2006年08月31日

外食がらみの最近のニュースと備忘など

ダスキン 「ドミノ・ピザ」と資本提携 (フジサンケイ・ビジネスアイ)

ダスキンの実に奇妙な社内体制は不祥事があるたびに話題になる。「祈りの経営」ってなによ、とか。始業前になに唱えさせてんの、とか。2002年6月に書かれた記事にリンク。

ダスキン、客よりも加盟店よりも保身 (日経BP)

この時の事件は特に悪質だった。「大肉まん」なる商品に食品衛生法で認めていない酸化防止剤であるt-ブチルヒドロキノン(TBHQ)が含まれていることを別の外部業者に指摘されるが、この事実を隠蔽。発覚以降も在庫300万個を売った。累計販売数は実に1300万個。しかもこの外部業者に口封じのため6300万円を支払った。
なぜここまで隠蔽工作をしたかというと、発覚当時の経営陣が飲茶事業を始めることを決定し、設備投資を渋るフランチャイジーを強引に説得してスタートするも、売上げが伸びるどころか既存店売上げがマイナスになってしまった。この状況の中で飲茶がらみの不祥事が公になれば責任問題になるから、というろくでもない理由だったと見られる。その後も2004年6月には「蛾の幼虫混入粥事件」を起こすなど、信用を失墜させた反省が生かされているとはとても思えない(結局この飲茶事業を強行した千葉元会長は、別の件で特別背任により懲役3年執行猶予5年をくらう。いろいろやってんなあ)。こんな企業体質はさわやかなイメージのCMで糊塗できているのだろうか?

そんなダスキンというかミスタードーナツが、経営が頭打ちのドミノピザを事実上買収。シナジー効果と言ってもドーナツを宅配するニーズなんてあるのか。まあ実際狙っているのはミスドがにっちもさっちもいかないからフランチャイジーにドミノピザ加盟をすすめ、業態転換を促すといったところだろうけど。

「ダスキン」という社名は「ダスト」と「雑巾」を合わせたものだという。名前通りに本業に回帰すべきだろう。清掃業ならここまで世間から厳しいチェックはされないし、儲かってもいる。儲かっていない外食事業を売るのが正解だ。もっと言えば、外食のような直接人の命に関わる仕事を手がけていい企業ではない。

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日興アント、洋菓子の「麦の穂」を買収(日経)

麦の穂っていうのはシュークリームの「ビアードパパ」のところだ。なかなかおいしいですね。カロリーめちゃめちゃ高そうだけど。業績好調で本格的金利上昇が始まる直前に売却とは、高値で売るタイミングとしては文句なしだ。売却金額は数十億円。設立は平成9年12月。Web2.0で一山当てようとかいうより外食の方がいいんでないの。

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「照焼チキンベーグル」新発売!(ドトールコーヒー)

30日より。税込み280円。ドトールのベーグルはあなどれない。可及的速やかに行く予定。
posted by kaoruww at 12:43| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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