2006年07月15日

いい日旅立ち

マルクスとロングテール(池田信夫 blog)

この手の話はとても興味深くて面白いんだけども、結局考えることは「霞食って生きるわけにもいかないしなー」ということなんである。

もちろんこれから先、ネットが全世界を覆いWebに人類の過半数がアクセスできるような日がいつか来るとしたら、その時何が起こるのかぜひ見てみたいとは思っている。そこに至る以前にも様々な変化が起こるだろう。ある者は国境を意識せず自分が世界に偏在するようなイメージで生きはじめ、逆にアイデンティティをおびやかされて国民国家の一員であることを強く意識し、ナショナリズムに身を焦がす者も出てくる。税収が得られなくて崩壊する国家も出てくるだろうし、場所によってはフランス革命以来の国民国家の概念が消滅し連邦制とも道州制とも言えない新しい地域の枠組みも生まれるかもしれない。そんなこんなを、私は見てみたいと思っている。

でもなー、いくらネットの世界が面白いとか集合知がうんぬんとか言っても、そこにどっぷりひたってられるのは親が食わせてくれる学生とか引きこもりとかダンナが食わせてくれる主婦とかで、稼がなきゃいけない人はそういうわけにもいかない。いきなり自給自足に走る人もいるかもしれないけど、みんなにそうしろと言うわけにもいかないし。

どうもWeb2.0という言葉の賞味期限が世間的にももうすぐ切れそうな気がするのだ。「金にならない」という認識が共有されつつある。ロクに利益も出していないドリコムが馬鹿げた時価総額になったが、こういう状況はもうすぐ終わる。

「資本」というのはなにも金のことだけを指すわけではない、知的資本だってあるわけで、これからはそちらの重要性が増す一方だとよく評論家は言うわけだ。堺屋太一とかな。パソコンがあってネットにつながってれば大きな仕事ができると。製鉄所を一つ作るのに1000億円以上かかるけどパソコンだったら10万だと。それでも全世界を相手に勝負ができるんだと彼らは言う。それはまあ、極端ではあっても嘘ではないかもしれない。

でもGoogleがなんで人を集められるかといったら、「技術者としての刺激が」とか「開発環境が」とかいろいろ言うけども、どこにも負けない高収入があることを無視してはいけないわけで。それらをひっくるめて魅力があるから良い技術者を圧倒的に集められるのである。

つまり私が言いたいのは、SF的な未来を考えるのはとても楽しいけれど、それはそれとしてお金は大事だよ〜ということである。エゲツないですかロマンないですかそうですかでも世間はたいがいエゲツないんですよ奥さんと申し上げたい。

中田英寿29歳、近藤淳也30歳。自分探しのお年頃である。
上場して創業者利益をしっかり得て、それからアメリカに何をするかも決めずに行ってもいいのではないか。先は長いって本人も言ってるんだし。

でもこういうことを言うとはてなーの皆さんに「この守銭奴!」とかすごい勢いで怒られそうなのでこのへんでドロンします。
posted by かおる at 23:59| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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