2007年04月12日

インディ→税金→やっぱり酒

以前、日本で行なわれるインディカーシリーズで燃料にエタノールを使うから酒税を払うことになるかも、という話題について書いた。アレは結局払わなくて済むことになったそうだ。

インディ第3戦、エタノール燃料「納税義務なし」(読売新聞)

理由は結局のところ「飲むわけじゃないから」ということらしい。なんだそりゃ、と思って調べてみたら、工業用アルコールというのは酒税がかからないのだね。でも中身は醸造用アルコールと全く同じなので、不正軽油同様厳しいチェックがあるらしい。


アルコール事業法について
(経済産業省)
 工業用アルコールは、成分的には酒類と同じであるが、酒類のみに高額の酒税がかかることから、工業用アルコールが不正に飲用に使用されるインセンティブが働くため、これを抑制しアルコールが工業用途に安定的に供給されることを確保するための一定の流通管理が不可欠である。
 すなわち、工業用アルコールの製造、販売、使用等を行う者について、用途の確認、実績の把握を的確に行うための方策として許可制を採用するとともに、報告徴収等を通じた事後的なチェックを実施する。

なるほどねーと思うが、この場合元々使途なんか明確なのである。
だったらなんで
インディカーの燃料はエタノール98%に2%のガソリンを混ぜたものだが、関東経済産業局は「90%以上のエタノールを含むものは、酒に転用できる特定アルコールとみなされ、基本的に、酒税と同額の税負担が発生する」(アルコール課)との見解を示していた。
なんてことを言っていたのか。ここからまたガソリンを抽出して飲めるようにするなんて思っていたわけではあるまい。一応カマしておいて頭を下げさせ、後になって「お目こぼし」みたいな形で幕を引いて恩を売るという役人が良くやるパターンだろう。私は「インディにとってもホンダにとってもたいした金じゃないんだから払っちまえ」とか思っていたのだが、こういうやり口を見るとやっぱり腹が立つ。実にいやらしい。

そういやホンダと経産省というか通産省は4輪進出の時に大喧嘩していたのだった。本田宗一郎がバイク専業メーカーから自動車作りに乗り出そうとした時通産省の官僚に呼びつけられて「競争が激しくなるから自動車を作るのは許さない、第一やってもすぐに潰れる」と言われ、「株主でもないのにそんなことを言われる筋合いはない」と席を蹴立てて帰ってきたというのは有名な話だ。通産省の産業育成政策に楯突くことなど考えられなかった時代である。まさかそんなことをいまだに根に持っているわけではないだろうが……


役人の法運用などずいぶん恣意的なものだし、もっとさかのぼって立法の経緯まで考えるとアホらしくなることもある。ワインと焼酎の税率が低かったのは、政界のドンと言われた金丸信と政府税調のドン山中貞則が、それぞれ山梨と鹿児島を地盤としていたからだ。もう2人とも死んでしまったし、ワインはともかく焼酎はかなり税率が上がったけれども。ともかくビールなんてマゾヒスティックな酒は最初の一口だけで十分です。消費税と合わせると4割近くが税金てひどすぎる。ワインなんて1割ぐらいだし。


私はというと、暖冬とはいえ3月ぐらいからようやく寒くなって、冷えたバーボンソーダを呑んでいたら凍えてしまったから、今は紙パック入り芋焼酎の水割りになっている。何がいいってゴミが少ない。バーボンの瓶は3日に1本出るわ、ソーダのペットボトルは潰れないわで処理が面倒だった。重いし。紙パックはいいですよー。しかも今は1.8リットルで1週間ほど持つようになった。ソーダは口当たりがいいからつい呑み過ぎてしまうが、今はそんなことはない。計算するとアルコール量が3割方減っている。素晴らしい。寝覚めもなかなかよい。そろそろγーGTPを確認してみようかと思っている。ちょっと楽しみ。
posted by kaoruww at 23:28| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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