2009年12月25日

外食チェーンストア11月売上高などデータ備忘

外食チェーンストア11月売上高は1999年6月に調査公表以来最大の落ち込みの前年同月比5.8%減だった。客数は0.2%減だが、客単価5.5%減が効いた。10月は売上高0.4%増で、内訳は客数2.2%増、客単価1.8%減だった。客単価が下がっていることはくり返しここで書いてきているが、これだけ急激な落ち方を数字で見せられると、さすがにちょっと驚く。

業態別の売上高は、「和風ファミレス」12.9%減、「ディナーレストラン」が10.9%減と派手に下落、飲み屋の「パブ・ビアホール」も11.7%減。一方好調なのは丸亀製麺など「麺類ファーストフード」で、客数は11.4%増、売上高が同8.4%増。横ばいなのが餃子の王将など「中華ファミレス」で売上高0.9%増。

特にファミレス各社の売上高前年同月比を個別に見てみると、その厳しさがわかりやすい。

すかいらーく(ガスト、バーミヤン、夢庵ほか)94.5%
セブン&アイ・フードシステムズ(デニーズほか)87.5%
ロイヤルホスト88.5%
ゼンショー(ココス)88.4%
ジョイフル94.2%
サイゼリヤ113.0%

前年同月よりも土曜日が1日少ないため2、3ポイントの減少要因はあるものの、それをはるかに上回る落ち込みだ。

避けられない日常の外食需要は底堅いが、不要不急のハレの外食に関しては回数も単価も下がっているという感じかな。まだまだキツい状況から浮上する材料は見当たらない。

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でまあ関係あるような無いような話だが、「松屋のトマトカレーが夏限定でなくてレギュラーメニューとは知らなかった」とかこのあいだ書いたばかりにもかかわらず、今月初めにサクっと終了していた。これも先日指摘したことだが、低価格による客引き効果が薄れたので引っ込め、牛めしの値下げプロモーションに集中させたということだろう。期間をあらかじめ明示せず引っぱれるだけ引っぱってフェードアウトさせるという機動的なやり方は賢いかもしれんね。
posted by kaoruww at 23:13| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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