2010年07月13日

参院選補遺

7月11日に参議院議員選挙が行われた。民主党政権は弱体化し、本気で安定政権を作ろうと思うなら大連立ぐらいしか選択肢がなくなった。だがポピュリズムが身上の民主党に、有権者からの批判を甘んじて受けてでも安定政権を作ろうという気はなさそうだ。過去に大連立を仕掛けた小沢一郎は検察との戦いが続き、派手に動きそうもない。2013年7月のダブル選挙以前に国会運営が行き詰まり、総選挙になる目も出てきたようだ。

といったよくある床屋政談をここで繰り返す意味などないだろう。個人のブログであるから、マスコミがわざわざ取り上げないマイナーネタでも軽く触れておこう。


◆カルト宗教vsマルチ化粧品屋

「カルト宗教政党ったってどっちのことだよ」と言われるだろうが、ここで取り上げるのは幸福実現党のことである。唐突に東京都議会議員選挙に登場して以降、総選挙・参院選と3度目の選挙となった。公称信者数一千万人とか北朝鮮に宣戦布告とか、風呂敷を広げるだけ広げておいてあっさり惨敗するという、フリ→フリ→オチのお笑いの基本形をきちんと踏襲するその姿勢に一定の支持があるようだ。しかし勢力不明の団体でいればそれなりに影響力を行使できたかもしれないのに、比例代表でほぼ信者の実数がバレてしまった。その結果、今はなき自由連合のあとを継ぐ「選挙戦のにぎやかし政党」と見られることも多い。

さて、その対戦相手はというと女性党(Wikipedia)である。アイレディース化粧品を展開するアイスター(Wikipedia)を母体とする政党だ。ついでに自前の宗教団体も持っている。幸福の科学は今年4月から全寮制の中学・高校を開校したが、アイスターは91年から西山学院高等学校という全寮制高校を始めており、この点では先輩といえる。トップの個人崇拝を強めると、どこも似たりよったりの活動になってしまうようだ。Wikipediaを見てもわかる通り、選挙という公的な活動をしているわりにはひどく秘密主義なので不明なことが多い政党だが、とりあえず読売新聞の選挙結果にリンクしておこう。女性党のサイトはいつ消えるかわからないから。えー、なんというか、私は女性のルックスに口を出すのは気がひけるのだが、うーん、なんだこれは。顔が似てるとか雰囲気が似てるとかを超えたなにか。メイクが似てるのは同じ化粧品を使っていることと関係あるのだろうが、髪を伸ばすと立候補できないとか、なにか門外漢にはわからない基準があるのだろう。今回の参院選で選挙に出るのは6回目だが、これまでに当選者はもちろんゼロだ。どうも外部に向けた宣伝活動というより、3年に1度組織の引き締めに選挙を活用しているように見える。 


この似てるといえば似ている2つの政党は、わざわざ信者や関係者以外の有権者が選挙で政党名を書かないだろうという点でも似ている。では、比例代表で彼らもしくは彼女らはどれだけの票を取ったのだろうか。

幸福実現党 229,026票 
女性党    414,963票  

なんと幸福の科学がマルチ化粧品屋にダブルスコアに近い票差をつけられて完敗である。あれだけ大騒ぎしておいて、たいして当選させる気もなくこっそり活動している政党にこれだけ差をつけられるとは。キリストも釈迦もマホメットも呆れているに違いない。そしてこの結果を見て思うのは、「同じ洗脳でも金がからんだ方が強い」ということだ。幸福の科学も、本を買わせるぐらいではいつまでも信者を繋ぎとめられると思わない方がいい。入会すると本が安く買え、下部の信者にたくさん売るとシルバー→ゴールド→ダイヤモンドとランクが上がっていくシステムにするべきだ。もちろんトンデモ本などそうそう売れるものではないから信者の家には本が山積みになるわけだが、それは今だって同じことだ。違うのは「この在庫がハケればカネになる」と信者が思えるようになること。夢いっぱいである。こうすれば相変わらず当選はしないが、40万票ぐらいは取れるようになるかもしれない。


しかしなんだかんだいっても、日本人は選挙に信頼感を持っているなあと思う。アフリカの独裁国家には武装した選挙監視団が入ったり、アメリカですらブッシュの出た大統領選で票数が怪しいと裁判になっていた。日本人は自分たちがこういう事に異様に厳密で細かいことを実感しているから、誰かがごまかしでもしたらバレないわけがないと確信している。民主主義国家として、この同胞に対する信頼感の大きさは誇っていいと思うよ。
posted by kaoruww at 01:20| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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