中止しております」とか書いてあった。いやー、ああいうのは日本人には無理があるから、このままやめた方がいいんではないかしら。

えーとつまり言いたいことはですね、サービスって直輸入ではダメなんじゃないの、と。藤田田(デンと発音してください)が、なぜマクダーナルではなくマクド・ナルドの二音節からなる屋号にしたのかから考え直してみませんか、と。そういうことです。
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2009年07月20日

続・デフレの突風吹きすさぶ街を歩く

承前

デフレ対応業態の大本命。それはもちろん、デフレ経済の勝ち組ユニクロを展開するファーストリテイリングが本腰を入れはじめたジーユーに他ならない。

g.u.(公式)
GOVリテイリング(Wikipedia)
爆安「ジーユー」で買ってみた(日経)

この立川店にはゴールデンウィークの頃に一度見学にきているのだが、話題の990円ジーンズは売り切れていて一ヵ月半ほど経たないと再入荷しないとあるし、シャツの柄は何かの罰ゲームのようだしで、いくら安くてもこれはどうだろうとの印象を持った。ただ、男性向けボトムス、具体的にはチノパンはちょっと見た感じでは特に問題はなさそうだった。この時はそのまま女性向けコーナー・靴売り場をぐるっと見ただけで帰ったのだが、今回は何か買ってみようというわけである。ついに私もジユラーかと思うと少々感慨深いが、これはデフレ経済にもっとも適応した最先端ブランドなんだと自らに言い聞かせ、物色することにした。

インナーのシャツは490円でこれなら使えそうだが、人から見えるシャツは使えるものがちょっと出てきたかな、ぐらいで、やはりあまり感心しない。チノパンはドライツータックパンツが特価で1490円。ジーユーでは裾上げ代が300円かかるので、1790円。今そのバングラディシュ製のチノパンを穿きながら書いているのだが、ぜんぜん悪くない。日常利用には十分、というか、チノパンなど日常以外には使わないからこれで特に問題ない。ユニクロの最上位チノであるヴィンテージバージョンが3990円だが、どちらを選ぶかは完全に好みというか、こだわるのならヴィンテージだし、普通でえーわと思えばジーユーだしということになろう。柳井氏の言う「ユニクロは最高品質、ジーユーはそこそこの品質」というのは、ボトムスに関してはそのとおり実現されているという印象を持った。シャツのレベルアップが強く望まれる。

レシートの下部には1ヵ月有効のウェルカムクーポンというのが印刷されていて、「次回お買い上げ時より3000円以上のお買い上げで10%引きいたします」とある。まだ安くするのか。


そういうわけで、東京に関してはジーユーが辺鄙な場所ばかりにあるのは当然なのだろう。下手に大量出店してしまったら、ユニクロとカニバリを起こしかねない。安さを求めてユニクロに行く人に関しては、このクオリティがあればそのままジーユーに移動する可能性がある。しかしファーストリテイリングの狙いとしては、まさにその「安さのみを求める層」を今後ユニクロから引き剥がし、ジーユーに囲い込もうということではないか。ロウワーブランドを生み出すことで、相対的にユニクロのブランドイメージを高め、さらにはジル・サンダーでダメ押しすると。ジーユーを大量出店し始めたら、そういう計画だということが状況証拠により証明されるということだ。

いずれにせよ一度デフレに陥ると、すぐに元には戻らない。数年、場合によっては数十年デフレは続くことがある。自社のリソースを有効活用して、拡大するプライスコンシャスな人々(←婉曲表現)をグリップしつつ、本体であるユニクロを確固たるブランドにしようという挑戦は実に興味深い。今後も引き続きファーストリテイリングの動きから目が離せない。


<関連エントリー>
2009年3月18日 もうユニクラーは名乗れない
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2009年07月17日

民主党政権下での政界波及ルートが、とかの内容でないのが我ながらむなしい

デフレエントリーの最中に別の話をちょこっと。7月16日の切込隊長のブログにグッドウィル折口関連のことがあった。グッドウィル関連のコリンシアンだ極真だという話は、巷間に流布している以上のことは知らない。ただ、上記ブログに「小向美奈子」「南明奈」の文字列があったので、そういえば、と。ひとり言ならついったーでいいのだが、いくつかリンクがあるのでこちらで。どうでもいいことだけどね。

・折口は現在日本国内にはいない。アメリカに移住し、居住地はニューヨークともボストンとも、ロスアンゼルスともいわれる。 

・モバイト・ドットコムのCMに出たのはこの二人。http://www.oricon.co.jp/news/entertainment/46027/
特に下段の人は、社長室にDVDが全部揃っていたとかのお笑いエピソードも。

・南明奈はオスカーを目くらましの話題と共に契約解除された。下段の人は04年パルコキャンペーンガール(PDF)やドラマの主演、今年3月にDVDを出すなど順調に芸能活動をしていたが、先ごろ突然小向美奈子と同じ事務所を辞め、芸能界を引退した(本人は休業を強調)。これは自発的な円満退社ということになっている。

・しかし、なぜか本名で活発にブログを更新している。現在の彼女がどこで何をしているかは、本人がブログで書いている。まともな学校に通って宿題を山ほど出される生活とはかけ離れた、酒と薔薇の日々のようだ。ブログを熱心に更新しているのは、状況が落ち着いたら日本で芸能活動を再開するため、露出を途切れさせないようにしているということだろう。


ここから先、いろいろ想像するところはあるが、これくらいにしておく。ルックスを現金化することは、簡単なようであんがい難しい。
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2009年07月13日

デフレの突風吹きすさぶ街を歩く

立川でストアコンパリゾン。まずは松屋の新業態・松八。新業態といっても、ここは01年4月に始めた「チキン亭」が発展したもの。チキン亭は新宿駅西口大ガード近くのダイカンプラザ1階の店が妙に目立っているものの、あまり店数を増やせていない。3店舗だけだ。チキンカツが主体では難しいとの判断か、松八はとんかつ業態になっている。

松屋 とんかつ業態

ロースカツ定食が490円という、ちょっとどうかと思うほどのワンコイン戦略を推し進めているが、さらなるチャレンジを始めたというのでやってきたのだ。


インプレッションの前に、この業態についての予備知識を少々。元々とんかつのファストフード業態の先鞭をつけたのは、ホームセンターのアークランドサカモトが展開する「かつや」であった。

かつや(アークランドサービス公式)
かつや(Wikipedia)

とんかつチェーンは憎しみを込めてムダに激しい競争をしているのだが、これらの人たちは目の前のライバルのことにしか興味がないようで、ファストフード業態はガラ開きだった。そのほとんどを「かつや」が独占している状態だったところに、松屋がチキン亭をブラッシュアップして参入してきた、というわけである。


前述の「さらなるチャレンジ」というのは、客単価を下げるべく丼メニューを増やしているということ。唐揚げ丼が390円なのだという。吉野家の牛丼が380円。完全にバッティングする。

立川駅南口の店に入ると、唐揚げ丼だけでなくソースチキンカツ丼も390円とある。なんとなくこちらを注文。ネットを徘徊していたらメニューの写真を撮っている人がいたので、それにリンクしておく。この三鷹店というのは、松屋本社ビル1Fに作った店だ。東証一部上場企業が仕掛けるデフレ対応業態の迫力みたいなものがそこはかとなく漂う。

午後4時前というアイドルタイムだったためか、注文を受けてから揚げ始めたようで、通常の松屋に慣れた身には長く感じたものの、測定では6分ほどで提供されたので決して遅くはない。もっともほかに客が3人しかいない状況でこれ以上遅いのはダメだろう。ピークタイムにはおそらく見込み生産をするはずなので、むしろ混んでいる時間帯の方が提供時間は短いのかもしれない。

味はというと、揚げたての揚げ物だから大丈夫。日常利用に十分対応できる。揚げ物チェーンを展開する上での最大のネックは、揚げる職人の確保が難しいということだ。だから揚げ物ファストフードチェーンの嚆矢である天丼のてんやも、高性能のフライヤーが開発されてはじめて成立したわけだ。そして近年、そのフライヤーの技術向上が著しい。バイトでもけっこうまともな揚げ物が作れるようになっているという。松八がどの機種を導入しているかは知らないが、たとえばパロマは去年、フライヤーで全米レストラン協会の業務用厨房機器革新技術賞を受賞している。興味のある方はカタログなども見てみるとよろしいが、200万円もかからずに文句も言わず働き続ける職人を雇えると思ったら、導入しない手はない。


結論を言うと、炭水化物+油物という腹にたまるハイカロリーメニューが500円どころか400円を割ってくると、強烈な価格訴求力を持つ。松八を全国的なナショナルチェーンまでもっていけるかどうかは、再投資にまわせるだけの利益を上げられるかという別の問題が関わってくるのだが、少なくとも店舗のポテンシャルとしては十分だと思える。丼のラインナップを増やし、プライスラインを上げなければ、100店舗単位の規模になっても不思議ではないと感じた。



さて、食うだけ食ってちょっと胸焼けになったことだし、同じく立川にある、デフレ対応チェーンの大本命に向かおう。そう、アレである、アレ。(そのうち続く)


続き
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2009年07月09日

よい子のみんなは投票へ

ウチの近所にk福の科学の支店、とは言わないのか、えーと支部があるわけです。普通の商店街っぽいところにいきなりギリシャ建築風の、白くて太い柱がボンボンと立った店構えで。いや商店街にあるからか店っぽいんだ。最初通りかかった時、ハデめな美容院だと思ったぐらいだから。

そこにポスターが貼ってあった。もちろん幸福実現党の存在はいちおう知っているから、「あーもう選挙活動してんのねー」ぐらいに思ったわけだ。ただ、そのポスターに写っている女性を見て、「は?ウチの選挙区からは福島敦子が出るの?」と一瞬思ってしまったのは仕方のないことだと思う。

幸福実現党トップページ
福島敦子インタビュー(読売新聞家庭版)
大川きょう子 福島敦子」(Yahoo! ブログ検索)

すでに私で5件目。こんなありきたりな感想しか出ないんならブログなど辞めてしまえ! と一喝した上で思うのだが、どうも幸福実現党は微妙に理性的なところがつまらない。この大川党首、東京十区から小選挙区で出る予定だったのが、急遽比例区東京ブロック1位に変えてきた。小選挙区で自民も民主も抑えて勝てるわけねーだろというマトモな判断ができるところがつまらん。

なにしろ私はなんの自慢にもならないが、中野に住んでいた時に真理党の選挙運動を中選挙区制時代の旧東京四区で見ている。麻原はここに立候補したのだ。頭にゾウのかぶりものをのっけた白い服を着た女の子たちが、「しょーこーしょーこーしょこしょこしょーこー」というおっさんの不気味な歌声に乗せてニコニコ笑い踊りながら、街なかを移動し、風船を配ったりしていた。

しかし当然ながら1議席もとれずに惨敗。これをきっかけにオウム真理教は合法的な政権奪取を諦め、武力による政府転覆に走ったというのが定説になっている。それは逆に言えば、このころのオウムは本気で選挙に勝てると思っていたということでもある。これぐらい視野狭窄に陥っていなければ宗教政党らしくない。

最近真理党と幸福実現党を比較するアナロジーが出ているようだが、オバマ大統領の守護霊と会談するぐらいの電波っぷりではまだまだだ。それに私たちはすでに、オウム真理教を野放しにした結果どうなったかを知っている。選挙結果がどうなったとしても、重要な監視対象になることは間違いないだろう。というか、そうでなければ困る。


しかし、比例だったら万が一なんてことはあるんだろうか?ここらへんの票読みとかはまったくわからないな。某連立政党のこともあるし、東京ブロックの人はなるべく投票に行って投票率上げといた方がいいんじゃないのー、と、わりと穏当な投票に行きましょうキャンペーンみたいなことを言って終わる。


<関連>麻原彰晃マーチMIDIデータ
歌詞を読んで気がついたのだが、真理党と幸福実現党は消費税廃止という政策で一致してるんだな。ダウンロードしてみるもんである。

1.彰晃 彰晃 しょこしょこ 彰晃 麻原彰晃
  彰晃 彰晃 しょこしょこ 彰晃 麻原彰晃

  中野の彰晃 杉並の彰晃 消費税廃止だ
  彰晃 彰晃

  光を浴びて 今 立ち上がる
  若き血潮に 応援しよう

  みんなの暮らしを守るために
  力をあわせて 推し上げよう

  彰晃 彰晃 消費税廃止
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2009年07月01日

中村屋インドカリーの思い出

子どもの頃、祖父はよく私を連れ出して、遊びに出かけた。当時は中野に住んでいたから、盛り場というと新宿ということになる。明治の終わりに生まれたわりにはなかなかハイカラな人で、当時はちょっと珍しいような店に連れて行ってくれた。今でもあるのだろうか、新宿駅西口さくらや付近に祖父行きつけのインド料理屋があった。祖父は「ほら、こうやってちぎってカレーにつけるんだよ」と、ちょっと自慢げに食べ方を教えてくれた。それが私のナン初体験というわけで、四半世紀、いやもっと前か、その頃はナンなんてほとんどの人は知らなかっただろう。たしかラッシーもそこで初めて飲んだのではなかったか。

東口にある中村屋も祖父のお気に入りだった。子どもだった私には骨付きの鶏肉が入ったインドカリーはちょっと食べにくかったし、ずいぶん辛く感じた。だが家庭で食べるカレーとはまるで違う味、ルーが入った銀色の奇妙な形の器、いくつかに仕切られた皿に乗った数種の薬味(ピクルスはあるのに福神漬が無いことが不思議だった)、さらにはウェイトレスさんに「お好みでこちらをどうぞ」と粉チーズまで持ってこられ、ちょっと大人になったような気がしたのを覚えている。


ふと思いたって、ずいぶん久しぶりに中村屋に行った。あまりにメジャーすぎるから、カレー好きの間で改めて話題になることは少ないかもしれない。平日昼下がりの店内は、ちょっと意外なほどお年寄りの一人客が多かった。昔から食べなれた味の、しかし一人でも安心して入れる店というのは、新陳代謝の激しいこの街では貴重なのかもしれない。

昔の経験というのはたいてい美化されるもので、だから今経験すると拍子抜けすることが多い。でも中村屋のカレーもといカリーは、今食べてもきちんとおいしく、老舗らしいおっとりした接客も含め、とても好ましい。「恋と革命の味」を謳う中村屋のHPにリンクしておく。


私を可愛がってくれた祖父も、6年前に亡くなった。90歳を過ぎての大往生だったし、あまり苦しまなかったことは救いである。こうして祖父とのよすがを偲ぶことができる店が今でも健在なのは、幸運なことなのかもしれない。
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2009年06月30日

毎日更新フェア挫折のお知らせ

宣言翌日にいきなり。理由は新パソコンがまったくネットにつなげなくなったから。現在使用中のこの旧パソコンで更新するのは、それなりに動いていた新パソコンの後では厳しすぎる。ひとつひとつの動きがあまりに遅い。さらには不安定。

しかし、すでに1時を過ぎているのに23時59分付けでupするのは、まだあきらめていないからだ。言ったからにはやりたい。意味などなくても、「でもやるんだよ!」の精紳で梅雨を乗り切りたいのである。

今日は、トマトカレーなどというビーンボール気味の超変化球カレーを食べたために本格派カレーを食べたくなってしまい、わざわざ新宿まで出かけてしまった。ブラウザが落ちないうちに、次回に続く。中途半端だなー。
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2009年06月29日

もうすぐ今年も半分終わりですね……

4月からやってきたあれこれに今日区切りをつけた。この件については今後あらためて反省することもあると思うので、今はただ「終わった」ということを噛みしめるにとどめたい。私はできるだけいつも機嫌よく過ごしたいので、ブログにウジウジしたことはなるべく書きたくない。文字にしたことはそれによって区切りがつくというより、意外とかたちに残って引きずるのである。だからこれぐらいにしておく。

気晴らしに高原列車にでも乗りにいこうかと思ったら、これから一週間ほどは天気がよくないらしい。残念。泊りがけの旅行に行くとなったらブログの更新はしないと思うが、その日まで毎日更新フェアを開催する。ついったーの方では6月6日の開始以来まがりなりにも毎日更新している(はず)なので、やろうと思えばできるだろう。久々だな。
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2009年06月28日

スガキヤフォーク・松屋のトマトカレー

スガキヤのラーメンフォーク、NY近代美術館で人気爆発(朝日)

なんぞこれw

 ラーメンのめんとスープを一緒に食べられるよう考案された、スガキヤ(名古屋市)の「ラーメンフォーク」。芸術的な形が評価され、米国・ニューヨーク近代美術館(MoMA)のミュージアムショップの商品に採用された。世界各国からの来館者に大人気で、同館で3本の指に入る売れ筋商品という。割りばしに代わる「エコ」な商品としても注目されている。(略)ラーメンフォークは「Ramen Spoon/Fork」として、08年5月から1本14ドルで売られている。昨年度は年間12万本以上が売れた「大ヒット商品」という。
まじすか。名古屋人にとってのソウルフードとは、実はういろうでも味噌カツでもなくスガキヤだという説があるが(あるのか)、あのローカルチェーンがこんな形で世界デビューを果たすとは。

頭痛がするほど甘いシナモンロール・シナボンの店舗が日本からなくなってしまったことを3月のはじめに書いたが、あれもスガキヤである。スイーツよりもフォークに力を入れていたらしい。フォークなんかいいからシナボンを返してよ!と思ったが、なるほどいかにもMoMA好みのシンプルモダンなデザインだ。1050円。


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3年ほど前にまったく意味なくMoMAにアフィリエイトの認可申請を出していたのだが、今回初めてリンクしてみた。ようやく役に立った。で、売れたら3パーとのこと。さ、さんじゅうえん……いや、いいんだ……

ともかくスガキヤに言いたいことは、メンテナンスにいったい何年かかってるんだ、客の意見を受け付けるメルアドぐらい作れということである。もうシナボンのことは忘れてやるから(しつこい)、いくら非上場会社でも客の話ぐらいは聞こうよ。

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ついったーにちょっと書いたが、松屋の新製品・フレッシュトマトカレー(PDF注意)。店頭のディスプレイで全面に推しまくっていて、値段は290円と普通のカレー350円に比べてかなりの戦略価格。思い切ったなと思いつつ食券を買って席に着いたら、客の大部分がトマトカレーを食べていた。デフレの街の風景である。ルックスは画像で見るより実際の方がかなり赤く、そのカレーの既成概念を破ろうとするチャレンジングな姿勢には、カレー将軍鼻田香作も一定の評価をするに違いない。いつだったかカレー評論家が「松屋のカレー開発担当はかなり凝り性なのではないか」みたいなことを言っていた。ちょっとソースを探してみたのだが見当たらないな。時々変わったものを繰り出してくるのだ。はずすこともあるけど。

トマトの酸味がかなり強く出ていて、夏限定のさっぱりカレーをという狙いがわかる。揚げたナスとズッキーニでも入れてテーブルサービスの店で出せば、普通に850円ぐらいは取れるだろう。しかし個人的にはやっぱりカレーにはターメリックの黄色がどうしても欲しい。一度食べれば気がすむたぐいの物だが、店頭に変化をもたらすための期間限定メニューがこれだけ売れれば、店舗の活性化には大いに貢献しているということだろう。
posted by kaoruww at 16:23| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月25日

貧乏神なんかと付き合うから日本の商品取引市場は壊滅したんだと思うの

与謝野を取り上げるとブログ全体が辛気臭くなってしまうのであまり触れたくないのだが。
 
商品先物取引会社から、陳情など一切なかった=迂回献金報道で与謝野財務相(ロイター)

商品先物取引会社「オリエント貿易」(現エイチ・エス・フューチャーズ)などグループ5社が与謝野財務相や渡辺喜美元行政改革担当相が総務省に後援団体として届け出ていた政治団体「政経政策研究所」を通じ、1992年から2005年に与謝野財務相に計5530万円、1995年から2005年に渡辺元行政改革担当相に計3540万円、それぞれ迂回献金をしていたと報じた。政経会をダミーにした企業献金だった疑いが強く、政治資金規正法(第三者名義の寄付・企業献金禁止)に違反するとみられるとしている。
渡辺喜美潰しのリークなのかなあ、という印象もあるけど。

政治とカネ また疑惑 先物取引会社 業界議員に多額献金(東京)

 政治資金収支報告書などによると、オリエント貿易などで組織していた企業グループは、与謝野財務相らに献金していた「政経政策研究会」など政治団体を少なくとも三団体設立。与謝野氏をはじめ、数多くの政治家に多額の献金を繰り返していたとされる。

 このうち元財務副大臣の小林興起元衆院議員への献金については、二〇〇一年までの三年間に、三団体から受け取った献金計千四十万円のうち計五百八十万円について、政治資金収支報告書に記載していなかったことが〇三年に発覚。小林氏は報告書を修正した。
商品取引会社のご多分に漏れず、オリエント貿易という会社はタチの悪い勧誘で行政処分を食らってきたところだ。勧誘規制が厳しくなり、思うさま稼げなくなったと見切った創業者はエイチ・エス証券に会社を売り飛ばして撤退。その創業者のした迂回献金話が選挙直前になって出てきたと。

ふだんエラソーなことを言ってても、顧客をハメ殺しにする先物屋と通産大臣時代からベッタリなわけで。東京一区の有権者は、責任持ってもう一度落選させなさいね。
posted by kaoruww at 02:09| 東京 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月19日

吉野家の業病に回復のきざし?

250円でもダメだった? 吉野家HD、低価格ラーメン撤退(読売)

 吉野家ホールディングス(HD)は18日、首都圏や関西などで展開する「びっくりラーメン」など58店舗の運営から8月末で撤退すると発表した。
(略)
 急激な店舗拡大などで収益が悪化。事業を運営していた「ラーメン一番本部」が07年8月に経営破綻(はたん)し、吉野家HDが8億円で事業を譲り受けた。

2007年8月30日(qzmp blog)
そしてなにより吉野家。今から幸楽苑や日高屋を追おうというのか。吉野家の多角化の下手さは外食業界で知らぬ者がないが、ここにまた一つ失敗例が増えることとなった。合掌。

2年持たなかったのだが、どうせだめになるのだから決断は早いほうがいい。今年1月には宅配中華の上海エクスプレスを1円で売却している。こちらは02年に3億5500万円で買収した案件。7年粘った。今回は2年弱。判断が早くなったのはいいことだ。素晴らしい。もう最高。

今回のラーメン店は買い手がつかなかったら清算ということで、つまりどちらも金を払って買い、赤字を出したあげく、見返りもなしに捨てるということである。それでも辞めた方がマシなのだ。ようやく安部社長は場当たり的(としか私には思えない)な多角化をやめるつもり、なのだろうか。だったらいいのだが……


<追記>5月28日に行われた吉野家の株主総会のリポートをたまたま発見。IR関係の仕事をしている方らしい。これによると、多角化についての否定的な質問に対し、

 アールワン(引用者注・今回撤退を決めたラーメン事業)の不振については月間1億になんなんとする赤字を3,000万円レベルにまで圧縮している。1Q(3〜5月)の業績を見て、是々非々で判断する。

 上海エクスプレス(宅配中華)については、失敗と考え売却を進めた。

 相場的にはかなり下がっている状態なので、優良案件が安くなっているため、早めのキャッシュフロー回収を重視しつつ(M&Aを)進めて行きたい
とのこと。だめだこりゃー。
posted by kaoruww at 00:18| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月17日

ひと区切り

久々に100%の日記で。

4月から環境が変わって云々ということを年度初めに書いたが、それを6月いっぱいで終わらせることを今日決めた。なんでか知らんが5キロぐらい痩せたり、それなりに大変だったのかな。少し休みをとって鉄道の旅でもしたい。泊りがけの旅行なんかもう何年もしてないし。日々湿度が高くなってるから、高原列車とか乗りたいなー。いまだ回線不調の新パソコンだが、パソコン自体に問題があるわけではないようなので、やたらいっぱいあるカードスロットを生かして、デジカメの写真でもupしてみようかな。

来週いっぱいでカタをつける。以上自分のための記録でした。
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2009年06月11日

ついったーの使い道とは

Twitterバブルが崩壊?,5月に入って突然の急ブレーキが(メディア・パブ)


このあいだ少し話題になってたけど、
Harvard Businessが30万人を対象にした調査によると,Twitterコンテンツの90%は1割のTwitterユーザーによって作られているという。つまり大半のTwitterユーザーは読むだけのROMユーザーということだ。ほとんどの人は,さえずっていないのである。また半数のTwitterユーザーは,74日間に一度もページを更新していない。
これはブログと同じで、ROM専の人の方がはるかに多いというのは特に驚くにはあたらない。

Nilsen onlineの調査結果では,Twitterユーザーのretention rate(リテンション率:再訪問率)が低いことを指摘していた。周りが騒ぐので,一度はTwitterを試したものの,再利用するユーザーは少ないとのことである。
使い始めて数日の実感では、これはフォローというTwitterの特徴そのものに馴染めるかどうかがポイントなんだと思う。

Purewireの調査でも,Twitterユーザーはアカウントを取っても,40%は実際にはtweetしないままになっている。また約25%はだれをもフォローしていない。またTwitterユーザーの1/3以上は,一言もtweetしていない。約80%のユーザーは,tweet回数が10回以下である。
誰に対してもフォローしていないという「ただ登録しただけの人」と「本当にひとりごとだけをつぶやく人」が4人に1人いると。なるほど。また、8割が10回も更新していないというのは、ブログよりも書く敷居が低いはずのミニブログにしては、ちょっと割合が高い印象を受ける。読むため(フォローするため)だけにアカウントを取る人がかなりいるということかな。でもいろんな人のフォローをして、かなりランダムに発言が流れてくるのをいきなり楽しめるものなのだろうか。ブームでなんとなくアカウントを取ったはいいが、そのうち放置という人が多数派なんじゃないかと。


で、私はどうなのかというと、とりあえず2,3ヶ月は使ってみるつもり。Webサービスというのは、しばらく馴染んでからでないと判断できないところがあると思うからだ。連続テレビ小説「つばさ」もがんばって1ヶ月は見たしな。ただ、ある程度まとまりのある文章ではなく、単につぶやきを残したいだけなら、ブログのサイドバーにそういうブログパーツを貼ればすむことかなとも思う。Twitterでもそういう使い方はできるけど。そこらへんの自分に合った使い道は、あるていど時間が経たないとわからないな。
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2009年06月09日

もしあなたがカフカ的状況に陥りたいのなら、パソコンを買うがいい

拝島町生産の新しいパソコンだが、単に接続スピードが遅いというのではなく、悩んでいるのかなにか知らないが、こちらの働きかけに対してなかなか反応しない。うっかり自然治癒とかしないかなあと他力本願な淡い期待を持っていたのだが、今日の朝電源を落とし、さっきウチに帰ってスイッチを入れたら、本格的にネットにつながらなくなっていた。パソコン自身の自己診断とかなんとかによると、無線のドライバに問題がありますとのこと。じゃどうすりゃいいのよと思ったら、新しいドライバをダウンロードして下さいと。キサマ喧嘩を売っているのか。

先日ぜんぜんつながらない無線デバイスメーカーのサポートにようやくつながったときの話では、このVista向けドライバはダウンロードのみだとか言ってなかったか。まさかなあ。どうしてくれんだくそ、といらだちまぎれに「そうだADSLで無線とかやってるから悪いんだ光で直結にすればいいんだ」と現実逃避をはじめてしまい、今まで使っていた調子の悪いパソコンをひっぱり出して、カカクコムからビッグローブ光を契約。無論キャッシュバックに惹かれたからだ。しかし開通予定は最短4週間後だという。な、なんだってー? 

結局のところ新パソコンのドライバをどうにかするように努力しつつ、しばらくは旧パソコンでネットに接続ということになりそう。立ち上がるのに10分から20分かかり、その間に料理したりするんだ。毎日更新フェアへの道は遠い。ついったーの方は図らずも毎日更新フェア状態になってはいるものの、これはすべて新パソコンの方から更新していたもの。これからどうなるかわからん。

といったことを、酒を買いに出たついでにマンガ喫茶から更新している。以上。
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2009年06月06日

ついったー始めてみた

フォローとかなんとかよくわかってない。とりあえずつぶやいてみる。
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2009年06月05日

「東京生産」ではなく、正しく「昭島生産(なんなら拝島町生産)」と表記すべき

本日HPの昭島工場からパソコン到着。XPにすると言ってたのに、手元にあるのはなぜかVista。さんざん迷っているうちに、最後に衝動買いしてしまうというよくあるパターンだ。どう考えてもデュアルコアなど有効活用する機会などないのだが、お買い得なものを選んだらこれになってしまったのだから仕方ない。

で、それはいいんだけども、無線LAN構築に手間どって5時間ほど不毛な奮闘をさせられた。ようやくネットに接続できたときは、大袈裟でなく思わずシャウト。それまでの重苦しい閉塞感が一気に晴れるとガッツポーズも出ようというものである。だが、どういうわけだか接続スピードが異常に遅い。いくらなんでも0.4Mはないだろう。これではイーアクセスの方が速い。ここまでが現在。あした以降もいろいろやる予定。ブラウザもあれこれ試してみたいし。

そういったわけで、ずいぶん長いこと調子の悪いパソコンをだましだまし使ってきたが、もうしばらくして落ち着いたら更新も増えそうだ。しばらく更新してなかったら、訪問者の4割が「ジャストシステム 倒産」で来るほど片寄ったブログになっていた。なんなの。

近いうちに何年ぶりかで毎日更新フェアをやろうかな。それにしても、リカバリディスクも作らないうちからブログの更新をするのはいかがなものかと思いました。
posted by kaoruww at 23:32| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月27日

05-27

パソコンを買い換えることにした。9月頃にVistaの次のOSが出るらしいのだが、無視してXPにする。しかし新OS最大のウリが「XPを仮想的に使えること」ってなんなんだ。いいんかそれで。ともかく動画をいじったりネットゲームをしない私には、現在新品で売られているすべてのパソコンがオーバースペックで困る。

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本日23:00〜23:29、NHK「SONGS」で平井堅が、彼が偏愛する松田聖子の「瞳はダイアモンド」を熱唱!女の子の気持ちを切々と歌い上げる堅ちゃん(ぇ)の勇姿に刮目せよ!押忍!


<追記>YouTubeでいろんな人がカバーしているのを聞いてみたのだが、ニコニコでこんなものがあった。



徳永英明・CHARA・作曲者松任谷由美・平井堅・本家松田聖子。コメントが邪魔な場合は右下の吹き出しマークをクリック。しかしCHARAカバーの評判の悪さが尋常ではないな。松田聖子には当時も今もとりたてて興味はないのだが(梨本が「聖子」って呼び捨てにするのが気になるぐらい)、こうして聞いてみると歌手として確かに天才だったのだなあ、と思う。
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2009年05月23日

UTおそるべし

なにこのおっさんホイホイ。

UT×MOBILE SUIT GUNDAM

ああっ、黒い三連星が! 「やらせはせんぞ」のビグザムが! と土曜恒例のユニチラ(柳井氏が「ラブレター」と呼ぶ例のチラシ)に釘付けになっておりましたら、あの名シーンまであるではないか。

ジャブローに潜入したシャアのズゴックが一撃でジムを倒した名シーンを線画で表現しました。
うう、なんちゅうことしてくれるんや……(美味しんぼの京極さん風に)

ついでに3年ほど前にぶくました、ものすごくくだらない文章にリンクしておく。あれ、前読んだときはもっと長文だったような気がするのだが…

シャア専用ズゴックの一撃に沈むジムはなぜ美しいのか (1/3)(ITメディア)
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2009年05月13日

ひさびさ2度更新

アクセス解析報告

「ガスト アコム」(google)

ホスト名 a2ie00sa.aiful.co.jp

あの手法はもしかしてかの業界から注目されているのだろうか?よーしじゃあ今後の「低価格外食チェーンmeetsサラ金」のイヤすぎるコラボ第二弾を予想しちゃうぞー。サラ金はどこが追随してもおかしくないからなんともいえないが、外食企業は容易に予想がつく。ゼンショーだ。すき家か、小規模にやるならなか卯か。ブラックとブラックの熱き出会い。たまらねえ。

で、いまSガストのトップページにどーんと出ている「計画的メニュー!! 満腹計画定食」だが、フォントまでアコム計画と同じものを使っている。もうストレートに「借金定食」と名づけた方が潔くていいんではないかしら。

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本屋大賞に感化されたとしか思えない新しい賞に、相対性理論の「シフォン主義」が選ばれた。

第1回CDショップ大賞 相対性理論「シフォン主義」(産経)

「インディーズ作品をウチらの力で売ったるでー」と主張するにはちょうどいい物件ということでしょうか。しかし準大賞のPerfume「GAME」もそうだが、すでにヒットしているものをこういうところでフィーチャーしても、賞の存在はあんまりアッピールできないんではないかなあ。

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あるガールズポップユニットの変遷 (qzmp blog 08年7月1日)

もはや芸能界という荒海で、魯は流され、舵も壊れた。漂流を止める手立ては見あたらない。3人いた乗組員も2人になった。遠からずこの小船は渦潮に巻かれて木っ端微塵に四散するだろう。そんな強い予感を抱えながらも、彼は応援をやめることができない。ファンというのはなんと悲しい生き物だろうか。
80_pan 解散のお知らせ(公式)

お疲れ様でした。本人たちが、ではなくファンの皆さんが。南無。
posted by kaoruww at 21:08| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

何年ぶりかで行ったSガストがえらいことになっとった件

すかいらーくグループは子会社のバーミヤンを強引に非公開化した時(99年)から嫌いで、さらに今では野村プリンシパルによってMBOされたわけだし、ヲチ対象ですらない。が、昼食を食べにSガスト(カウンターのみの簡易型ガスト)に入ってしまったのは、なにか虫の知らせでも感じたからだろうか。

展開初期の頃に2,3回チェックしたことがあるのだが、検索窓に入れてみたらその時のことが書いてあった。04年12月9日と05年8月18日だ。やっぱり文句を言っている。カレーがレトルトっぽさ全開でボンカレークオリティだとかなんだとか。しかし今日ここに書こうとしているのは、まずいことがわかっている味のことではない。改めて思うがなんで行ったんだろう。でも行ってよかったよ。


店内に入った時は気がつかなかったのだ。カウンターの席によっこらせと座った時、ギョッとした。それぞれの着座位置のテーブルに、タモリの笑顔がある。でかいシールが貼られているのだ。アコムの。店内を見回すとあそこにタモリのポスター、ここにぶらさげるタイプの小旗、紙ナプキンはすべてアコムのポケットティッシュだ。なな、なんだこの店と思っていると、店員が食券をとりにきた。アコムのロゴ入りエプロンをしている。えー。車両丸ごと一社広告という電車があるけど、そのつもりなんだろうか。でもここ一応、いくら低価格カテゴリといってもレストランでしょう。こんな状況でレストできる人間がいたらお目にかかりたい。

「目を開けているかぎり必ず「金を借りろ」というメッセージが見える環境でメシを食うのが、こんな店に来るような輩にはお似合いだ」という野村プリンシパルからのメッセージはたしかに受け取った。プライベートエクイティ業の方から見れば、そんなものなのであろう。しかしなあ、目の前のバイトの子がしゃべってたんだ。

女の子「このティッシュいつ渡すんですか?」
おじさん店員「食券受け取った時かなあ」
「いらないって言われたら?」
「あー、そういう時は渡さなくていいんじゃない?」

いやがってるんだか半笑いなんだか、どうにも微妙な表情で尋ねている。そりゃ飲食のバイトをするつもりだったのにサラ金のティッシュ配りをやらされるとなったら「話がちがう」と言いたくもなるよ。

過払い金支払い、金利引き下げと、サラ金業界の環境が変わったために今までよりも信用スコアが高い層でなければ貸せないようになった。起用タレントの変化もそのあたりのことを受けてのことだろうということは最近書いた。しかし、それでもやっぱりサラ金業はこういう店に来る層に狙いを定めてるんだなあ、と。

すかいらーくを経営していた横川家にいいように丸め込まれた金融エリートが、この案件でどれほど苦しんでいるかについてのエントリーにリンクしておく。これとかこれとか。だからといって、ちょっとでも金になるなら店本来の仕事(快適な食事の時間を提供すること)などどうでもいいというこの姿勢は、結局のところ野村の首を締めているようにしか見えない。また、レストランとしてひどい状態であることもさることながら、アコムにしたってここまでされて「じゃあ金を借りよう」と思う人間がいると思っているのだろうか。思ってるからやってるのか。なにかずいぶん終末的なものを見てしまった気がする。

店を出た時、Sガストの店頭にアコムののぼりが立っているのに気づいた。入店時には気がつかなかった。もしかしたら無意識にこの店頭の異様さが気になって、まずいことがわかっているのに入店したのかもしれない。

野村は大赤字な上に、日興を三井住友が買ったために、長年不動の座だった証券業トップの地位すら危うくなっている。今の野村ぐらい「貧すれば鈍する」という言葉が似合う会社もない。
posted by kaoruww at 00:42| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月06日

テレビあれこれ

ゴールデンウィークも今日で終了。きのう東京は雨だったし、結局ウチでのんびりしていた。けっこうテレビを見たり。ということでテレビ関連のあれこれ。

・久々にガイアの夜明け。ファストファッションがテーマだったので。最初はユニクロに対抗するGMS、というかジーユーに対抗する西友の話。ウォルマート経由の調達でがんばりますみたいな感じ。ジーユーってのはファーストリテイリングにとってはユニクロのブランドイメージを相対的に上げるためのものだから店舗展開もそれなりだし、そこそこでいいのだが、GMSはこの価格帯だけで勝負しなきゃいけないわけで、うまくいって豊作貧乏、うまくいかなきゃ在庫の山である。GMSの厳しさばかりが目についた。

あとギルトがこういうのに出たのは初めてかな。番組では言ってなかったが、創業者はeBayにいた人で、時間を切って購買意欲を煽るやり方はそこで学んだとのこと。会員募集が始まったときからメールは送ってもらってるが、細かい仕掛けがいろいろある。買い物病の人は近づかないのが賢明だろう。

結局各方面で新しい試みをしていたりみんな大変だーというお話だったのだが、考えたのは番組にはまったく出てこなかった、デパートの旧態依然とした商売のことである。デパートという業態が消えるとは思わないが、消費はあと最低3年は低調なままだろうし、そうなると今の場所貸し業みたいな商売をそのまま続けることはできない。5年もしたら地方の名門百貨店を中心にかなり数を減らした上で、3グループほどに集約されているだろう。ヨーカ堂はデパートに手を出した間違いを認められないままずるずる後退するのかもしれないなー、と。

ゴールデンウィークは銀座でファストファッションストアコンパリゾンをおこなったが、最近ジーユーに(わざわざ探して)行ったことも含め、そのうちに。

・NHKのドラマ・ハゲタカが映画化ということで、今日まで3日連続2話づつ放送。たぶんもう4回見たのでさすがに今回は見なかったが、初日だけはたまたまチャンネルが合ったので見てしまった。やはり1話目の緊迫感は途中でチャンネルを代えることを許さない。宇崎竜童だなやっぱり。しかしスピンオフして映画で課金とか、NHKも民放みたいなことをする。たぶんDVDで見るはず。そういや去年は一度も映画館に行かなかったなあ。たいてい年に一回しか行かないのだが、おととし一本だけ見た映画がしょうもなかったのが影響したのかもしれん。

・ケーブルテレビでブルースブラザースをメンバー集めのあたりから見る。それでも2時間近く。数少ない手元にソフトのある作品だが、また見てしまった。好きなものばかり繰り返し見るのはどうなんだろう、と。まあ雨だし。

・ケーブルで思い出したが、きのう深夜から日本テレビでDr.HOUSEファーストシーズンが始まった。FOXで途中から見ていて、1話完結だから支障がないようなものだが、最初から見直したかったのでうれしい。1話目からレベルが高いというか、情報量がものすごい。これだけの内容を混乱なく脚本にしているのにいつも感心する。

・さらに言うと今いちばん好きな番組はディスカバリーチャンネルの「アンソニー世界を喰らう」なので、これじゃなんだか偏屈なおっさんマニアである。気をつけたい。
posted by kaoruww at 13:50| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする