2006年09月16日

イート・ランに行ってきた

はい、ようやく昨日サイゼリヤが鋭意実験中のイート・ランに行ってまいりましたよ。去年の8月24日にオープンしたんだけど、行くのにずいぶんかかってしまった。例によって画像は無し。


池袋に行く用事があったので少し早めにウチを出て、埼京線で2駅先の十条に降り立った。改札を出てすぐ右に曲がる。電柱に店の広告があった。ごく細いアーケード街に足を踏み入れた途端、左斜め前に真っ赤な看板の店がある。これは確かに駅徒歩1分だ。

まずはファサード(正面の外観)を見る。うむ、ズバリ言ってダサいですねといった感じ。赤は危険・黄色は注意という、イヤでも目を引く視認性の高い外観がファストフード店の基本だが、それを正確に踏襲している。HPで見ると十条店と川口店ではかなりファサードを変えていることがわかる。

・店名と品目のどちらを強調するか
・店のロゴを浮き立たせるかどうか
・ドアをつけるか開けっ放しか

「フォントがもっちゃりしてるからモッサリ感が出てるんじゃないの」などと思ったが、そっち方面のことは詳しくないので批評はできません。


13時38分入店。1階には1人客が2組、2人客が1組の計4人。全員女性。2人客は70歳前後だ。高齢者に支持されているという噂は本当なのかもしれない。カウンターにサイゼリヤで出しているカントッチョ(800g 400円)がある。HPには出ていないコーヒーゼリーが150円。私は「採りたて野菜バーガー」「チキンタコス」「ミネストローネ」「ポテト」を注文。普段ならポテトは食べないが滅多に来ないからということで。しかしおそらく客単価300円台前半、へたしたらもっと下の店で650円も注文するのはどうも抵抗がある。

開店当初と現在のメニューの違い。
2005年8月24日 ニュースリリース
現在のメニュー

違いは
・サンドとピザがなくなった
・ハンバーガーの種類が3から5に増えた
・スープが2から4に増えた
・サラダが2から1に減った
・小エビを使わなくなった

ファストフード店で一番大事なのはともかく「時間」である。つまり早く出すことなのだが、ただ早く出せばいいというものではない。ピークタイムでもアイドルタイムと同じ時間で出せるかどうかがポイントになる。と言いつつ今回はピークタイムには行かなかったが、提供時間は十分早かった。本格的なストアコンパリゾンならストップウォッチを使うべきだろうが、そこまではしない。40〜50秒だろうか。問題ない。

2階へ。男女の1人客が2組。2階は60席あるそうだが、とてもすいている。大丈夫かサイゼリヤ。そういえばサイゼリヤの文字はどこにもない。もちろん本番になったら出すのだろうけれど。商店街の見えるカウンターに着き、ようやく食べる体勢に。まずはタコスから。

HPでは色がトルティーヤのように白いのだが、具を見せるためかタコシェルのようにU字型になっているので「もしかしてパリパリしてんのかなあ、だったらやだなあ」と思っていた。実際には具全体をトルティーヤで巻いたものだった。よかった。チキンにしっかりテリヤキ風の味がついている。特筆すべきは野菜の鮮度だ。サイゼリヤの得意分野を十分に生かしたパリパリとクリスピーな食感で変な苦味もなく量もしっかり。値段に関わりなく、これだけの野菜を使える店はそうはないだろう。自社で一貫生産する強みが生きている。カウンターで店員に「とうがらし要りますか」みたいなことを聞かれて、もらったのが小袋に入ったチリペースト。好みでつけて食べるのだが、これは本格的に辛いので注意が必要だ。

ハンバーガーはシンプルな味付け。パティは一見薄いな、と思ったが食べてみると肉の旨みがきちんとあってなかなか。トマトがヘタに近い部分で真ん中に青いところがあったのは残念だったが。やはり野菜のおいしさが印象的だ。

Yahooで検索すると上位にこの店に行った人の感想がでてくる。「得体の知れない野菜」が入っていて「マクドナルドの偉大さを感じる」のだそうだ。ロメインレタスやルッコラを知らないのは単に知識の問題だから仕方がないが、これを食べてマクドナルドの方が上だと感じるような人でも自由に発言できる民主主義は守られなければならない。なんの話だ。

ミネストローネの具は小さなリング型パスタと白いんげん豆。これは意外と濃厚な味付け。本当は4種類飲んでみたかった。

ポテトは普段食べないので他と比較ができないが、結構カリカリ度が強い感じ。いいんじゃないすか。


というわけでこれだけ食べたらいいかげんお腹いっぱい。もう1種類のタコスも食べてみたかったんだけど。しかしいくらなんでもこの店で800円は食べ過ぎだと思う。セットメニューがあって、例えばハンバーガー・ポテト・ドリンクで400円のところが350円になるのだが、ドリンクとスープは同じ150円なのだからどちらも選べるようにすればいいのにと思った。原価は上がるけれども。

私が入店してから何人かお客がきていたのだが、帰り際におばちゃん3人組が楽しそうに2階に上がっていった。1階のおばあさん2人組も含めてなかなか他のファストフード店では珍しい客層である。味がくどくないこと、ドリンクを飲ませようとしょっぱくしていないことがこの層を引きつけているのかもしれない。オリジン弁当にも通じる、「日常的に食べられる味」を目指しているのではないか。逆に言うとオリジンを「うす味でまずい、RF1の方が好き」という人は、おとなしくマクドナルドに行った方がよい。

近所にあったら結構なヘビーユーザーになりそうだ。早く中央線沿線に出してよね、というのが私の感想である。
posted by kaoruww at 09:07| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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