2008年07月17日

野茂現役引退

結婚やら離婚やらその他なんでも公式HPで発表する御時世に、野茂の公式HPはこうである。

2008年7月17日 現役を引退すること表明いたしました。
こっこれだけ!?発話者がわからず、なんとなく伝聞調。しかも脱字ありというわけのわからないもの。いいのかコレで。共同通信の方にはそれなりにコメントが出ている。

野茂英雄投手の話 リタイアすることにした。プロ野球選手としてお客さんに見せるパフォーマンスは出せないと思うし、同じように思っている球団も多いと思う。自分の中ではまだまだやりたい気持ちが強いが、自分の気持ちだけで中途半端にしていても周りに迷惑をかけるだけだと思った。
まーいまさらそんなこと言わんでもいーんじゃないのと思うが、今年は3年ぶりにメジャーに復帰もしたし、納得したのであろう。私はスポーツ選手に対して「感動をありがとう」などと言いたがる奇習については唾棄すべきものと思っているが、それに近い感情を持つのはおそらくこれが最初で最後なんだろうなあとは思う。ずいぶん楽しませてもらった。

野茂についてはこれまでにも数えきれないほどいろいろ書いたが、このブログを始めた頃にはすでに現役選手として晩年であり、「まー何をやっても野茂は野茂だし、いーんじゃないすか」みたいなことしか書けなかったような気がする。試合が始まったとたんに3連続フォアボールでノーアウト満塁。「ぎゃー試合が壊れる〜」と思った直後に3連続三振をとり、つまんなさそうにマウンドからベンチに戻る野茂とか、絶好調時の野茂の破壊的な面白さについてもっと書いてみたかったが、タイミングが合わなかったのだろう。それはしかたがない。

もともと私は野球という攻守交替が瞬間的に起きないのんびりしたスポーツがけっこう好きなのだと思うが、野球をとりまくあれやこれやは大嫌いだ。高野連の夜郎自大な軍隊ごっこはあらゆるものの中で特に嫌いだし、その延長線上にあるプロ野球のジジイどもも大嫌いだ。もともととても面白く、また素晴らしいプレーを見せていた野茂が、こうした既得権者どもとその取り巻きのマスコミを全面的に敵にまわした時、私にとって野茂が特別な選手になったのだと思う。もうこういう気持ちで応援する選手がいない以上、ただでさえここ何年も順位すら知らないのだから、野球とは本格的に縁が切れるのだろう。今ちょっと面白いと思うのは、野茂の盟友・日ハム投手コーチ吉井と、メジャー帰りの新人ピッチャー・多田野のコントぐらいなものだ。吉井はコーチにもかかわらず絶対ふざけているわけで、野球道がどうしたとか言う連中は、こういうビーンボール気味のギャグは百回生まれ変わっても言えないだろうなアッーー!と思う。とりあえず吉井はこの調子でガンバレ。

話がそれた。そういうわけでメジャーはともかく、私とNPBとの関わりはこれでおしまいだ。オリンピックの野球にもまったく興味はないし。野茂は結局日本に戻って投げることはなかった。それは多くの野茂ファンが望んだことでもあった。これでよかったのだと思う。そして私は野茂の現役時代のピッチングを生で見ることはかなわなかった。たぶん一生後悔するのだろう。この後悔を教訓に、もう少しフットワークよく生きていきたいものである。
posted by kaoruww at 23:58| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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