2012年02月19日

サイゼリヤ、食品製造業への道程

サイゼリヤ会長の正垣泰彦氏が以前こんなことをインタビューで話していた。
「店をたくさん作るのはそのほうが儲かるからじゃない。食べ物を計画生産したいからだ。計画生産を可能にするためには安定した需要が必要。だから店を作るんだ」。さらに「計画生産ができるようになれば廃棄もなくなる。無駄がなければ価格は大幅に下げられる。計画生産ができるようになったらウチの店だけでなく、どんどん食材を外部に売っていきたい」と。

外食業というより食品製造業の経営者みたいな発言なので真意を疑う人もいるかもしれないが、サイゼリヤがこれまで着々と行なってきた自社生産の歩みを思うと、どうやら本気らしいことがわかる。自社専用農場で種から野菜を栽培し、オーストラリアに巨大な工場を建設して肉料理やソースを作り、自社仕様のワインをイタリアから直輸入してワイン消費量日本一になった。

だが、まだ外部への販売は行なっていない。ワインなどを関連会社で細々と通販するに留めている。ワインを店舗で販売せず「飲みきれなかったぶんだけ持ち帰ってOK」ということにしているのは免許の関係だろうか。店頭で売られているのはオリーブオイルとドレッシングだけだ。プロシュート(生ハム)なんか小分けにしてあるはずだからすぐにも売れるのになあ、いや、ウチでつまみにしたいから売ってほしいんだけど、と以前から思っていた。


昨日の外出先の昼下がり、生野菜を食べたくなってサイゼリヤに入った。外でしっかり生野菜を摂るのは意外と難しいのだが、そんな時コールドチェーンを厳密に運用するサイゼリヤがあると助かる。サラダとポテト、うっかり白ワイン250mlを注文して昼食とした。後から隣りに一人で座った20代の女性が、小エビのサラダとムール貝のガーリック焼き・赤ワイン500mlを頼んで本を読んでいて「ううむ、こういう使い方をする人が増えてるんだなあ」と勉強になったのだがそれはともかく、会計を済まそうとレジに行ったらオリーブオイルの隣にプロシュートの写真がある。あれ?テイクアウト始めたのか? 

レジの女の子に聞いてみると「店長呼んできます!」とすっ飛んでいってしまった。い、いや、ちょっと聞いてみただけなんだけど……やって来た店長が言うには、店で出しているプチフォッカ(小さいパン)2個は焼きたてをお出しするので4分ほど席でお待ちくださいとのこと。何の気なしに聞いてみただけだったのだが完全に買う流れになっている。2枚で399円だというしまあいいかと元いた席に戻ってしばし待つと、店長が袋に入れたプロシュート・プチフォッカ2個・プラスチックのフォークとお手拭き各2つを持ってきてくれた。あれ、1人前なのにフォーク2つなの、と思いつつ自宅に帰って撮った写真がこちら。

プロシュート

えーっと、これ夜に飲む時のつまみにする時撮影したのですが、帰宅直後にまだ温かいプチフォッカをひとつ食べてしまいましたのでこのようになっております。パックに入ったプロシュートは透明な2枚のシートにぴったり挟まれて空気に触れないようになっている。一枚はがして皿にぺたっと伏せ、慎重にもう一枚のシートをはがせばOK。適当な野菜と一緒に。

004.JPG

熟成した肉の風味が実にいい。サイゼリヤのプロシュートを値段が安いからと侮るのは間違い。近ごろはコンビニでも生ハムを置いているが、ああいうのとは別物だ。食べてみれば誰でもわかるだろう。

というわけで、家飲み派念願のプロシュートのテイクアウトが実現したわけだが、やはりサイゼリヤ店舗だけでなく、プチフォッカなしでかまわないからスーパー・コンビニに卸してもらいたいところ。ワイン・オリーブオイル等も含め、大手流通業との提携が待たれる。
posted by kaoruww at 17:38| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする