2007年08月28日

FX取引に関する二重税制の理由

晴れて円キャリー取引の巻き戻しが起こり、為替市場はにわか投資家が死屍累々と仄聞しますが、皆さんお元気でしょうか。私は元気です。理由はFXをやってないから。なんでやってないかって?難しいからです。少なくとも私には。

私がFXをやっていないわけ(404 Blog Not Found)

小飼氏は何かをしない理由に「難しいから」なんて絶対言わなさそうだよなーと思いつつクリックしたら、案の定そういう理由ではなかった。税制だって。いずれにせよ最高税率なんだから別にいいんじゃねとか思いましたが、人の懐具合をあれこれ言うのは下品ですね。失礼。


終わりの方にくりっく365の話が出てくる。小飼氏は

同じ仕組みの金融商品なのに税率が違うというのは、やはり納得いきがたいところで、混乱に拍車をかけているようにしか思えません
と書いているが、これはもう財務省の思惑が露骨に表れている典型的な例だ。

細川内閣の時、深夜に突然「国民福祉税を導入する」などと細川首相が記者会見し、大騒ぎになったあげく取りやめになったことがあるのを覚えているだろうか。この絵を描いたのが当時の大蔵省事務次官・斎藤次郎(Wikipedia)である。「10年に一人の大物次官」などと言われたが、非自民連立政権の崩壊により小沢一郎に近かった斎藤は次官を辞めることになる。その後自民党政権が続き、斎藤は大物次官の天下り指定席である東証のトップになれなかった。代わりにというわけか、斎藤が座ったのが新設された東京金融先物取引所の社長のポストだ。くりっく365はここで取引されている。そしてこの取引所の特別扱いぶりがすごい。税法上のメリットを列挙すると、

・一律20%の申告分離課税
・日経平均先物取引、金先物取引、オプション取引などとの損益通算
・損失を3年間繰り越し控除

といいことずくめである。民間のFX業者とは競争の土俵が違いすぎる。こちらが出来高推移。手数料が高いにもかかわらず着々と伸びている。民間業者と税制を一本化せずここだけが優遇されているのだから、誰が経営したって業績は伸びるに決まっているではないか。

客観的に見れば、政治的に冷遇された元大物次官に、財務省が天下り先確保の意味も込めつつ特別扱いをしているという構図である。為替証拠金取引に関する税制が奇妙なダブルスタンダードになっている理由は、不思議なことに新聞もマネー雑誌も決して伝えようとはしない。


<その後>2010年12月17日 FX税制一本化のニュースに寄せて(qzmp blog)


posted by kaoruww at 16:07| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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