2009年04月06日

倒産寸前のジャストシステムが生きながらえた件

先週金曜日の「キーエンスがジャストシステムに45億円出資し、43.96%を持つ筆頭株主に」というニュースを受け、週明けの今日ジャストシステムはストップ高になった。会社側の詳しい説明はこちら。

「資本・業務提携及び第三者割当による新株式発行に関するお知らせ」を開示しました(ジャストシステム・PDF注意)

ようやく他社の傘下入りした理由は「力を入れてきたxfyがまるでうまくいかず欧米から撤退したところに、世界同時不況でもうメタメタ。銀行も全然カネ貸してくんない。資金繰りが苦しくなって、今後の事業の継続すらヤバい」(大意)とのこと。この正直者め。

ジャストシステムそれは結構だが、発表があった4月3日ではなく3月27日あたりから株価が一本調子に上がっているのがたいへん興味深い。証券取引等監視委員会にぜひがんばっていただきたいところである。経常利益1000億円超えの超高収益企業キーエンスにしてみれば45億円はたいした金ではないのだろうし、ストレートに言えば「一太郎代」というか日本語入力システム代と割り切っているのだろう。妙な色気を出さず、無駄に膨大なラインナップを整理してATOKに集中すれば、それなりにペイする、と。キーエンスの取得額は一株160円。今日の終値が380円だから、すでに倍以上になっている。一株当たり株主資本が274円だし、今の株価はもう高すぎると思うけれども。

去年の9月9日のエントリーのコメント欄で、私は「遅かれ早かれ潰れるんでしょうけど、他のソフトはともかくATOKだけはどこかに拾われるでしょうから」などと書いているが、結局この一本のソフトと熱狂的ユーザー層の存在が、形式的にであれ会社を存続させたということになる。今後業容はキーエンスによってかなり縮小されるのだろうが、いちおう浮川氏も残るらしいし。落ち着くところに落ち着いて、ユーザーは安心していることであろう。
posted by kaoruww at 18:10| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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