2007年04月13日

バブルの再来を心底実感した

新聞の一面広告を見て爆笑したんだけど。

東京都、水の武蔵野。 ココロコス

見よ村上龍の勇姿を。
プラザ合意の前年、週刊現代1984年1月1日号から「愛と幻想のファシズム」の連載が始まった。振り返ってみると、村上龍はこの作品から作家としてのカラーが大きく変わった。ここから始まった設定資料重視の経済路線の往きつく先がこれかと思うと、さすがに笑うしかないよ。コンセプト・メッセンジャーて。80年代末のバブルの頃には、こういうわけのわからないカタカナの肩書きが氾濫したものだ。「空間プロデューサー」とか、はなはだしくは「コンセプター」ってのもあった。日本語訳は「概念家」だ。意味がわからん。

今東京にはバブルの波が来ている。それは事実だ。でも私は、それは都心3区と湾岸に限られた話だと思っていたのだ。東京のほとんどの地域には無縁の話だと。甘かった。まさに東京もんの東京知らず。このマンションは久米川なのだ。久米川ったら久米川。ビバ西武線。

マンション所在地(Google Maps)
久米川駅(Wikipedia)

なんかもう周縁部にまで拡がってるみたいだ。この胸に去来する重苦しい感覚は一体なんなのか。イヤアアァ!


<関連>
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不動産コピー(「住宅都市整理公団」別棟)

愛と幻想のファシズム〈上〉
愛と幻想のファシズム〈上〉村上 龍

講談社 1990-08
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おすすめ平均 star
star圧倒的なリアリティー
star村上の軽やかな足取り
starバブル崩壊以前に書かれたとは思えませんでした。

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posted by kaoruww at 02:16| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
構造改革・規制緩和・公務員制度改革・義務教育制度縮小を含む教育改革等を実施すれば、間違い無く、日本国の財政健全化と日本経済のバブル化が期待されます。
Posted by 名無しさん at 2017年09月16日 03:29
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