2009年07月05日

ASDA シュナンブラン

世界最大の売上げを誇るアメリカのウォルマートが西友に初めて出資したのが02年のこと。なかなか業績が上向かず、一時は撤退かともささやかれたが、08年に完全買収を行なった。その後急速にEDLP(エブリデイロープライス)という「常に近隣競合店より安いことを保証する」路線に力を入れ、折からの大不況による顧客の低価格志向とマッチし、現在はそこそこの業績と伝えられる。

ウォルマートは海外進出にあたっては、「流通」という国によって商習慣や嗜好の違いが大きい業種であることを考慮してか、単独で進出するのではなく、進出国ですでに地歩を築いている企業を買収する戦略を取っている。イギリスにおいてはASDA(アズダ)を99年に買収した。

このASDAのワインシリーズである「ASDA エクストラスペシャル」が昨年末から西友で取り扱われるようになった。現在は580円から1290円まで、9種類が発売されている。

西友 ASDA WINE

西友が企画広告で書かせたのだろう記事にもリンクしておく。

『黒船』が来た!西友580円ワインの実力(All About)

当ブログの読者は私の怪しげなテイスティングよりも、チェーンストア方面の事柄に興味を持つ人が多かろう。日本一ワインをたくさん売っているレストランはどこでしょう、というクイズの答えを知っている人もいるかもしれない。くしくも、そのサイゼリヤのハウスワインがマグナム1本1060円。マグナムは2本分なので1本当たり530円。ASDAの南アフリカ産シュナンブラン580円と同じ価格帯なのである。もっともサイゼリヤの方は、グラスを冷やし、テーブルまで持ってきて、飲み終わったら下げて洗う、も込みの値段だが。

今このシュナンブランを開けてみた感想は、「よくある1000円ぐらいのテーブルワインと同じようなものだから、だったら580円の方がお得だ」というもの。これは褒めているのだろうか。

サイゼリヤの方がいいと思うが、あまりこの価格帯で上だの下だの言ってもはじまらない。明らかに味が無いとかゴムみたいな匂いがするとか、どう考えても商品レベルに達していない劣化したものだって普通に売られているのだから、これはちゃんとした部類に入る。

わざわざ買いに行くまでもないが、近所に西友があるのなら試してみてもいい。気に入れば良し、気に入らなければ料理に使ってしまえばいいだけだ。いずれにせよ、この値段なら後悔はしないだろう。
posted by kaoruww at 01:12| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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