2008年12月11日

サイゼリヤのデリバティブ撤収に関する開示

きのう解約したとのこと。

デリバティブ契約解約に関するお知らせ(サイゼリヤ・PDF)

要約
・解約費用は153億1千万円
・必要な資金は自己資金と金融機関からの借り入れ
・社長70%減俸 12ヶ月
 財務担当取締役50%減俸 3ヶ月
 その他取締役10%〜30%減俸 3ヶ月
今後は、リスク分析・管理体制の強化を行ない再発防止に努めてまいります
・今後の業績に与える影響は、現時点において適切な数値の予想ができない
・配当・株主優待制度については今のところ変更の予定なし

財務担当取締役というのはこのリリースの冒頭に出てくる正垣和彦氏。弟かな。こんなに規模が大きくなっても布陣が個人商店と大して変わらないのだなあ。

管理体制の強化」が具体的にどういうものか改めてリリースを出してもらいたいところだ。これだけの失敗をしたのだから担当役員の解任は当然だし、再発防止策として、デリバティブ契約を結ぶ場合は契約先とは無関係な第三者のアドバイザーを起用することや、契約と同時に開示を義務付けるといったルールは最低限必要だろう。

サイゼリヤ(7581)がデリバティブ解約発表受けストップ高(サーチナ)

今日は売り方の買戻しで上げたが、以前書いたとおり、体制が変わらない場合似たようなことを繰り返す可能性が高いと見る。すでに外モノで2度失敗しているわけで、これはサイゼリヤの体質と考えたほうがいい。体質そのものを変える、つまり人を入れ替えるか、人を変えないのなら明文化されたルールでがんじがらめに縛るか。いずれかをしないのなら、たとえ短期であれ投資対象とは見ないほうがいいと考える。いつ隠されていた地雷が爆発するか見当がつかない。
posted by kaoruww at 17:10| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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