勝間和代さんの本:無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法(On Off and Beyond)
類書との違いは、ITの徹底活用、耳からの情報入手にMP3プレーヤーを推奨、開発が進む速読技術の導入、マインドマップの作成と、しっかりお金を投資しながら最新技術を駆使して「自然と勉強を続ける体勢を作る」ところに重きが置かれているところ。このような仕組みを構築した上で、費用対効果の高い英語や会計などを勉強しようと勧める。「自分にもできるかも」と思わせるのがこういうハウツー本のポイントだとすると、それは十分にクリアされていると思う。上記エントリー内で渡辺千賀さんが「私のマッキンゼー時代の同僚なのですが、「個性」というオーラが全身から50センチ四方に常に放射されているような人です」と書いているのだが、ご本人のblogを見ても、その個性的というか意思的な表情というのは見て取れる。
そして同じ著者により昨日出版されたのが「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」で、たまたま紀伊国屋書店新宿南館で平積みになっているのを見かけた。いやこれはすごい。3人の女の子を働きながら育てているから無駄にできる時間がない、と徹底的に時間対効果で報酬を測定しながら行動するのだ。
著者はわき毛や眉毛のレーザー脱毛と月に一回のまつ毛パーマを勧める。なぜか。もちろん時間の節約になるからだ。女性がこういう観点から美容を語るのを初めて見た。新しい。化粧自体が無駄ではないかという意見もあるかもしれないが、見た目を良くすれば扱いも良くなるから必要なのだとも書いている。いちいち筋が通っていて間断ない。
こんなところだけ紹介してしまうとおもしろ本だと思われかねないがそうではなくて、私も大いに共感したのが依存性薬物をやめるべきだというくだり。著者は酒もタバコもやっていたそうだが、もうキッパリやめたそうだ。時間の活用という観点からすれば酒なんて本当にロクでもないものだ。実のところ私は一日3〜4時間はグラスの底を眺めて暮らしている。しかも毎日毎日。失った膨大な時間を考えると気が遠くなりそうだ。「酒のない人生なんて味気ないではないか」という言葉がアル中の自己正当化であるということがわからなくなるほどには、私はまだ進行していない。それなら味を楽しむだけにしておいて、なにも酩酊するまで呑まなくたっていいのだ。習慣になると呑まなきゃ眠れないような気がしてくるが、実際には睡眠は浅くなるし朝はどんよりしているしで呑まないほうが間違いなく快適なのだ。それは私もよーくわかっている。
そんなわけで、呑むのが習慣になってからどれぐらいになるのかわからないが、初めて「禁酒してみようかな」と思った次第。意志薄弱な私にそう思わせただけでも大した本だと思う。キリのいいところで、来年の正月あたりから始めてみるというのはどうだろうか。(←絶対失敗する奴)



