2008年03月31日

特に名を秘すエントリー

本人が自分の名前をblog検索しまくってるというので固有名詞は避けるが、今日というか今さっき吉祥寺で、激ヤセ本が売れた某氏とすれちがった。あまりの別人ぶりに笑った。テレビで見たときも思ったが、40過ぎて急激にやせるとどうしても衰・老・萎などという字を連想するような状態になる。それは髪を染めたり明るい色の服を着れば糊塗できるというものではない。本人的には大満足なようだし、だったら他人がどうこう言うのは大きなお世話なのだが、「見た目社会」がどうのと世間に向かっていろいろ言っているわけだから、ちょっとぐらいツッコまれても仕方ないだろう。はっきり言って、この人に文句を言っていた伊集院光の体型の方が存在感があっていいと思うし、もっと言えば以前吉祥寺で見たときのこの人の方が、異形は異形なりによかったと思う。干物みたいになってたよ。

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見た目の改造という話からの連想だが、雨宮まみさんの整形に関するエントリーがはてブでも大人気である。彼女が書く女性性についての話は面白い。2年ほど前に「雨宮さんは基本フェミ系の人で、エロはその切り口」みたいなことを書いたが、こういうテーマで本を出そうと企画を持ってくる編集者はいないのだろうか。素人にだって「弟よ!」をはじめる前からわかっていることなのに。それはともかく。

エントリーの内容も興味深いが、はてブの反応も面白い。男が女の整形をいやがる理由は様々だということがわかる。その多くは理解できる理由だ。私も整形や生理食塩水パック封入などの人体改造はできるだけ控えたほうがよろしいのではと思っているが、その一番大きな理由はこういうものだ。顔はその人を思い浮かべる時に真っ先に出てくる、つまりその人の象徴であり、現在の顔はこれまでのその人の人生を表象している。それを物理的な手段で変えることは、その人の生きてきた過去を改竄するような印象を受けるので抵抗がある、と。ちょっと理屈っぽい書き方になってしまった。もっと具体的に書くと、表情の動きや作り方まで含めたものが「顔」なわけで、そこにメスを入れてしまうと、「動き」が通常ではありえないものになるのではないかという危惧があり、そうなると「本人」というものが隠蔽されてしまうような不安がある、ということだろうか。コレ具体的に書けてるか?相手の人格の一貫性が失われるような不安。もっとうまい言い方もあるような気がするが、自分でもモヤモヤしているのでこんなところで。

フェミニズム業界には「男が文化で女は自然」と言う人がいる。男が制度を作り、女は自然な状態のまま置いておこうとする社会への批判だ。男の整形嫌いにはそういう要素もなくはないのかもしれない。ただ自分の胸に手を当てて考えてみても、そういうことより「なんかキモイ」ということが大きい。「不気味の谷」という言葉がある。人間型のロボットを作るとき、表情を人間に似せようとすると、どこかの段階でものすごく気持ち悪くなってしまうのだ。

不気味の谷現象(Wikipedia)

あんまりキモいんで動画を貼るのは控えるが、整形した人の中には表情がギクシャクしてしまって、人間であるにもかかわらず不気味の谷に突入してしまう人がいる。それが怖い。

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さて、ここからは関係ない話である。ということにしておきたい。

こういう話題で固有名詞を挙げたくないので森下○里と表記するが、この表記のいいところは活躍しているグラビアアイドルに2人該当する人がいるので、誰かを特定したことにならないからだ。あんまり意味ないけど。それはともかく、この人はすごい。グラビアマスターであるインサイターさんがこのあいだ、「彼女を見ると岡崎京子のヘルタースケルターを思い出す」みたいなことを書いていて、うわ直球と思ったものだ。

出てきた当初は一部の好事家から「すげえ入れ乳だ」なんていわれる程度だったのだが、なんだかどんどん凄まじくなっている。目頭が内側に寄りすぎじゃないかとか、その短い目と目の間からいきなり立ち上がる鼻梁はなんなんだとか、めくれあがった唇では飲み物を飲むのも大変だろうとか、そんなにあごが小さく尖ってて食べ物を咀嚼できるのかとか、いやそれよりなにより肋骨はどこいったとか、もうキリがないのでやめるがまあすごい。今blogを見たのだが、大量にupされた画像の中に、どう見てもオリエント工業製の人形にしか見えないものがあり、本気で怖い。blogの文章にも興味深いものがあったので、一部伏せ字にし、行間をつめて引用する。

夜になるとこうやって鏡の前でポージングを練習してます(Тωヽ)
なんでポージングの練習をするかとゆうと
理由は2つ
グラビア撮影で全て最高のポーズできめたいのと
もっと自分を好きになれるようにするためなんだ
○里は背が低いから身長もっと欲しかったし
(できれば170欲しかった)
ほっぺがもっと丸くて全体的にすっきりした輪郭に憧れるし
髪質も猫っ毛なのがホント嫌だし
耳も小さいのがコンプレックスだし
(夏目雅子さんみたいなバランスのいい美しい耳に憧れます)
瞳だってアンハサフェイばりにおっきな漫画みたいな瞳に憧れるし

コンプレックスを挙げればきりがない。
自分の容姿には自信がないけど、でもこうやって自分の身体の研究にかけてる誰よりも強い熱意には自信がある
こうやって少しでも
ほんの少しでもいいところを、好きになれるところを一生懸命模索してるの
本当に造形的に綺麗な人って360度どの角度から見ても完璧で綺麗
でも○里はそうぢゃない
だから自分のこの角度がよくてこの角度はよくないっ!て360度の今日の自分を知って時間かけて少しでもこれからのグラビアよくなるに頑張るの
余談だが、唯一整形できないといわれるパーツが耳である。これは現在進行形のホラーだ。岡崎京子が元気になり、彼女のことを知ったなら、どんな感想を持つだろうか?
posted by kaoruww at 16:43| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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