政府は、小泉政権以来の社会保障費の自然増2200億円抑制について「限界に近づいている」(麻生首相)として、09年度予算で歳出削減幅を圧縮、千数百億円分はたばこ税増税で確保する方針に転換している。自民、公明両党の税調は同日午後の与党税制協議会で対応を協議するが、首相の要請で3年ぶりとなるたばこ増税が濃厚になった。引き上げ幅は1本当たり3円(1箱当たり60円)を軸に検討される見通しだ。1箱1000円とかブチ上げておいて500円あたりを落としどころにするだろう、ということを以前後藤新平のエントリーで書いたが、なんだかショボい話になってきた。1箱あたり60円と。
プラス5月8日にJT社長が表明していた、企業買収ののれん代償却増加と中国製毒ぎょうざによる業績低迷で、JT独自の値上げもする。06年7月のたばこ増税時には増税分(1箱20円)を上回る1箱30円の値上げを実施している。今回はおそらく現在300円のたばこを370円、もしくは380円にするのだろう。自分たちのしくじりをお客の健康を損ねることで穴埋めしようとする性根がすごい。
しかもこの値段ならほとんどやめる人はいないだろう。まさに生かさず殺さず。依存状態にある人は、攻撃する相手を間違わないように。敵はこいつらだからね。