2009年08月07日

やはり出家して剃髪か

どうも松田聖子といい岡田有希子といい、サンミュージックのタレントには興味がわかないんだよなーという私であるが、世間を賑わしているニュースには興味がある。なぜなら、私もまた薬物中毒の甘い誘惑と日々戦っているからだ。ついったーでツマミ報告などしているのを読んでいるとぜんぜん戦っている感じがしないかもしれないが、戦ってるんである。いやマジで。ついドラッグ関連のニュースや裁判記録などをじっくり読みこみ、そのたびに「アルコールが違法なイスラム国家に生まれないでよかった」と胸をなでおろす日々である。

意識に変化を与える薬理効果を持つ物質を、合法か非合法かを問わずにここでは「ドラッグ」と呼ぼう。アルコールというドラッグはあまりセックスとは相性がよくない。「飲んだ勢いで」などという人もいるようだが、基本的には男性のポテンシーに悪影響を与えるドラッグだ。

覚醒剤(アンフェタミン・メタンフェタミン)はその名の通り「楽しくなる」「テンションが上がる」といった覚醒作用を持つが、まず第一にセックスドラッグである、という部分を押さえておかなければいけない。ヤクザがなぜ情婦にシャブを打つか。禁断症状により自由意志を奪いコントロールするためという理由もあるにはあるが、一番の理由は強烈なセックスの快感で支配下に置くという効果を狙っているからだ。ヤクザにとっては一石二鳥のドラッグなのである。

容疑者を逮捕した場合、警察が必ずそのパートナーに尿検査の協力を求めるのは、覚醒剤がセックスドラッグだからだ。任意だから拒否することはできるが、非常に心証が悪くなるし、交友関係など外堀からきっちり調べられることになる。だから酒井容疑者が事情聴取も受けずに失踪という段階で、もう警察は完全にクロという前提で動いていたはずだ。1つだけ危惧があったのは、息子も一緒に行方不明になっていたということ。いちおう「行方不明者の捜索」という形を4日も続けたのは、無理心中の可能性を考えたからだろう。しかし息子が都内で発見されたことにより、通常の「被疑者を逮捕」という方向になったわけだ。


さて、逮捕状が出ても姿を現さない酒井容疑者、あるいはその逃亡幇助者がいま何を考えているのか、推理してみよう。覚醒剤を連用していた場合、最大2週間は尿から残留反応があるとされるが、実際の運用では1週間を超えると検出は非常に難しくなる。3日に失踪しているので、(逃亡中に摂取していなければ)10日過ぎには姿を現しても大丈夫と判断するのではないか。尿検査を受け残留物が発見されなかったその上で「摂取はしていない、薬物も吸引器具も夫のもの」と裁判で主張するという手がある。現在水を大量に飲み、風呂に入り、人生を賭けたデトックスを行っているはずだ。

しかしここまで騒ぎが大きくなってしまった以上、尿検査で反応が出なかった場合でも、警察はおとなしく引き下がらないだろう。こんなニュースがある。去年6月、日本人が大きな賞を受けたのだという。

毛髪1本から覚せい剤検出 浜松医大・鈴木教授に「法中毒学」最高賞
2008年6月23日

血液や尿、臓器から薬毒物を検出し、事件の解明に役立てる「法中毒学」で世界最高の賞「アラン・カリー賞」を、浜松医科大法医学教室の鈴木修教授(61)が受けた。日本人の受賞は、1996年の九州大教授永田武明氏(現名誉教授)以来2人目。
鈴木教授は浜松医科大の助教授だった84年、毛髪1本から覚せい剤を検出することに世界で初めて成功。その後、つめ切りで切ったつめの一片から覚せい剤を見つけ出すことにも成功した。
伸び続ける毛髪は何カ月前に覚せい剤を使用したかも分かるため、この毛髪鑑定は世界各地で行われている。
毛髪から覚醒剤を検出する技術を生み出したのは、皮肉なことに日本人だったのである。

思い切って全身の毛を剃ってから出頭するか。そこまでしたらたいしたものだが、それではもし裁判に勝てても、「やってました」と告白するに等しい。今後のことを考えればありえない選択だ。渋谷の路上で夫が捕まった段階で、もうチェックメイトだったのだろう。覚醒剤で逮捕されながら、しれっと活動を続けている芸能人などゴロゴロいる。酒井も逃亡幇助者も、あきらめが肝心だ。
posted by kaoruww at 22:48| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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