避妊総論というのを読んで興味深かったので紹介。
日本の避妊法がコンドームという失敗率の高い方法に片寄っている為に「できちゃった結婚」が多いという主張だ。
「厚生労働省の『「出生に関する統計」の概況(人口動態統計特殊報告)』によれば、昭和55年には12.6%だった“できちゃった結婚”率が、平成12年には26.3%にまで跳ね上がっている。“できちゃった結婚”率は、この20年で倍増した事になる。」
特に「平成9年から平成12年までの3年間で3.7%も増加している」とのこと。最近の伸びが急なのだ。
重要なのは
「日本では“できちゃった”率は上昇しているのに、中絶率・中絶件数は共に減少している」という部分。
これは文中にも安室奈美恵の結婚(調べてみたら平成9年)から、世間の「できちゃった結婚」への見方がかなり変わったからではないかと推論しているが、私も同じ印象を持っている。
つまりそれ以前は意図しない妊娠をした場合、「親が許さない」「世間に後ろ指をさされる」などの社会的圧力によって中絶に追い込まれていたのが、少子化という国家的危機も相まって「できちゃったからいい機会だし結婚しようか」という空気が強まっているということではなかろうか。
これは昔よりも生む側の選択権が拡がったということだから、よいことであろう。
それにしてもこういう因習みたいなものがかなりゆるくなってさえ、2005年の出生率は1.25で、東京に至っては0・98である(読売新聞)。
諸外国のようにピルと併用する避妊法だったらきちんと避妊が成功するわけだから、「できちゃった結婚」すら少なくなったろう。なおかつ世間の眼が昔のままなら、さらに出生率は低くなっていたはずだ。
女性に向かって「産めよ殖やせよ」とのたまい、いまだに結婚前の妊娠を「ふしだら」などと侮辱するじいさんばあさんが少子化を後押ししていることは火を見るよりも明らかだ。
しかしこういった世間の風潮の変化、そして政策的な子育て支援の拡大にもかかわらず、人口を維持できる出生率2.1に引き上げるのは海外の例を見てもまず不可能なのである。
次のエントリーでこのあたりのことを考えてみる。
2006年06月25日
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