2008年08月28日

どこまでが東京か

どうやら東京は8月いっぱい雨のようだ。9月の残暑といっても知れているし、どうやらもう夏も終わりのようで、ずいぶんあっけないものだなと思う。例年の殺人的な暑さを覚悟していた身にはありがたいには違いないが、なにやら拍子抜けした気分でもある。勝手なものだ。

さて、特に夏休みというわけでもないのにあんまり更新していないと、このまま終了してしまうような気もする。そろそろなにか書いてみよう。

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東京都にも「地方」があるよ、という話。(POLAR BEAR BLOG)

はてなブックマーク > POLAR BEAR BLOG: 東京都にも「地方」があるよ、という話。

都会に比べて地方ではネットの利用が進んでいないという話から派生した、東京都内といってもいろいろだよという話。中野で育って多摩に引っ越してきた私には「多摩は東京ではない」というのは実感としてわかる。ブクマコメントに「吉祥寺以西は「多摩県」らしいよ!! 」というのがあるが、どうも昔から多摩で育っている人は本当にそう思っているふしがあるのだ。

新選組を観光資源にしている自治体が多い(土方歳三が日野、近藤勇が調布生まれ)というということもあり、官軍の本拠地「東京」に反発する人がいる。東京都内なのに東京都(というか東京市)に反権力意識を持っているという、はたから見るとなんだかよくわからない土地柄だ。

日野市立新選組のふるさと歴史館
市立である。

新選組に染まりすぎた街
多摩といえばヨシダプロだが(そうか?)デイリーポータルZでこんなのを書いている。これは04年の大河ドラマの頃だから特に盛り上がっているが、まあいつでも郷土のヒーロー扱いされているようだ。

新選組ついでにいうが、当時の政府(徳川)を守るために敵対勢力を斬り殺していた組織なわけだから、普通の言葉で表現すれば秘密警察である。秘密警察に人気がある国って世界を見渡しても極めて珍しいのではなかろうか。司馬遼太郎のおかげで「滅びの美学」ということになり、近年では男の組織ということで腐女子が組んずほぐれつさせたりして萌えているらしい。多摩に暮らしつつも、しみじみ「変わった国だ」と思う。

そんなこんなで多摩の人は東京都庁に文句が多い。しかし23特別区の人も「こんな不自由な制度はいやだ」と言うし、どうもみんなで文句言ってるような気もする。


なんの話だったか。「どこまでが東京か」だっけ。吉祥寺のとなり、総武線の終点三鷹あたりにひとつ境界があるような気はするが。大まけにまけて立川か。青梅線に乗ってしまうと確実に「いわゆる東京」ではなくなる。都心に出るのもひと苦労だ。いちおう「三鷹あたり」というのが中央線沿線住民の実感である。
posted by kaoruww at 16:56| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私、府中っ子としましては、まあ調布までは東京です。
「都内=23区」って認識なので、調布も「都下」だと思ってますが。

そして府中は微妙。どちらかといえば記事で書かれている三鷹と同じではないかと…
日野市になると、多摩川向うという点でも完全にあっちですね。
Posted by sheng at 2008年08月30日 01:50
中央線の人間なので、各私鉄の駅間にある微妙なニュアンスについては今ひとつ把握しきれないところがあります。増田悦佐の与太話によると、次の都庁の候補地は「本命:吉祥寺、 対抗: 立川、穴:二子玉川、大穴:調布」だそうなので、調布は東京なんでしょうね。

府中駅にはたまに行きますが、確かに三鷹あたりの空気感に近いような気がします。駅前の大國魂神社は吉祥寺における井の頭公園のようなものでしょうか。ちょっと良く言いすぎた気もしますが。

西武線の場合は逆にかなり東にある駅でも、すでに東京ではない感が強いですね。
Posted by かおる at 2008年08月30日 11:25
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