2008年08月15日

成功体験の呪縛〜野村プリンシパルの蹉跌(でも自分じゃ書かない)、そして新シリーズ「ファミレスの終焉とテーブルサービスレストランの未来」についての予告

7月31日に「それにしても野村はよくあの時点から外食産業に大金つっこむ気になったものだ。チャレンジャーすぎる。というかどうしてそんな稟議が通ったのか心底不思議」と書いた。その後ようやくその理由らしきものに気がついたので、それも含めてファミレスのあれやこれやについて書こうとした。

が、日本最大のレストランチェーンから創業家追放という外食産業の歴史に残る出来事に刺激を受けたか、次から次に書くべきことが出てきて、もはや収拾がつかない。電気自動車のバッテリーの技術動向を調べ始めたあたりで「もう拡げた風呂敷をたたむことができない」とあきらめた。もちろん書くのをもったいぶってるわけではなく、根気と能力が足りないのである。

野村プリンシパルがなぜしくじったかという話をすごくはしょって書けば、イギリスでの成功体験から逃れられなかったということだろう。日本でも同じことをやろうとしたのだが、創業家にいい顔をしたのと外食産業の縮小スピードを読み違えたことにより、大成功の再現ができなかったということだと思う。彼らがすかいらーくに手を出した理由は、2年前のMBO報道の時に野村プリンシパルの名前が出てきた段階で気づくべきことだったが、自分の懐具合と関係なかったためか「よーやるわ」と思っただけでスルーしてしまった。なぜこんな無理筋の案件に手を出したか、あの頃に気づいていた人はけっこういたと思う。興味のある人は「ガイ・ハンズ パブ」とかでぐぐってみるといろいろ出てくるので参考にどうぞ。

ともあれここらへんのことはもはや済んだことでもあり、今後どうやって敗戦処理して傷を小さくするかということしかなく、この先あまり前向きな話も面白い話も出てこない。そういうわけなので、このすかいらーくのゴタゴタに関してはこれでおしまい。せっかく検索で来る人が増えているのにその話題を見送るのはあまのじゃくが過ぎるでしょうか。性分なので仕方ないです。そのかわりというわけではないが、ここのところ考えていたファミレスの終焉とテーブルサービスレストランのこれからについて、ものすごいマクロな話も交えつつ書いてみたいと思う。気が向いたらなので始まりも終わりもなく、今までどおりつらつら書くだけなんだけど。
posted by kaoruww at 02:53| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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