2008年09月05日

銀行窓口にて

三菱東京UFJ銀行(長いので以下三菱と略)は本支店間の振り込みが無料である。だから振り込み相手が三菱のときに限って利用する。収益にまったく貢献しないDクラスの客だ。

振り込みついでに久しぶりに記帳もしておくかと通帳をATMに入れたところ、「窓口までお越しください」みたいな表示が出る。どうやら通帳を替えねばならないようだ。はいはいと窓口に行くと、おねえさん(というにはトウが立っていた)が「カードはICカードになさっていますか?」と言う。そういうのがあるのは知っているが、特に不都合もないので替えていない。「ええっ?まだ替えてないんですか!?」と大仰に驚くおねえさん。そ、そんなにマズいことなんですか……

「セキュリティがいいんですよ、いい機会ですから今日替えましょう」とすごい勢いで書類を揃えられ、「こことこことここ」みたいな感じで記入を求められる。「身分を証明するものはお持ちですか?」「いやちょっと振り込みにきただけなので…」「あ、ではけっこうです。はんこはお持ちですか?」「いやちょっと振り込(略)」「あ、でははんこを押すところにサインでけっこうですよー」。ずいぶん融通のきく人だ。「EdyとSuicaがつくんですが、どちらになさいます?」へえキャッシュカードにそんなのがつくのか。便利な世の中だ。まあEdyは使わなさそうなのでSuicaかなあ。「わかりました。Suicaの残高が一定以下になると自動的にお金がチャージされるオートチャージという機能があるんですが、いくら以下になったら何円チャージしますか?」なんだかめんどくさい話になってきた。預金から自動チャージされるというのは便利だが、気がつかないうちにバンバン使ってるというのもイヤなので、その機能は無しにしてもらう。

そのまま記入をしていると、年収を書く欄が出てきた。なんでキャッシュカードの交換をするのにこんなこと書かなきゃいけないんだ、と文句を言いたくなった。しかし以前、UFJ銀行でただ両替しようとしただけなのに名前と住所を書かされたことがある。あまりにもバカバカしいと思ったが、文句を言ってモメるのと面倒だが記入するのをはかりにかけ、その時は結局書き込んだ。銀行というのは客に不条理なまでに不便を強いる存在なのだ、とあきらめている。不愉快だがそういうものなのだ。しかしそれにしたってキャッシュカードの交換に年収はいらんだろと思ったので、書くには書くがデタラメを書くことにした。巨大な権力になんか負けないぜ!というパンクスなりの意地である。誰がパンクスだ。

微妙なリアリティを感じさせるかもしれない大きめの数字を書き込んだことにより、(トウのたった)おねえさんの扱いが少し丁寧になったような気がする。「ユニクロしばりみたいな格好してるのに人は見かけによらないわー」と思っているのかもしれない。おねえさん!だまされていますよ!

最後に「こちらお礼です。本日はありがとうございました」と封筒を渡され店から送り出される。中を見るとDCギフトカード500円分。なんだか銀行にしてはずいぶんサービスいいなあ、とその時は思った。かなり時間が経ち、ウチに帰ってからふと「なんでキャッシュカードの交換をしたら商品券をくれるんだ?」とようやく疑問に思う。遅いわ。カバンの中に放り込んでおいた書類の写しを読んでみる。Suicaのオートチャージは預金からではなく、クレジットから入金されるのだという。クレジットって?なんと私はいつの間にかJR東日本のビューカードに申し込んでいたのだった。うわーお。あのおねえさんビューのビの字も言ってないのに。というかなんで気がつかなかったんだろう。今読んだらちゃんとそう書いてあるのに。せめて年収書く段階で気づけや。こんなミスは生まれて初めてだ。使うつもりはまったくないので実害はない。しかしそのつもりのない書類にサインをしてしまったんだから、やっぱりミスだろう。ぶり返す残暑にやられていたのだろうか。自分のしたことが信じられん。豊田商事に引っかかったじいさんみたいな気分である。がくーん。

しかし「古いカードの交換」という話からうまくミスリードするものだ。身分証明もはんこも無しにクレジットカードの申し込みを完了させたわけで、あのおねえさん、実にナイスな仕事ぶりである。だてにトウは立っていない(←しつこい)。まあカードが届いたら即解約しちゃうけれども。しかしまさかあの年収を書き込んだ客が、500円の商品券をもらって喜んでいるとは夢にも思うまい。お互いにだまされている。今回は1対1の引き分けということにしておこう。
posted by kaoruww at 01:37| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック