2008年05月11日

叙情と闘争 辻井喬/堤清二回顧録

毎週土曜日に読売新聞の1面全部を使って連載されている辻井喬の「叙情と闘争」が面白くなってきた。昨日の回では、日本共産党東大細胞で渥美俊一と藤田田(デンと発音してください)がどのような役割分担にあったか、そしてこの組織のトップが連載をしている読売新聞の主筆渡邉恒雄であり、その片腕が日本テレビ放送網の氏家齊一郎取締役会議長だったということがさらっと書かれている。読売でナベツネの共産党時代が書かれたことはほとんどないはずだし、この新聞社の体質からいっても、本人が死ぬまでおそらくもう書かれることはないだろう。

しかし1926年生まれのこの4人のうち、一番しぶとそうな藤田が最初に死んでしまい、他の3人はいまだにバリバリの現役というのが意外だ。渥美俊一は流通業に関係する人しか知らないだろうけど、現役の理論家であり、なにより優れたアジテーターだ。同い年のカストロだって死にかけているというのに、なんでこの人たちこんなに元気なの。

流通業で「流通革命」なんて言葉が多用されたり、やたら理論的だったりするのは、当時の左翼インテリがこの世界にたくさん入ってきたからだ。しかしこういった本物のインテリがいた時代から下ると、全共闘運動をしていたために就職できなかった元運動家が、やむをえずこの業界に入ってくるようになる。そのあげくゼンショーの社長のように自らワーキングプアを生み出すような手合いが出てきたり。ここらへんのことは気が向いたら書いてみたい。というか誰か書いてください。お金払って読みます。

<関連>2006年02月25日 終結(qzmp blog)
posted by かおる at 18:25| 東京 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする