英政府、4銀行に最大450億ポンドの公的資金注入で調整(ロイター)
この結果、政府はRBSとHBOSの筆頭株主となるほか、過半数の株式を保有し、実質的に2行を国有化することになる。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドはイギリスではHSBCに次いで大きい銀行で、総資産はシティを上回る。150億ポンド以上つっこむようだ。約2兆6000億円。4行合わせると7兆8000億円。ヨーロッパで初の巨大銀行への資本注入により、イギリスの動揺はとりあえずこれでおさまるのではないか。
ドイツは4000億ユーロ規模の支援策を用意しているらしいが、まだ音沙汰がない。コメルツとポストバンクに資本を入れるのは確実だろうが、ドイツ銀行は抵抗するかもしれない。
そしてヨーロッパ最大の問題、スイス。気持ち悪いほどニュースが出てこない。ここ半年の円-スイスフランのチャートがこれだが、このスイス二大銀行がどうなるかでヨーロッパ、ひいては通貨としてのユーロの未来もある程度見えてくるかもしれない。