前エントリーの結論がさっさと出てしまった。あら。今のところどんは買い気配のようだが、なにしろ債務超過の会社だからどんなTOB価格になるのかわからない。買ってる人はがんばりすぎである。インサイダーでもないのになんでわかったかと聞かれれば「ニュータイプだから」、なんではずしたんだと言われたら「認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを」と答えるわけで、ガンダムのセリフは使い勝手がよくてとっても便利だ。
さて、この一連のマヌケな話をまとめてみよう。
ダイエーの解体によりダイエー系ステーキチェーンの大証2部上場企業フォルクスが売りに出される。
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大手が買収するかと思いきや、フォルクスよりも小さい埼玉の未上場チェーン「どん」がまさかの買収成功。
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子会社フォルクスが親会社どんを吸収する形で合併し、証券取引所による上場審査を経ずに、どんは上場に成功。商号をフォルクスからどんに変更し、裏口上場完了。
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「もうウチのもんだ」とばかりにフォルクス店舗を「ステーキのどん」に改装。しかし知名度の低さに売り上げ低迷。改装費用とのダブルパンチで赤字転落。
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赤字が止まらず債務超過に。たまらずどん創業者一族、吉野家に株を放り出し退場。←いまココ
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吉野家、またしてもグループ企業の運営がうまくいかず、パッとしないままなんとなく存続。(予定)
blogを始めた2004年のはずした予想を経て、結局フォルクスは吉野家の手に落ちることとなった。結局、上場企業になる力のない会社が妙な手で上場したあげく大失敗という顛末である。
牛丼市場の拡大が見込めず多角化を急ぐ吉野家は、負債を含めて百数十億円を、業績不振のステーキチェーンに投資するという。吉野家はかつてのエクセレントカンパニーから、単に図体のでかい外食グループになりつつある。株主も頭が痛かろう。