パナソニック、三洋電機のデジカメ事業を譲渡へ(C-NET Japan)
山陽は95年にデジカメ事業に参入、OEM生産を主体に一時は年間15万台を生産する世界有数のメーカーになった。しかしスマートフォンの普及に伴いデジカメ市場が縮小、10年度の売上げは1100億円と最盛期の半分にまで減り、現在はさらに減少しているとみられる。売却額は公表されていないが、関係者によると数億円とのこと。
パナソニックは三洋買収後も自社のデジカメ部門とは統合せず、売却を模索していた。これにより三洋本体が手がける主要事業はアメリカのテレビ事業のみとなり、三洋の事業整理については一応のめどがつくことになる。
しかしパナソニックのデジカメ事業にしてもローエンドはスマホに食われ、ハイエンドはカメラ専業メーカーとの厳しい競争に晒されている。買収した事業だけでなく、自社が起こした部門を自ら整理する決断ができるのだろうか。それこそパナソニック全体がファンドの支配下に入らなければ無理な相談なのかもしれない。