ネットでいろいろな情報に接するようになってから「マス」メディアとは別のメディアと触れるようになった。地方紙を読む機会なんてこれまでは全く無かったのだけど。
例えばフィリピン・ミンダナオ島に80歳を越えた旧日本兵が複数いるという話題。
面会、合意できず 仲介者「武装勢力が金銭要求」(毎日新聞)
というわけだが、誰だって思う事は「この仲介者ってなによ」ということであろう。
仲介者によると「2人が下山するに際し、通過する地域を支配する武装勢力側に500万円を支払ってこの2人を含む計3人の元日本兵を引き渡すとの約束を取り付けた。しかし、引き渡し直前に報道が流れたことで、武装勢力側は5倍の計2500万円につり上げた」んだそうな。ふーん。
んで、「金銭支払いについて、日本外務省は「本人確認できるまで払わない」と返答しているといい、その場合は「私は仲介から退かざるを得ない」と述べた」んだそうです。
ほおーー、そうですか。
これが旧日本兵の出身地とされる高知新聞になると伝え方が全く違ってくるのだ。
まず、「中内続喜」「山川吉雄」「桜井令一」という現地に居るとされる旧日本兵の名前をちゃんと出す。そして「あす、フィリピンに飛ぶ。中内さんらを連れて帰ってくる」と自称仲介者からの威勢のいい電話がかかってきた事を書き、その男性は「私はモロ族の親分と義兄弟の盟約を交わしている」と続け、「中内、山川、桜井の引き渡しを受ける話がついている。10日もかからないよ」と話したと具体的なやりとりを書く。
そして連絡を受けた人の「結局、この人が現地で日本大使館に仲介している男性。最初、信じられる話とは思えなかったのですが…」とまとめる。
本当の事はまだ分からない。
だが、現時点で分かっていることはきちんと伝えなければメディアの自殺だろう。
しばらく連絡が取れなかった自称仲介者が在比日本大使館に連絡をしたというニュースを、今テレビで見た。
モロ・イスラム解放戦線は土着の人達を基盤とする反政府組織だ。
60年も現地に居て家族もいる80歳を過ぎた人を人質にしてカネ儲けをしたら、現地の人達の支持を失うことは間違いない。そんなことをするメリットは無いのだ。
自称仲介者もマスメディアもなんか胡散臭い、と思うのが現時点での印象である。
こういう疑問を持つ事も、ネットを利用している恩恵だろうか。



