2014年08月15日

AKIBAカルチャーズZONEに行ってきた

コミケが開かれ、ヲタクの皆さんが湾岸地帯に巡礼しているのを尻目に秋葉原へ行ってきた。目的地はAKIBAカルチャーズZONEである。

AKIBAカルチャーズZONE(Wikipedia)

古くからのアキバ者には旧LAOXザ・コンピュータ館(ザコン)と言った方がわかりやすいでしょうか。「ジェイコム男」として一躍有名になった個人投資家B・N・F氏が170億円で購入したといわれるこのビル。7月にラジオ会館が新装開店したのにあわせ、1・2階に入居していたK-BOOKSがそちらに移転したとのこと。今日行ってみたら2階は新たに店が入っていたが1階は空いたままで、暑さから逃れた客が涼んでいた。早く入居を決めないともったいないことである。


このビルの地下に劇場がある。2013年10月1日にオープンしたAKIBAカルチャーズ劇場だ。場所柄アイドルのイベントが行われることが多い。個人的なことだが、私はアイドル現場というものに縁がない。CDショップで行われるインストアイベントなどを遠目に見たことはあるが、特定のグループの公演をわざわざ見に行ったことはないのだ。いろいろ理由はあるが、一番の理由は「客がみんな立ち上がってサイリウムを振り回し、あまつさえイベントのあいだ中ジャンプし続ける奴までいる」のがイヤだということ。ともかく人混みが嫌いな私にとって、押し合いへし合いした上に汗まみれの男たちにもみくちゃにされるなど、タダどころか金をもらってもお断りだ。

しかしこのAKIBAカルチャーズ劇場にはアイドルがイベントをする箱としては際立った特徴がある。着席が義務づけられているのだ。後方のスペースでは立ってもいいが、椅子席では着席が必須。これなら映画館とさして変わらない。ということでお盆まっただ中にアイドル単独公演初鑑賞となった。

ソニーミュージックがプロデュースしているアイドルネッサンスというグループ。「ソニーが保有する名曲をアイドルがカバーし蘇らせる」という意味でルネッサンスらしい。先日つぶやいた私のツイートを貼っておこう。






と、このようにソニーの懐かしい曲を歌うということで、お客の年齢層は高いのではないかと予想しつつ劇場へ。

アイドル現場に縁がないので他の現場と比べることはできないが、高齢化著しいドルヲタの現在を思えばそこそこ若い衆もいるし、まあこんなものか。風のうわさに聞く「40、50は鼻垂れ小僧」といわれている真野恵里菜のライブよりはたぶん若い。

この日のセットリストはこちら。


いきなり「PTA〜光のネットワーク」(ユニコーン・90年「おどる亀ヤプシ」より)から始まる。TMネットワークのパロディー曲だ。MCを入れず立て続けに「夏の決心」(大江千里・94年)。おっさんホイホイすぎる。もちろん歌う本人たちはまだ生まれてない。その他サンボマスターやらスカパラやらといろいろあって、最後にアイドルネッサンス初めてのCD、Base Ball Bearの「17才」(07年)でエンディング。正式デビュー前ということもあり、本人たちはたいへん初々しく新鮮、だが曲はなじみ深いというおもしろい公演だった。

このイベントは夏限定の「新人公演」の一部で、曜日がわりの5組が動員数を競っている。さらに生写真を買うとシールが入っていて、それをロビーに掲示してあるメンバーの名前を書いた紙の横に貼り売上げを競う。これも加味され1位になったグループは10月からの定期公演に起用されるという仕組み。動員数は土曜日にまとめて更新されるというが、アイドルネッサンスは5組の中で唯一一度も動員を落とさず、尻上がりに客が増えている。私が行った4回目公演はさらに増えていた。着席強制だから一列の客数と列をかければだいたいわかる。見た限り後方の立ち客も含め170人から180人といったところ(追記・153人と発表。1割強多く見積もってしまった)。3回目より大幅に増えていたようだ。生写真やTシャツも全て完売したとアナウンスがあったが、機会損失はもったいない。ツイッターでお客の反応を見ても評判がいいようだし、お盆休みが終わっても平日金曜の13時からという無茶な時間にもかかわらずドルヲタ層がしっかりやってくるのかもしれない。有給休暇特典を使う人もいるのだろうか…?

私は知らないで帰ってしまったのだが、公演終了後にソニーの運営スタッフとお客とのミーティングのようなものがあったらしい。ツイッターでその内容を報告してくれている人がいたのでいくつか引用させてもらおう。










ティーンエイジの彼女たちが歌うことにより、これまで聴いたことのある曲が違う顔を見せる、リアリティを増した形で聴こえてくる瞬間がたしかにあった。ここがアイドルネッサンスというグループ、アイドルネッサンスというプロジェクトの最大の特徴であり魅力ではないだろうか。
「握手会は考えてない」(他の人のリポートでは「今のところ」ともあったが)というのはさすがソニーというべきか。若いというより幼さの残る子どもに接触目的の客を近づけるようなことをせず、歌やダンスといったパフォーマンスを重視し長くやっていきたいというあたりにスタッフの誠実さが伺える。リポートをしてくれた人々も口をそろえてスタッフの真面目さを讃えていた。

どうもお客の大部分がファンミーティングがあることを知っていてイベント終了後も残っていたようだが、こういう情報にうとくさっさと帰ってしまうあたりが初現場の悲しさである。当然ながらドルヲタ友達なんてのもいないしね。初めて現場の空気を吸って感じたことだが、熱心に現場通いをする人たちはステージを楽しみにしているのと同じくらい、現場で会うドルヲタ仲間とのコミュニケーションを楽しんでいるようであった。

最後にメンバーのことにも少し触れておこう。前掲の私のツイートはあんなふうだが、動いてるところを見ればちゃんとかわいらしいのでご心配なく。ただし私の場合もはや完全に父親目線であるが。センターの石野理子さんはセンターを任されるだけあって、単に歌が上手いだけでなく声にいろんな成分があり、人を惹きつける歌唱をするシンガーだった。おそらくソニーミュージックは5年以上かけて育て、アイドルというよりアーティストとしてデビューさせることを考えているのではなかろうか。10年経っても四大卒業の歳なのだからすごい。(14年春のアクターズスクール広島発表会動画。「このたび私はソニーミュージックアーティスツさんと育成契約し、新規アイドルプロジェクト・アイドルネッサンスの候補生として毎週東京に通っています」)

椎名林檎のようにホリプロタレントスカウトキャラバンで慣れない水着を着て審査に臨んでいた人もいるし、芸能界に入るきっかけはさまざまである。ファンは将来のソロデビューを気長に待つのもいいだろう。つつがなく成長していただきたいものである。

posted by kaoruww at 23:59| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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