2006年09月08日

日本人が受け入れられないアメリカのファストフードとは(その1)

朝にやっていたテレ東の経済ニュースで、興味深いワシントンポストの記事が紹介されていたので探してみた。これだ。あらかじめ言っておくが今日も今日とて食い物の話だ。すまん。

ダンキンドーナツ(HP)がスターバックス(HP)を追い上げているというお話。気になったところを箇条書きにしてみる。

・現在アメリカにスタバは8600店、ダンキンドーナツは4400店ある。

・ダンキンは2020年までにもう10000店増やすつもりだ。

・ダンキンは「ドーナツ」と言いつつも、今のウリはコーヒーで、食べ物も充実させている。ベーグルとか。

・アメリカには10000人に1軒のコーヒーショップもしくはドーナツ屋がある。この数には、最近高品質のコーヒーを出すようになったそれ以外のファストフード店やガソリンスタンドは含まれていない。

・私の英文解釈を信用するのは細木数子の占いを信用するようなものだ。

といったところか。


つくづく不思議なのは、アメリカではドーナツを朝食として食べる習慣があることだ。ダンキンだけではなくクリスピークリーム(HP)のようなチェーンが存在できるのも、ドーナツがちょっとしたおやつという位置付けではなく、れっきとした3食のうちの1食、いわば主食だからだ。

人気爆発!クリスピー・クリーム・ドーナツ 2004.05.05(Narinari.com)

寝ぼけまなこでノロノロ起き出し、ああ顔洗わなきゃ服着がえなきゃごはん食べなきゃという時に、人はおもむろに油で揚げて砂糖がたっぷりかかった小麦粉のかたまりをコーヒーで流し込みたいと思うものだろうか?その欲求は生き物として自然なものだろうか?しかし大統領までそんな食生活をしている。別にブッシュだからというわけではなくクリントンもそうだった。それ以前もだ。これはアメリカの伝統なのだ。日本にも「おめざ」というのがあるが、基本的にはさっぱりしたものであって、寝覚めにいきなり揚げまんじゅうだの揚げ団子を食べる人はかなり珍しいだろう。

アメリカ人から見ると日本人がご飯に生卵をかけているのはものすごく気持ち悪いのだという。納豆だったらなおさらだ。それはそうかもしれないが、なにか文化的な違いを超えた生き物としての違いを感じる。起き抜けに油甘物。罰ゲームとしてもかなりひどい。普通の日本人ならその日一日を胸焼けで台無しにしてしまいそうだ。

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日本人の食生活は欧米化しているというが、それは正確ではない。大衆レベルで定着する外来の食文化のほとんどが、元々はヨーロッパ発祥であってもアメリカ経由で入ってきたものだ。つまり「米化」しているだけなのである。入ってきたものが定着するまで大体10年かかるので、「アメリカの10年遅れ」というのは昔も今も変わっていない。

ハンバーガー・コーラ・フライドチキン・ピザ・ラテ、なんでも受け入れてきた(もちろんピザもラテもイタリア発祥だがアメリカ経由である。薄焼きの本場のピザは近年ようやく入ってきたものだし、ラテはあくまで「シアトル系」だ)。

しかしアメリカでは人気があるのに日本では定着しなかったファストフードが2つある。ひとつはドーナツだ。おやつとしては日本でもそれなりに食べられているが、アメリカ人みたいにダース買いしてバクバク食べたりしない。だから巨大チェーンもできない。数日前に書いたが、ミスタードーナツを展開するダスキンの企業としての質の低さという日本に特有の問題も確かにある。しかし需要があれば他の会社が取って代わっただろうし、吉野家ディーアンドシーがやっていた日本のダンキンドーナツも赤字を垂れ流し続けたあげくに撤退してしまった。とりたてて経営力に問題があったわけでもないのに。日本人はぜひともドーナツを食べたいという欲求が希薄なようだ。


もう1つが日本外食産業における大きな謎なのである。アメリカの食文化を結局はことごとく受け入れてしまう日本人が、なぜか受け入れなかった食べ物。それは・・・(続きは近いうちに)


<追記>日本人が受け入れられないアメリカのファストフードとは(その2)
posted by kaoruww at 23:59| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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