2009年08月11日

覚醒剤騒動補遺

7日の夜に前エントリーをupしてからというもの、「覚醒剤 毛髪」だの「覚せい剤 セックス」だのでググられ、たくさんの人がきた。「あんたも好きねえ」といったところだが、しかしもっと高尚な検索ワードで人がこないものだろうか。そりゃ高尚なことをまるで書いてないんだから無いものねだりということはわかっているが。当ブログの品位が下がる一方でかなしい。うそだけど。

ようやく今日になってかなりアクセスも落ち着いてきたし、報道も一段落したようだしということで、その後のことを簡単に付け加えておこう。

前エントリーをupした約22時間後、酒井は弁護士その他に付き添われて警察に出頭した。尿検査の結果は陰性。ナイスデトックスというわけだが、狙いどおりのはずなのに、これが意外と厄介なことになっているのだからおもしろい。なぜおもしろいか。立件できない、つまり法的に罪に問えない可能性が出てきて、逆に酒井サイドが困る展開になっているからだ。

酒井容疑者起訴できない可能性も 所持微量、物証乏しく(47news)

「所持」と「使用」の容疑がかかっているのだが、所持についてはあまりに微量すぎて起訴猶予、つまり立件見送りの目が出てきた。使用に関しては、本人の自供があっても一番重要な尿検査がシロ。DNA鑑定や毛髪鑑定は使用時期の特定ができない。すでに毛髪鑑定はおこなってはいるようだが、こんな弱い材料では公判維持が難しいというのだ。

狙いどおり、のはずだった。夫の逮捕の時に参考人として警察署に行くのを子どもをダシにしてぶっちぎり、きれいな体で潔白をアピールする予定だった。しかし留守中にあれやこれやがボロボロ出てきた。レイブでラリっていただの、死んだ父親がヤクザだっただの、弟も先月覚醒剤で捕まったヤクザでしただのと報道されては、これまでのキャラを維持するための潔白への努力も無駄である。もはやこれまでと、出頭して使用を認める作戦へと変更したわけだ。なのに警察は立件するかどうか迷っているのだという。「話が違う」と言いたいのではないか?

ことここに至って、法的にまったく罪を問われないとどうなるだろう。「そんなことが許されるのか」という声が澎湃と巻きおこるに違いない。有罪になったところで、初犯だから懲役1年半執行猶予3年が相場である。逮捕状が出た翌日に出頭しているから長期の逃亡ということにもならず、酒井が販売したという事実でも出てこない限り、実刑はまずない。

となると、事実関係で争っているわけでもなく、数日後に保釈されて事実上自由の身になるという点では、有罪だろうが起訴猶予だろうがどちらも同じなわけだ。いちおう有罪になれば「罪を償った」という形式は整うし、芸能マスコミあげての復帰作戦でキャラ変更による復活も不可能ではない。だが、起訴猶予で法的にはお咎めなしということになれば、「うまいことやりやがったな」という世論をどうやってもくつがえすことはできまい。いまや酒井の利害関係者は「頼むから立件してくれ」と祈るような気持ちだろう。

「警察に任意で同行を求められたらどうすべきか」「クスリを短期間で抜くためにはどうすべきか」、これらのことは酒井も、その周辺に蝟集する人々も知っていた。そしてちゃんと、渋谷の路上で2時間以上も警官たちに取り囲まれながらも、無理やり脱出することができた。デトックスも成功した。オペレーションはすべて完璧だったのだ。なのにというか、だからこそ、今は逆に芸能生命の危機に陥っているわけだ。


やはり渋谷の路上で王手を打たれていたのである。策士策に溺れる。立件していただけることを必死に祈るがいい。
posted by kaoruww at 21:35| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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