東京都、水の武蔵野。 ココロコス
見よ村上龍の勇姿を。
プラザ合意の前年、週刊現代1984年1月1日号から「愛と幻想のファシズム」の連載が始まった。振り返ってみると、村上龍はこの作品から作家としてのカラーが大きく変わった。ここから始まった設定資料重視の経済路線の往きつく先がこれかと思うと、さすがに笑うしかないよ。コンセプト・メッセンジャーて。80年代末のバブルの頃には、こういうわけのわからないカタカナの肩書きが氾濫したものだ。「空間プロデューサー」とか、はなはだしくは「コンセプター」ってのもあった。日本語訳は「概念家」だ。意味がわからん。
今東京にはバブルの波が来ている。それは事実だ。でも私は、それは都心3区と湾岸に限られた話だと思っていたのだ。東京のほとんどの地域には無縁の話だと。甘かった。まさに東京もんの東京知らず。このマンションは久米川なのだ。久米川ったら久米川。ビバ西武線。
マンション所在地(Google Maps)
久米川駅(Wikipedia)
なんかもう周縁部にまで拡がってるみたいだ。この胸に去来する重苦しい感覚は一体なんなのか。イヤアアァ!
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愛と幻想のファシズム〈上〉 | |
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