2008年03月02日

マンション広告・そのめくるめく魅力とは

先週月曜日に発売された経済誌、東洋経済・エコノミスト・ダイヤモンドの3誌全てに、東京マンション市場の崩壊についての記事があった。3誌ともに例に出していたのが、あの東村山市久米川のココロコスである。村上龍を起用した宣伝の失敗について触れていなかったのは武士の情けであろうか(今見たら村上から変更になった「ザクザクタウン」というとってつけたようなファンシー路線が、オーソドックスな宣伝フォーマットにまた変更されていた。なんだかたいへんそうだ)。

さてそのココロコスを開発した東京建物が、同じく東村山市の萩山駅近くに作ったマンションが「ブリリア・エルシオ萩山」である。ココロコスの目と鼻の先だ。

ブリリア・エルシオ萩山(公式)

イメージキャラクターは伊達公子。だからなんでそうなるの。建てた場所がテニスコートの跡地だからという説もあるようだが、それは本当かどうかわからない。ともかく、東京建物のキャラクターの起用センスには一種独特のものがある。作家に元プロテニスプレイヤー。812戸のうち300戸も売れていないのではないかと噂される武蔵浦和のサクラディアみたいに、お笑い芸人なんか使わないぞという強い意志を感じさせる。

東京建物(Wikipedia)

安田財閥の祖・安田善次郎が明治29年に設立した、日本最古の歴史を持つ総合不動産会社である。戦後にできたそこらの安デベロッパーといっしょにしてくれるなというプライドが、広告戦略ににじみ出てしまうのだろう。で、このブリリアというマンションブランドのオーナーズサイトを見てみた。

Brillia オーナーズクラブ(公式)

イメージキャラクターは竹中直人。NHK大河ドラマの主役を張った俳優であり、映画監督としても定評がある。たしかに前述の2人のように文化人枠に入れてもさしつかえないような気もする。ただ問題は、私にとって竹中直人はいつまでたってもナン男だということなのだ。YouTubeにupしてくれたのはありがたいが、竹中のナン男ぶりがあまり映っていないのがかなしい。というか東京建物は竹中のナンっぷりを無視して文化人としてしか解釈していないわけで、それは竹中に対して失礼というものである。謝ってよ!


このようにマンション広告は予算が大きいだけに、勢いあまって不思議な代物も散見される。特に都心部から離れるにしたがって不思議広告が増えるような気がする。その中でも最近一番グッときたのが、千葉県流山市のケリー・チャンである。

プラティーク ヴェール(プロパスト) 

エントランスホールにはケリー・チャンが書いた絵が飾られるのだという。どうリアクションしたらいいのかわからない。さらには茨城県つくば市にまでケリー・チャンである。手術台の上のミシンとこうもり傘。土浦のシャッター商店街とケリー・チャン。シュールである。ありえないものの組み合わせにより異化効果が発生し、その空間にこの世ならざる魅力が生み出される。さらには登場した物を新たな視点から解釈し直させる。そんなアバンギャルドなアドバタイジング・ストラテジーには感嘆のほかない。またテキトーなことを書いてしまった。


そういったわけで、マンション分譲市場の縮小により、残念ながら不思議広告も減っていきそうな雲行きである。しかしこれからも粘り強く、マンション広告をじっとりチェックしていく所存だ。
posted by かおる at 17:07| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする