結局6、7年ぶりの再訪はならなかった。今回は旧朝香宮邸自体が主役の展覧会だったので、ぜひ行こうと思っていたのだが。なぜこうなってしまうのだろうか。わからん。
とりあえず歩いてみよう、ということで南口からサザンテラスへ。でも寺田椿なんかいないじゃないか!だまされたよ!(音出) クリスピークリームドーナツの行列が30分待ちにまで短くなっている。有楽町や立川では、すでに店内に収まるほどの列しかできていない。粉モン商売だからこれでも十分儲かるとはいえ、ホットアイテムとしてはもう終了だろう。
西口へ回る。ビックカメラが閉店していた。去年いっぱいまでとのこと。ちょこちょこ変化してるなあ。京王百貨店で元祖駅弁大会をやっていると宣伝している。どれどれと会場に行ってみると、とんでもない人出だ。その入り口付近にお休み処というかベンチを置いた一角があるのだが、そこに人々がギッチリ座って肩をくっつけ合いながら、長い時間かけて並んでようやく手に入れた駅弁を開いて食べている。このごったがえす人々の埃っぽさの中で。まるで難民キャンプである。いくら本人たちが望んでやっていることだといっても、とてもアムネスティには見せられない。庶民派デパートとはいえ、もう少し食事環境を整備すべきではないか。これならまだ吹きっさらしの寒空の下の方が、埃っぽくない分だけマシである。
それにしても何か食べたい。しかし会場内に突入する気力はない。やむを得ずそのまま地下へ。もうC&Cのカレーでいいや、と思う。先ほどの難民弁当村と立ち食いカレー屋のどちらが人道的かと問われても困るが、まだC&Cの方が人間あつかいしてくれているような気がする。
と、ここにも行列が。なんなんだ。「食べ物のために行列しない」というものすごくどうでもいいポリシーがあるため、ここも却下だ。もっと客単価の高い店に行けということか。くそう。そのまま地下街を歩いていたら、見慣れぬデカい本屋が。西口駅前にドカーンとできた変な形のビル、東京モード学園内のブックファーストである。広くて新しくて大変快適。本の検索マシーンの性能が紀伊国屋よりもはるかにいい。ちょっと見ないあいだにも、新宿は変わっているなあ。
そのほかうろうろしているうちに気力が尽き、食事もせずに帰路につく。いったい何をしに出かけたんだろう。これから夕飯を作る。きのう下処理をして中濃ソースに漬け込んでおいた砂肝で野菜炒め、きゅうりと白菜の浅漬け、適当な汁物だ。料理をしている時は心が安らぐ。
例年冬は活性が落ちるのだが、今年もそのようである。この連休はものの見事に失敗だった。そろそろ正月ボケから完全に脱さなければならない。