2008年10月13日

イギリスがヨーロッパ初の大銀行への資本注入へ

現在のG7の限界と言ってしまえばそれまでだが、あんな具体策のない声明ではとても市場の催促は止められない。今日のヨーロッパ市場が開く前までに何をしてくるか注視していたのだが、足並みを揃えるのに時間がかかるEUより先にイギリスが動いた。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)、HBOS、ロイズTSB、バークレイズに資本注入する。まだ正式決定ではないが。

英政府、4銀行に最大450億ポンドの公的資金注入で調整(ロイター)

 この結果、政府はRBSとHBOSの筆頭株主となるほか、過半数の株式を保有し、実質的に2行を国有化することになる。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドはイギリスではHSBCに次いで大きい銀行で、総資産はシティを上回る。150億ポンド以上つっこむようだ。約2兆6000億円。4行合わせると7兆8000億円。ヨーロッパで初の巨大銀行への資本注入により、イギリスの動揺はとりあえずこれでおさまるのではないか。

ドイツは4000億ユーロ規模の支援策を用意しているらしいが、まだ音沙汰がない。コメルツとポストバンクに資本を入れるのは確実だろうが、ドイツ銀行は抵抗するかもしれない。

そしてヨーロッパ最大の問題、スイス。気持ち悪いほどニュースが出てこない。ここ半年の円-スイスフランのチャートがこれだが、このスイス二大銀行がどうなるかでヨーロッパ、ひいては通貨としてのユーロの未来もある程度見えてくるかもしれない。
posted by kaoruww at 16:09| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック