アサヒビールがサッポロに経営統合を申し入れたというのが読売の一面トップになっているのに、こっちの方がなにか気になる。
サンスター、経営陣がTOB・夏にも上場廃止(日経)
なんか複雑な操作をするなあ。スイスにあるサンスターの現地法人が日本に作った子会社にサンスター本体が買収される。筆頭株主で27%を持つ創業者一族の会社は保有を継続という。スイスに財産を移すということか。しかもご丁寧に業績下方修正後のMBOだ。
悪質なMBOについて、裁判所が研究を始めているという。
ブームのMBO、裁判所が注視 すかいらーく、「牛角」など1年で80件(日経ビジネス)
こういう連中は市場や投資家の信頼を破壊する経済犯罪を犯している可能性が極めて高い。きちんと罰しなければ大きな禍根を残す。司法にいい仕事をしてもらいたいところだ。
あとサッポロについては不二家ネクターに続いて踏んだり蹴ったりというところだろうが、あんまり意味のない買収防衛策を導入したりと、経営陣の微妙ぶりが今回の事態を招いたのだろう。お疲れ様です。
とか書いてたら、9時37分の日経の記事でアサヒが統合提案を「事実無根」と。まあこのままグダグダで終わるとも思えないが、まだ根回しが済んでいなかったのかもしれない。さほど大きなシェアの変動のない成熟産業で、アサヒとキリンがほぼ拮抗している。ここでサッポロをどちらが取るかで業界トップが完全に確定というわけだから、これはカウンターオファーの応酬になるのではないか。こうなるとまた「外資が漁夫の利を」とか攘夷思想を剥き出しにする人たちが出てくるのだが、日本側の経営陣がぼんやりしてただけである。文句を言うにはあたらない。いずれにせよ今年はこういう話がたくさん出てくるわけだから、なかなか面白くなりそうだ。
2007年02月16日
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