2009年08月13日

電波とボンボンどっちがマシか

日々流れては消えてゆくニュースを見ていると、ふと妙な連想が働くことがある。今日見たニュースでは、最も難しいとされる大学を出た人と、最もアレな大学を出た人が話題になっているなあ、と。いや、アレな方はマスコミにはまったく取り上げられてないから、こんな連想をするのは私だけなのかもしれないけど。


大川隆法という人が世間に名前を売り出した頃だから、もう20年近く前になるか。「学歴コンプレックスがひどい」という批判が多かったことを覚えている人もいるだろう。一浪して東大法学部に入学、しかし官僚にはなれず民間へ、しかも一流商社には入れずトーメンへ。田舎の誉れだった青年が次々にプライドを傷つけられ、ついには頭に霊界からの通信が入ってきてしまうという残念な顛末が話題になった。その頃一番揶揄されたのが、「幸福の科学の幹部になるためにはペーパーテストをクリアしなければいけない」ということだった。宗教とペーパーテストの組み合わせが滑稽すぎて、「人に点数をつけることができてうれしいんだろう」とさんざん笑われていた。今でも

「宮沢喜一首相以来、東大法学部卒の首相が出ていない。このことが官僚を使いこなせていない一因だ。そろそろ大政奉還していただきたい」と述べ、東大法学部卒の自らが首相を目指す考えを示唆

幸福実現党・大川出馬「宇宙人に日本支配させない」(ZAKZAK)
している。実のところ霊界からのお告げがどうとかより、学歴へのこだわりが強いことを率直に吐露しているのだから、正直といえば正直なのかもしれない。

その後は講談社への抗議と称する業務妨害など、オウムに隠れていたものの微妙な暴力性や反社会性を垣間見せつつ、しばらくは鳴りをひそめていた。ひさびさに話題になったと思ったら、お笑い泡沫政党として華々しくデビューである。久しぶりに見た大川はずいぶん痩せていた。今回の選挙で一気に政権を取るために、全選挙区に候補者を立てると聞いた時、「焦らなければいけない理由でもあるのかな」とふと思った。

党首が急遽変わったり、突然大川本人が立候補すると言ってみたり、まるっきり行き当たりばったりなのだが、いくら東京ブロックが石原を3期連続で知事にしてしまうような民度であっても、比例で大川が当選することはありえない。都議選に幸福実現党が出てしまったために、そのショボイ実力を満天下に晒してしまった。都議選に出なければ、まだ「不気味な存在」として買いかぶってくれる人もいたかもしれないのに。大川の日本支配の夢もあっさり潰えるわけだが、さてこれからどうなるか。全選挙区に立候補するという方針は覆したようだが、まだドタバタするのではないか。

以前「オウムとのアナロジーは、オウムがあまりに突き抜けていたのであんまり意味がないよ」みたいなことを書いたけれど、いちおう警察も国民も、選挙後の観察を怠らないでおきたいものである。女房と仲悪いらしいし、惨敗のあげくに縮小もしくは女房派と分裂という予想が妥当なところか。


一方、日本一アレな大学(婉曲表現)のOBで、現在一部で話題といえば、某大手下着メーカーの社長だ。ここから固有名詞が多少少なくなるが、いちおう形ばかりでも民間人に気を使っているのだと思っていただきたい。丸わかりだけど。

芸能人がMDMAを服用し、一緒にいた女が死亡したという事件。この芸能人のことはどうでもいいが、事件が起きた部屋の持ち主がピーチジョン(pj)の社長である。六本木ヒルズに複数の部屋を持つといわれる資金力は、現金と株式交換の2度に分け、計237億円でpjを大手下着メーカーに完全売却したことによって得たとみられる。

問題は、大手下着メーカーが最初に現金で49%の株を買った時は150億円払っているのに、1年半後に残りの51%を株式交換で得たときの評価額は87億円だったということ。短期間にpjの価値が半分近くに下がったということだ。実際にpjの業績が悪くなったのだから当然と見ることもできる。あるいは非上場企業であるpjを一回目の株式取得の際に高く評価しすぎた、という見方もできる。いずれにせよ、経営能力の低さに定評があるこの大手下着メーカーの二代目社長が、とてもマトモとは思えない行状を吹聴していたpjの女社長を高く評価していたことは間違いない。その結果この大手下着メーカーの金は、pjを通じて怪しげな世界に流れ込んでいったというわけだ。

創業者の父はすでになく、母は今年4月に亡くなった。不肖の息子であるこの社長は、今後の事件の展開しだいでは、イメージ商売である下着屋の屋台骨を折ってしまうかもしれない。両親は心配で死んでも死にきれなかったのではないだろうか。もっとも、能力のない人間を「跡継ぎだから」という理由だけで上場企業の社長に据えてしまったのが悪いといえばそれまでであるが。


学歴で人を判断する者は「学歴厨」と呼ばれ、最大限に蔑まれる。まったくその通り、人を学歴やどの学校を出たかで判断することはよくないことだ。なによりあまりにもリスキーである。難関大学を出たって電波と交信してしまうこともあるし、悪い噂しか聞かない大学に行ってもいい仕事をすることも……あれ、どうも話の持っていき方を間違えたようだが、ともかく学歴だけで人を判断するのは危険だ。例に挙げた二人の偏差値はダブルスコアどころかトリプルスコアかもしれないが(下着屋の方は測定不能という説もある)、どっちもヤバいことには変わりないのだから。


人はなぜ学歴にこだわるのか。 (知恵の森文庫)
人はなぜ学歴にこだわるのか。 (知恵の森文庫)
おすすめ平均
stars小田島節炸裂!
stars日本で最も大きな階級差別
stars結論はやはり出ない。
stars本質論を言うならば、問題は「学歴コンプ」ではない。
starsこういう本は、ありそうでないと思う。学歴の話はむずかしい。

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posted by kaoruww at 23:56| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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